プーアール茶.com

老撾高幹古樹2018年・秋天 その2.

製造 : 2018年10月(采茶)
茶葉 : ラオス・ポンサーリー県・孟臘県漫撒山(旧易武山)刮風寨付近
茶廠 : 瑶族の農家
工程 : 生茶
形状 : 散茶
保存 : 密封
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・杯・鉄瓶+炭火
茶器
茶壺

お茶の感想:
チェコから持ち帰るときに航空会社の乱暴な荷物の扱によって壊れていた茶壺の持ち手が陶器用のセメダインで修復できた。
継ぎ
接着剤がリング状に溢れ出ているところがカッコ悪いけれど、これがあったほうが気をつけて扱うし、指のひっっかかりが良いし、気に入っている。
胴体のフォルム、水の注ぎ、茶壺内での水の流れ、熱の反射、水と土質の相性、持つ手とのバランス、重さ、大きさ、かっこよさ。いい感じ。
釉薬なし
胴体のフォルムの性質で、熱がしっかり茶葉に伝わって煮えやすいので、そうなっても美味しいタイプの茶葉によい。
サンプル茶葉の整理で出てきた正体不明の茶葉。
茶葉
ほんのちょっと1.5回分くらいしかない。
生茶で、あまり熟成年数が経っていないのが見てすぐわかる。
こういうのは煮やさないようにサッと湯を切る淹れ方をしたほうが美味しい。
ただ、自分の手元のサンプルの中には高幹の古樹のお茶がいくつかある。高幹の茶葉は煮やしても嫌味が出ない。逆に、若い茶樹や、古樹であっても切り戻しされたり摘みすぎたりしているやつは煮やすと渋味が出やすい。
テストのためにわざと煮やしてみることにする。
注ぎ1
注ぎ2
このお茶だった。
+【老撾高幹古樹2018年・秋天 その1.】
2泡3泡と茶壺が冷めないまま湯を足して高温になっても煮えた味にならない。高幹の古樹の特徴。
ゆっくり蒸らし時間をとって濃くしようとしても、味も色もそれほど濃くならない。野生に近い特徴。
体感はゆったり穏やか。急に汗が出たり茶酔いでフラフラになったりしない。
このお茶にちがいないだろ。
前回の試飲では「美人ではないブスなお茶」と酷評していたが、それから半年ほどの熟成でかなりキレイになっていた。
調子よくガブガブ飲んでいたらちょっとお腹がゆるくなった。これも野生に近い特徴。腹痛を伴わない場合は悪い症状ではない。
茶湯
水質がなんとなく硬い。やや硬水のミネラルウォーターを飲んだ時のあの感じ。
おなじくラオスのお茶で、ベトナムと中国の国境付近のこれににている。
+【老瑶古樹青餅2013年】
茶葉が水質を変える。
茶壺も水質を変えるけれど、茶葉はもっと変える。
どんなときにどんな水質のお茶を飲むのが自分の身体に良いのか、まだ不明。
もっと飲む経験をたくさん積まないとわからない。
葉底

ひとりごと:
朝のお茶・晩のお茶。
夜のお茶
一日のうちの何時にお茶を飲むのかというのを意識することで、お茶の個性が引き立って、もっと美味しく飲めるようになる。
人気がないので集まりが悪いけれど、このテーマの勉強会はまたやりたい。
みんなその価値を知らないだけだから。

困鹿山単樹の散茶2016年 その2.

製造 : 2016年04月
茶葉 : 雲南省思茅市困鹿山
茶廠 : 困鹿山の農家
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 西双版納 陶器の壺
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺+鉄瓶+炭火
鉄瓶

お茶の感想:
前回の『朝のお茶・晩のお茶8月10日』の、夜のお茶にはこの2つを選んだ。
+【92紅帯青餅】
+【困鹿山単樹の散茶2016年】 
暑い一日をすごした疲れと、弱った胃腸。
癒やしのお茶ならとにかく熟茶だけれど、8月10日は昼の熱気が盆地にこもったまま夜になった。エアコンのない室内の気温32度。氷の角柱を2つ置いてその温度。炭火があるしな・・・。熟茶の味を想像するだけで汗が出てくる。
余談だが、熟茶の量産がはじまったのは1973年。最大の消費地である広東や香港の飲茶レストランのエアコンの普及と熟茶の普及はシンクロしている。
あらかじめ暑い夜になることが予測できたので、紅茶にするか熟成感のある生茶にするかで迷っった。
迷ったときはサンプル茶箱の整理。
サンプル茶葉箱
茶葉の保存にプラスチックバッグを使わないようにして、クラフト紙の袋にすべて入れ替えが終わったところ。トタンの箱の中に石油製品はひとつもない。スッキリした。
整理がてら、あの茶葉この茶葉を回想してみる。
それで、この2つがピタッと決まった。
92紅帯と困鹿単樹
左: 92紅帯
右: 困鹿山単樹
この2つはいろんな意味で対局にある。
熟成感のある生茶という点では似ているけれど、性格がまるで違う。
「良いお茶は、広がる方向がはっきりしている。」
いつか上海の茶友がそんなことを言っていたが、今回の2種はタテとヨコ。
タテに広がる『92紅帯青餅』。
ヨコに広がる『困鹿山単樹の散茶2016年』。
チェコ土の茶壺
茶葉の水分
『92紅帯』は、切り戻しされて低く仕立てられた古樹の、早春の新芽・若葉。
『困鹿山単樹』は、単樹で幹が高く一本伸びている古樹の、晩春のよく育った老葉。
まず成分構成に違いがある。
新芽・若葉・老葉と育つほどに茶葉の役割が異なってくる。内容成分もそれぞれに異なる。例えば光合成による生産活動をはじめるとか。
茶湯
成分構成だけではない。
製茶は、鮮葉の形状や繊維の質や水分量など物理的要素が仕上がりを左右する。
『92紅帯』は、より緑茶的に仕上がった生茶。
『困鹿山単樹』は、より白茶の寿眉的に仕上がった生茶。
白茶的に仕上がった理由は殺青による火入れが浅いから。
昨年のお茶に似た状況のがあった。
+【刮風古樹青餅2018年・晩春 その1.】
火入れが浅いのは茶葉の水分が少ないので焦げやすいから。火入れをほとんどしない白茶に似て当然。
老葉
『困鹿山単樹』は2016年の熟成期間の短い、プーアール茶的には新しいお茶であるが、茶友が西双版納でダイ族の壺に1年間入れて湿気たせいで予期せぬ軽発酵がすすんでいる。リカバリーのために自分の手元で炭火の遠火で乾燥させたが、そのときすでに白茶の寿眉的なバニラっぽい甘い香りがしていた。
新芽・若葉よりも老葉のほうが湿気に強い。老葉のほうが茶葉のミクロの水道管がしっかりしていて排水しやすい構造になっている。もしも新芽・若葉の柔らかい茶葉だったら、湿気てカビてダメになっていただろう。
ホンモノの寿眉も老葉に育つのを待ってから采茶するので、茶葉の成長度も同じような感じ。
茶湯
ま、こうしたこと諸々がタテへの広がりとヨコへの広がりの違いをつくるのだろうな。
『困鹿山単樹』は”陽”な感じで心が解放されて、飲みだすと会話がはずんだ。
白茶は熱を除く作用があるとされるが、このお茶もそうだったかもしれない。暑くてもスッキリしていた。
ちょっと元気になって、夏の夜の夢見心地を味わえたと思う。
葉底

ひとりごと:
困鹿山単樹はこの記事を書くのに最後の茶葉を使った。
明日の分はないから。

版納古樹熟餅2010年 その42.

製造 : 2010年7月
茶葉 : 雲南省西双版納州巴達山曼邁寨+章朗寨古茶樹2009年秋茶
茶廠 : 農家+孟海県の茶廠
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 通気・密封
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・チェコ土の杯・鉄瓶+炭火
熟成壺
版納古樹熟餅2010年

お茶の感想:
台風が近づいている。
湿った暖かい空気が南の海を渡ってきて肌にまとわりつく。
夏の暑い日にはかわりなくても晴れの日とは身体の環境が異なっている。
気圧の変化も影響しているかもしれない。
自分の場合は、暑くても雨の日は朝から熟茶。
身体を暖める熟茶は夏には避けられがちだけれど、雨の日は別。
だるい身体をシャキッとさせる。
湿度が高いと汗が皮膚から蒸発しにくくなっている。身体に湿気が溜まる。
汗は尿の3倍の排毒作用があると聞いているが、そのせいかどうか熟茶を飲んでパッと汗をかいたらスッと身体が軽くなる。
今日のお茶。
+【版納古樹熟餅2010年】
鉄瓶
焜炉
茶器
甘味・旨味の強い熟茶は口に爽やかではない。
美味しくても暑い日はくどい味。
これもまた良薬口に苦し・・・ということだろ。
注ぎ
このお茶『版納古樹熟餅2010年』は、製造時の微生物発酵がやや過剰なくらいにすすんでいるから、甘味・旨味の成分さえも分解されて比較的あっさりした味で、口感もサラッとしている。けれど、それでも熟茶は熟茶。
一煎め
ところが、喉をとおると涼しい。
秋の旬の新芽・若葉が多い構成なので、メントールの冷たい刺激が口に残る。
身体の節々の緊張がとれて一瞬で景色が変わる。
ふぅーと息を吐く。
味の消えがよくて、さっきまで口にあった味が思い出せないほど。
ギャップがあっていいよな。
このギャップを楽しむには、ちょっと濃すぎるくらいに淹れるのがコツ。
三煎め
さっぱり感や味の消えは熟成するほどよくなっているので、この先もっと淡白な味になると思う。
都の味。

ひとりごと:
チェコのマルちゃんの片口は、実は酒器ではなくて茶器のつもりなのだ。
片口
こういうふうに使うと葉底を観察しつつ出がらしを飲める。
最後の最後まで茶葉を頂く。
お茶愛のカタチ。

刮風生態青餅2018年 その6.

製造 : 2018年4月11日・13日(采茶)
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)刮風寨小茶樹
茶廠 : 店長と茶友たち
工程 : 生茶
形状 : 餅茶180gサイズ
保存 : 熟成壺
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・チェコ土の茶杯・鉄瓶+炭火
餅面
鉄瓶と茶葉

ひとりごと:
「朝のお茶・晩のお茶」。
この勉強会のお茶選びには時間をかけた。
良いお茶=他人の評価の高いお茶
ではない。
良いお茶=今の自分の身体に良いお茶
であるべき。
どんなに高価で上質でも、今の自分の身体に合っていなければ価値はない。
その観点から、やはりお茶はくすり。
くすりの要素があるから、まずは自分の身体を知ることが大事。
なので、ほんとうは自分で学んだほうがよいけれど、キッカケがない。
毎日お茶を飲むなかで気付きがあって、身体と茶葉とのあいだに自然の法則を見つけて、・・・という具合に道をたどるから時間がかかる。
本を読んだりネットで調べたり外側にある情報ではなく、身体の内側からのサインに注目する。みんなでわいわいするのではなく、ひとりで静かにお茶飲む以外になにもしない。
苦手だよな、みんな。お茶飲みながらもなにかするだろ。
その観点からしたら、ほんとうに良いお茶を飲んでいる人は少ない。
茶葉
朝と夜の身体は違う。
自分の場合、夏の朝は一日のうちで内臓の調子がもっとも良いとき。猛暑なので、昼から夜にかけては胃腸がバテて食欲がなくなる。お茶も茶気の強いのは疲れる。
朝だけが旬の新芽・若葉の茶気の強い生茶や紅茶を飲むチャンス。
熱いお茶を飲んでしっかり汗をかく。
汗をかくので、カフェインなどの茶毒が抜けやすくて後をひかない。
”寒”の性質が身体を涼しくしてくれる。
わずかに舌に痺れる渋味・辛味の刺激が爽やか。
朝ごはんの前に胃腸がシャキッと目覚めて食欲がわいてくる。
自然栽培ならではのミネラル分が熱中症予防になって頭がくらくらしにくくなる。
これほど条件がそろうのは猛暑の晴れた日の朝だけ。
起きたらすぐに湯を沸かすべし。
茶葉は、熟成5年以内の新茶で、春の旬の新芽・若葉のやつ。
ここまで絞り込んだら迷わない。
今日の朝はこのお茶。
+【刮風生態青餅2018年】
茶湯
茶湯
むちゃくちゃ美味しいと感じる。
というよりも気持ちいいと感じる。
ひとつのお茶を飲み続けていると、気持ちいいときとそうでもないときと、ムラがあるのに気がつく。
季節や天気の変化やそのときの身体の調子などで感じ方が変わる。
「このお茶気持ちいい!」と感じるときは茶葉と身体とがピタッと合っているとき。
当たったらうれしい。
ひとつのお茶を飲み続けて、季節と天気と体調をマメに記録したら、どんなときにどんな茶葉が気持ちいいのか早くわかるようになる。自分は記録なんてしないから時間がかかったけれど。
『刮風生態青餅2018年』は、朝は輝くけれど、昼になるとそうでもなくなる。夜になるとむしろ飲んではいけないお茶になる。
春の旬の新芽・若葉のギラギラした茶気が身体に必要なのは朝だけ。
夜はその逆に、穏やかで胃腸にもやさしく眠りを誘うようなお茶がよくなる。癒やしの気持ちよさのあるお茶。
葉底
ちょっと茶葉多め。ガツンといってやった。

ひとりごと:
オカルト小説好きの自転車屋さんが自転車を修理してからこんな話をした。
その小説は、死んだ人の一部を使って記念品をつくる闇の仕事人の話。
例えば、遺族が故人の片身に骨のアクセサリーを欲しがるケースとか。
自転車
闇の仕事人が一日の仕事を終えて、コレクションしている茶葉からひとつを選んで飲むのを愉しんでいて、小説の中にこのシーンが登場するらしい。
自転車屋さんはふと、プーアール茶屋さんのことを思い出したというわけだ。
今この身体にどのお茶を合わせるかということを小説家は知っているのかもしれないな。

茶禅 栖賢寺9月8日 お茶と坐禅ワークショップ

告知:
お茶と坐禅をします。

内容:
坐禅の前に、
心が静まり集中力を高める”陰”のお茶を飲みます。
禅堂にて坐禅をします。(40分くらい)
坐禅の後に、
身体をほぐして心も軽やかになる”陽”のお茶を飲みます。

坐禅 栖賢寺住職宗貫
お茶 プーアール茶ドットコム店長ふじもと

栖賢寺禅堂
禅堂
禅堂
正座さぶとん

日時:
9月8日 日曜日 9:00から 11:30頃まで
2時間半くらい。

代金:
ひとり4000円。

場所:
栖賢寺(Seikenji) 書院(大広間)集合
書院は栖賢寺正門入って右手にある建物です。建物の脇をぐるっと回って裏側に入り口があります。
書院
京都市左京区上高野
+【栖賢寺のfacebook】
+【栖賢寺のサイト】
+【栖賢寺のグーグルマップ】



注意:栖賢寺には駐車場がありません。
叡山電鉄の三宅八幡から徒歩5分ほど、八瀬比叡山口から徒歩10分ほど。

予約:
予約なしでも大丈夫ですが、予約できる方や3人以上のグループでお越しになる場合はあらかじめメールで教えていただくと幸いです。
+【店長にメール】
もしくは、
+【栖賢寺予約フォーム】

ひとりごと:
タイのチェンマイのヨガ教室で、お茶とヨガを組み合わせたことがある。
お茶を飲むと心が落ち着いて、呼吸が深く穏やかになり、意識が内側に向いてゆく。
ヨガのポーズをとおして自分の中を見つめるのを、お茶が助けてくれる。
坐禅も同じ。
いや、もっと無心に近づけるかもしれない。
やりたくてずっと温めていた内容のイベント。ひとつ夢が叶う。
ありがとうございます。

章朗古樹春天散茶2012年 その2.

製造 : 2012年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 竹皮包+茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺+チェコ土の杯、鉄瓶+炭火
棚と熟成茶

お茶の感想:
茶葉の保存に石油製品を使わない。
木、竹、紙、陶器、金属など、昔ながらの素材にする。
5年前に熟成壺をオーダーしたときから目指して、少しずつすすめてきて、この夏やっと完成した。
手元のすべての茶葉を石油製品に触れないようにした。
試飲用に崩して小分けしてある茶葉は、まだジップロックやアルミ蒸着フィルムのクラフト紙の袋に入っているけれど、これらもクラフト紙だけの封筒に替えて、まとめてトタンの米びつに入れる。
トタンの米びつ
米びつは蓋がゆるくて、少しの通気を許すようにつくられている。
あとは、茶葉の運搬のときにつかう石油製品をどうするか。
石油製品の無い時代から茶葉は海を渡って遠い異国へ運ばれていたのだし、当店の茶葉もその時代のように保存容器ごと出品しようと思う。
チェコ土の熟成壺
チェコ土の熟成壺
最小単位でこんな感じ。
まとまった量の茶葉と容器をあわせて日本円にして6万円くらいから、いや、10万円以上になるかな・・・。
数十グラムとか、餅茶1枚ごととか、小分け売りするから石油製品の包装材が大量に必要になるわけで、昔の人みたいに1年分から10年分ほどのまとめ買いを対象にすれば需要はあるはず。日本人にはなくても中国人にはある。
商売だから、いろいろちょい試しで経験の消費者マーケットが大きいから、業者はそれに応える。中国茶だけでなく世界中のお茶を飲んで知ってつぶやいて仲間になることが大事で、ひとつのお茶が自分の身体にどう作用するのかをじっくり確かめて日々の生活に上手に利用する人たちのマーケットは小さいから、業者はそこをやりたがらない。仕方がない。
石油製品のゴミが自然環境を悪化させている。
海も川も山も、世界中のどこへ行っても目を背けたくなるような光景に出会う。
過去に西双版納の山でプラスチックゴミの散乱を撮った写真はないかな?と、ファイルの中を探してみたけれど、見つからない。あんなにたくさん見てきたのに、自分もまたカメラの視を逸らして見ないようにしている。汚い大人だな。
いろんな意味で気持ち悪い。
その気持ち悪さがいちばんの動機。
保存熟成の通気性がどうだとか、石油製品の健康被害がどうだとか、理屈は後から探したらよいだろ。いくらでもあるから。
茶葉も自然のものなので、石油製品を嫌っているにちがいない。それだけで十分。
さて、
プーアール茶の生茶の散茶(晒青毛茶)の嵩が大きくて、茶葉と茶葉の隙間の空気の部分がありすぎて、これを茶箱に詰めてもちょっとしか入らない。
スペースを節約して、茶箱の数もむやみに増やさないようにするには、圧延したほうがよい。
そこで、蒸してちょっと柔らかくして手で軽く、いや、かなり強く圧してみた。
熟成保存の茶箱
最終的にはこうなった。
蒸した後に、竹皮で包んでタコ糸で縛って固定して、いったん茶箱にぐっと圧し入れて形を整えて、そのまま瓦の上で天日干しを4時間くらい。途中ひっくり返したり角度を変えたりまんべんなく陽を当てた。
瓦の上で晒干
これだけ厚みがあると4時間では乾かない。雲が多かったせいもある。
その晩、室内で陰干ししているときに発熱しているのに気がついた。
天日干しのときに上がった温度がそのまま12時間経っても下がらない。
温度の下がらないのは、竹皮に包んだ底の部分。つまり、いちばん水分が集まるところ。
やはり微生物発酵だろう。
ちょうど日本は梅雨時で、温度・湿度ともに微生物発酵しやすい条件がそろっている。
茶葉についていたのか、竹皮についていたのか、それとも空気中を漂っていたのか、菌がどこから来たのか知らないけれど、西双版納で試している熟茶づくり実験のときと同じような温度。香り。
次の日の朝には温度が下がっていたけれど、それは茶葉が乾いたから。水分が少なくて菌類のつくった酵素の作用が弱くなったからだろう。
実験が目的なら、竹皮の上から霧吹きでシュッシュと水を足してみる手もあったが、今回はこのまま乾燥させた。
しっかり乾燥してから、茶箱に詰めて蓋を閉めて、長期保存をスタートさせた。
何年か前に丁家老寨の農家の老人に聞いた話。
「昔は、天日干しの茶葉がまだ乾ききらない柔らかいうちに、竹のかごに足で踏んで圧して詰めて、馬の背に乗せてラオスへ運んだ・・・・。」
このときも微生物発酵したに違いない。
昔の生茶のプーアール茶は微生物発酵している説。やはり正しいと思う。
現代の生茶の製法は、圧延作業を効率よく早く済ませるし、その後の乾燥を急ぐし、微生物発酵する暇がない。
その前の段階の、晒青毛茶をつくるときに微生物がちょっとくらい発生していても、二次加工の圧延や運搬の段階で微生物が増殖する時間は与えられない。
茶葉
ゆるく固まっている。
このお茶、どんな味なのかを試してみた。
卸売部で紹介していたこのお茶。
+【章朗古樹春天散茶2012年 その1.】
茶湯の色
ときどき飲んでいるお茶なので、前後を比べる必要がないと思って加工前のを残していないが、甘味が増して、米っぽい香りが加わって、日本の番茶を連想させる。
上のリンクで紹介しているのは2015年2月の記事だから、それから4年経った現在はさすがに熟成変化していて、現在の味が熟成のためなのか微生物のためなのか特定することはできない。
今回は蒸して微生物発酵したが、その味の変化が蒸したことによるものか、微生物発酵によるものか、あるいは両方か、判別することもできない。
ただ、ひとつの事実。
蒸してゆっくり乾かしたら、夏の気候では微生物発酵は避けられない。
これで満足。
圧餅した後の餅茶を、もう一度蒸して水分を含ませて何枚かいっしょにして竹皮に包んでゆっくり乾かしたら・・・・昔の生茶を再現できるよな。
今すぐにでもやりたくてうずうずするけれど、慎重になれ!自分。
熟茶の実験でたくさん茶葉を失ったのを思い出せ。

ひとりごと:
8月3日・4日の京都好日居でマルちゃんの喫茶、チャイオブナが開催される。
+【チェコ の マルティンさん の 葉月 の チャイオブナ】
2019年8月3日土曜日
13:00〜20:00
2019年8月4日日曜日
11:00〜17:00
このお茶持ってゆこうかな。

勉強会 朝のお茶・晩のお茶 好日居8月10・17日

告知:
このイベントは終了しました。

テーマ:
朝のお茶・晩のお茶
猛暑になることが予想できるので、
朝の部は身体に涼しい朝のお茶。
夜の部は身体をいやす夜のお茶。
それぞれ2種ずつお茶を選びます。
くすりとしてはじまったお茶なので、どんな茶葉のどんな製法から、どんな体感が得られるのかを実体験していただきます。
お茶の薬効を効かせるために、ごはんは腹六分めくらいに、お酒やコーヒーは飲まないで水だけ飲んでお越しください。
ヨガや太極拳など、事前に軽く身体をほぐしてからのほうがより効果的です。
お菓子は出しません。
朝
朝
晩
晩

場所:
京都 岡崎 好日居(地図)

日時:
8月10日 土曜
 朝の部 09:30から12:00まで
 夜の部 18:30から21:00まで
8月17日 土曜
 朝の部 09:30から12:00まで
 夜の部 18:30から21:00まで

氷
注意:
エアコンありません。猛暑のときは氷に扇風機の風をあてます。

ひとりごと:
くすりと言っても、お茶のくすりは快楽のほうのやつ。

茶学 好日居8月18・23日お茶淹れワークショップ

このイベントは終了しました。

茶学は、お茶淹れのワークショップです。
中国茶のお茶淹れの基本である、水の注ぎの技術を紹介します。
お茶淹れは、水あそび。
この楽しさを知ると、自分でお茶を淹れたくなるはずです。
大人も子供(5歳くらいから)も、はじめての方もベテランの方も、楽しめる内容です。

茶学栖賢寺

場所:
京都 岡崎 好日居(地図)

講師:
プーアール茶ドットコム 店長ふじもと

8月18日 日曜日
 10:00から
 13:00から 中止
 15:00から 中止

8月23日 金曜日
 13:00から 中止
 15:00から 中止

1回 1時間50分です。

お代:
1回ひとり3000円。
2回・3回続けての受講も可能です。

予約:
1回の定員5名さままでとします。
前日までにご予約をお願いします。
+【店長にメール】
前日までに予約が2名に満たない回は中止にします。ご予約頂いている方には前日にメールでお知らせします。

氷
注意:
エアコンありません。猛暑のときは氷に扇風機の風をあてます。

ひとりごと:
先日の栖賢寺の茶学は13才の甥っ子が楽しかったらしくて、つぎも参加表明している。
プーアール茶ドットコムも任天堂みたいに子供の心をつかんで世界征服を試みますから・・・。
茶学栖賢寺まお

庭 陶 茶 と マルティン ハヌシュ 7月13日・14日

告知:
このイベントは終了しました。

京都の栖賢寺
+【庭 陶 茶 と マルティン ハヌシュ】

店長ふじもと
栖賢寺
マルティン・ハヌシュ
マルちゃんとお茶
マルティン陶器
栖賢寺
本堂
マルティンと信楽の土

プーアール茶ドットコムは遊びに来ました。

ひとりごと:
雨だし、交通の便がちょっと悪いし、みんな来ないから、良かった。

茶学 栖賢寺7月28日お茶淹れワークショップ

告知:
このイベントは終了しました。

茶学は、お茶淹れのワークショップです。
中国茶のお茶淹れの基本である、水の注ぎの技術を紹介します。
お茶淹れは、水あそび。
この楽しさを知ると、自分でお茶を淹れたくなるはずです。
大人も子供(5歳くらいから)も、はじめての方もベテランの方も、楽しめる内容です。

茶学
上海での茶学
茶学
タイでの茶学

講師:
プーアール茶ドットコム 店長ふじもと

日時:
7月28日 日曜日 
 10:00から
 13:00から
 15:00から
2時間くらいです。

場所:
栖賢寺(Seikenji)
京都市左京区上高野
+【栖賢寺のこのイベントの案内】
+【栖賢寺のfacebook】
+【栖賢寺のサイト】
+【栖賢寺のグーグルマップ】



注意:栖賢寺には駐車場がありません。
叡山電鉄の三宅八幡から徒歩5分ほど、八瀬比叡山口から徒歩10分ほど。

予約:
予約の必要はありませんが、3人以上のグループでお越しの場合はあらかじめメールで教えていただくと幸いです。
+【店長にメール】

ひとりごと:
子供たちの淹れるツヤツヤの水の美味しさに、大人たちの技術が勝てない。
心をひらく。身体をととのえる。水になじむ。
お茶淹れの原点に触れていただきます。
茶学
茶学


茶想

試飲の記録です。

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