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茶教室・京都

早期紅印春尖散茶 その4.

製造 : 1950年代末期
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 香港ー台湾ー上海密封
茶水 : ミネラルウォーター農夫山泉
茶器 : 小さめの蓋碗
早期紅印春尖散茶

お茶の感想:
上海に一煎分だけ残っていた。
+【早期紅印春尖散茶】
早期紅印春尖散茶
早期紅印春尖散茶
早期紅印春尖散茶
ひとりで静かにいただく。
半日かけて何煎も。最後のほうは色も薄いが、充実感は落ちない。
雨の季節の上海の味わい。

早期紅印春尖散茶 その3.

製造 : 1950年代末期
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 香港ー台湾ー上海ー京都ー西双版納 茶缶密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
早期紅印春尖散茶

お茶の感想:
今日はずっとこのお茶。
+【早期紅印春尖散茶】
美味しいなあ。
早期紅印春尖散茶
早期紅印春尖散茶
早期紅印春尖散茶
お茶づくりに関しては、昔の人のほうが上。
産地でお茶づくりをはじめてから、徐々にこの仕事の凄さがわかってきた。
わかってもできない。
昔の人の感性というか、霊感というか、レベルが違いすぎ。

沈香老散茶50年代 その4.

製造 : 1950年頃
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山古樹
茶廠 : 易武山私人茶庄
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 上海 茶缶密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
茶器 : チェコの陶芸作家マルちゃんの茶壺

お茶の感想:
お茶会
お茶会
お茶会
沈香老散茶50年代プーアル茶
沈香老散茶50年代プーアル茶
昨晩はこのお茶。
【沈香老散茶50年代】
お茶の味や飲み心地がすべてを語る。

早期紅印春尖散茶 その2.

早期紅印春尖散茶プーアル茶
早期紅印春尖散茶プーアル茶
製造 : 1950年代末期
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 香港ー台湾ー上海 茶缶密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
小さめの蓋碗できっちり。

お茶の感想。
天候のせいか体調のせいか、今日は気持ちが沈んで静かな脳で、繊細なお茶を味わうのに向いていた。前回うまくゆかなかったこのお茶を「小さめの蓋碗」+「熱い湯」で淹れる。
【早期紅印春尖散茶プーアル茶】
熱い湯にしたのは、約60年の熟成で変質した茶葉のため。ゆるめの湯では開かない。
茶葉を皿に開けてみると粉が多い。売り切れて少し残った底のほうのを手元に残したからだろう。茶壺でうまく淹れられるわけがなかった。
もったいないから洗茶は無し。
1煎めから3煎めまでは、湯を注いですぐに茶海に移す。
早期紅印春尖散茶プーアル茶
昇る蒸気に強い樟香が混じる。
骨格・輪郭がシャキッとした味には活き活きとした色彩が見え隠れする。
4煎めから少しずつ時間をとる。このあたりからまろやかで厚みのある熟茶のようなコクと、糯米香や棗香が前に出てきて、慣れない人にとっては、これをホコリっぽく感じたり、泥臭さく感じるかもしれない。その中にキラッと輝くものがあるかないかが年代モノの生茶と熟茶の違い。
早期紅印春尖散茶プーアル茶
その後の煎はブレることなくひたすら続く。2gほどの茶葉だったが、16煎めになってもまだ色が出た。とろんとした透明な甘い汁にはなにか輝くものがあって、煎をどこで終えてよいのかわからない。
蓋碗に残った葉底は、真っ黒に焦げて、捻じれたまま開かない若葉やクズ茶葉が弾力なくボロボロとして、ここからどうやってあの澄んだ橙色が抽出されたのだろう?と不思議に思える。
もはや茶葉とは違うなにか。
そう。違うものなのだ。四大元素のひとつである「土」に近い。土をお茶にして飲んでいると心得るべし。

ひとりごと:
お茶は道楽。
社会の役に立つなんてこれぽっちも考えない。
というつもりでいるのに、
過去のブログの記事の、社会的なことに触れた内容に「いいね!」(ソーシャルボタンと呼ぶらしい)がたくさんついて違和感を感じた。なので消した
中国からアクセスできない「ツイッター」や「フェイスブック」には参加しないから、詳細はわからない。好意でいただく一票なのかもしれないが、当店は美味しいお茶を売る店。正義の一票を乞う立場ではない。
早期紅印春尖散茶プーアル茶
お茶づくりをしている現場で、社会的な問題の解決を手伝うことはある。しかし、それはあくまでも仕事につながるとか、半径500メートルの生活圏のために考えることであって、地域社会にとってどうか?民族にとってどうか?まして国にとってどうか?なんて考えない。当店の紅茶が売れた分は、アフリカの農園の貧しい労働者が喰いっぱぐれるなんて考えない。
例えば、民族間で弱い者いじめに見える状況があったとしても、現場でじっくり観察するとそうでもなくて、時代の急速な変化で、生き方の違いが歪となって現れて、現場の人々が真剣に取り組んでいても解決の難しくなることが出てくる。
「いいね!」にしても「購入!」にしても、正義の一票のちょっとした権力行使の欲が、「正しきもの」を探して、物事を見たいように見ようとしてはいないだろうか。
業者はその心理を見抜いて、ストーリをつくって正義の一票を集める商売をしてはいないだろうか。
もしもそうなら、消費者も業者もどっちもどっちだ。
解決の難しい問題について、歴史を学んだり、現場で一緒になって試行錯誤するつもりなんて、はじめから無いのだから。
お茶は、お茶を通して道理を見極める審美眼を養うために存在価値がある。
どこか遠くの「正しさ」を問ううさんくさい話ではなくて、今、この一杯と自分とにあるリアルな課題。
まっすぐ学べるのなら道楽で上等。

早期紅印春尖散茶 その1.

早期紅印春尖散茶プーアル茶
早期紅印春尖散茶プーアル茶
製造 : 1950年代末期
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 香港ー台湾ー上海 茶缶密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
茶壺で。

お茶の感想。
もういちど茶席をしようかと考え中。
みんな年代モノが飲みたいようなので、残りわずかな個人所有のをいくつか出して、ひとり1万円以上いただいても大丈夫なように形を整えるなら、茶壺がよいかと思ってこのお茶を試した。
【早期紅印春尖散茶プーアル茶】
結果から言うと茶壺は失敗だったし、
そもそもこういうお茶は茶席には向いていないのではないかと思った。
たまたま居合わせた、遠方からいらっしゃった茶師の方々といっしょに飲んで、さながら「試飲茶席」の様相となったのだが、話がはずんで、それはそれは楽しいお茶席となって、味わう余裕のない自分に気付いていた。
早期紅印春尖散茶プーアル茶
早期紅印春尖散茶プーアル茶
早期紅印春尖散茶プーアル茶
茶壺は、
茶師のお手前を見せられるし、実際にその動きは美しい。
しかし、この茶葉はよく熟している上に細かくて、一煎めの抽出時間は極端に短い。湯をさっと流して切りたいのに、嘴から「ピュー」と出るのをゆっくり待つしかない茶壺ではダメだった。
きっと慣れるとうまく淹れられて、そうなったらコントロールの難しいところもまた道具の味わいとなるのだろう。けれど、泡茶に瞬時の調整を要する茶席のときのこのお茶に、茶壺は使えないと思った。
早期紅印春尖散茶プーアル茶
茶席は楽しい。
いろんな人との出会いや交流の高揚感を、茶酔いはほどよく煽ってくれる。この楽しさを邪魔しないためにも、お茶の味はカンタンなほうがよいと思った。そういえば、茶師の方々はプーアール茶を使わないと言っていた。年代モノはとくに舌に経験を要する味で、その良し悪しがわかってやっと味わえるところがある。
次回はひとりでじっくり試飲する。

ひとりごと:
チーズ。
チーズ

沈香老散茶50年代 その3.

プーアル茶
沈香老散茶50年代プーアル茶
製造 : 1950年頃
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山古樹
茶廠 : 易武山私人茶庄
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 上海 茶缶密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり淹れる。

お茶の感想:
上海に住んでいて来客が多かった頃に、けっこう多くの人に飲んでもらったが、「好みじゃない」と言った人はいなかった。個性的な風味なのに違和感がない。「特殊な焙煎のお茶です」くらいの説明で納得してもえそうなほど古い味がしない。60年も経っているのに、味が傷んでいるとか、朽ちているとか、そういうマイナスな印象がなくて、むしろ新鮮味を感じるほど溌剌としている。
なにがどうなってこうなのかはともかくとして、
お茶の鮮度とはなにか?
お茶の美味しさとは何か?
その問いに別の角度からの見方を示したと思う。

ひとりごと:
沈香老散茶50年代プーアル茶
どこかに注目するということは、
どこかを見ないようにすることにもなる。

沈香老散茶50年代 その2.

沈香老散茶50年代プーアル茶沈香老散茶50年代プーアル茶
製造 : 1950年頃
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山古樹
茶廠 : 易武山私人茶庄
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 上海 茶缶密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり淹れる。

お茶の感想:
60年の歳月が常温でじっくり火をつかわずに焙煎して醸し出した風味。
お茶ではなくスパイスのたぐいの香り。
そして、なぜか新しいお茶よりも強く薫る。
お茶のお茶たる味を無くした透明な甘い汁。姿は見えないけれど、ピリッとした刺激に舌や喉はお茶の影を感じることができる。
この枯れた味わいの解明を難しくしているのは、現在熟成中のお茶とのつながりが見えてこないこと。20年モノ30年モノのお茶がそのまま20年30年経ったらこうなるとは想像できない。連続しないで、どこかでブチっと途切れた印象がある。
沈香老散茶50年代プーアル茶
易武山の私人茶庄は1950年頃に国の政策で消滅した。その後国営茶廠にバトンタッチされてお茶づくりはつづく。
餅茶一枚が100万円を超えるプーアール茶の銘茶は、1950年頃までの易武山私人茶庄のものと、1950年からの国営茶廠のものと両方あるが、それぞれは別モノなのだろうか。製法の変化があったのか?それとも流通の変化で保存熟成の環境が変わったのか?
いろいろ推測できてファンを熱くする。

ひとりごと:
映画『ホーリー・モーターズ』 レオス・カラックス監督
すべてが撮影現場になってすべてが演技とわかっているのに、愛しくなる、笑える、震える、欲情する、熱くなる。
『汚れた血』や『ポンヌフ』みたいなカッコいい終わり方をしないで観客に冷や水を浴びせる。でも、そこで冷めたら人生をつまらないものにする。
ホーリー・モーターズ

沈香老散茶50年代 その1.

沈香老散茶50年代沈香老散茶50年代
製造 : 1950年頃
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山古樹
茶廠 : 易武山私人茶庄
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 上海 茶缶密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり淹れる。

お茶の感想:
沈香。
沈香老散茶50年代プーアル茶
沈香老散茶50年代プーアル茶
【沈香老散茶50年代プーアル茶】

ひとりごと:
沈香老散茶50年代沈香老散茶50年代プーアル茶
ソラリスの海。

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