醸香老茶頭散茶90年代 その4.
製造 : 1995年頃
茶葉 : 雲南省景谷茶区大葉種潅木晒青茶
茶廠 : 昆明第一茶廠(推定)
工程 : 熟茶
形状 : 散茶
保存 : 香港ー広州ー上海−日本
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺+鉄瓶+炭火
お茶の感想:
茶教室に何度も来てくださったお客様に選ぶ茶葉が難しい。
手持ちのお茶をひととおり飲んだので、ちょっと変わったのを出したいが・・・。
最近金花のついた『版納古樹熟餅2010年』はどうかな?と思ったが、実はそれほど味の変化はない。
金花がたくさん発生したからといって、すぐさま味が変わるわけではない。
金花の残した酵素がじわじわ効いて10年、いや20年ほどかかって・・・・と話していたら、ふと、これがあるのを思い出した。
+【醸香老茶頭散茶90年代 その1.】
上海の准海中路に近い東方巴黎に住んでいた頃だと記憶しているので、2005年くらいだろうか。
熟茶に金花がビッシリ発生していて、始めて見たときは迫力があった。(写真はすでにそれから数年経っていて金花の粉は消えている)
そのときの日本のお客様の中には見ただけで捨てた人もあった。お客様本人ではなく、ご両親にプレゼントされたので、金花の価値の説明が伝わっていなかった。
これを久しぶりに飲んでみる。
もう20年近く経っているので金花効果が現れているのではないかと期待する。
現在は金花の跡形の黄色っぽさがなく、くすんだ色になっている。
茶葉を温めているときの香りからその予感はあった。
バニラ、白檀、沈香などの高級感ある香り。
当時これを”醸香”と野暮ったい名前をつけたのは、そのときはまだ熟茶っぽさがあったから。
ヤバいレベル。
久しぶりのホンモノの老茶の味。
美女の髪の毛から発せられる石鹸のような香りもある。
古いプーアール茶のマニアに「1950年代の紅紅印圓茶です!」と言っても疑われないだろう。
もともと鑑定可能なビンテージ茶を専門にしていた自分が言うのだから間違いない。というか、自分も騙されるだろう。
厳密に言えば水質の粘っこさから熟茶とわかるが、単独の試飲でそこまではっきり解る人は少ない。
熟茶なのに生茶のような味のするのは、1990年代中期の製法で渥堆発酵が浅めに仕上がっているから。
もっとも葉底を見たらすぐに間違いに気付く。
しかしお茶の味はホンモノ。
もしもこれが金花の効果によるものだとしたら、やはり香港倉庫では金花の二次発酵があるかないかが重要な分かれ道だったのかもしれない。
香港倉庫はすべての老茶が良かったわけではない。
たとえ同じ倉庫に入っていても、おなじロットの茶葉だとしても、倉庫の置き位置によってかなりムラがあった。
「歩留まりが悪い」と言われていたのは、金花の発生度のムラが見た目には把握できないからではないか。
こうなったらやはり『版納古樹熟餅2010年』は金花の増殖を意識したい。すべてにムラなく金花を発生させて、もしもこれを「1950年代の紅紅印圓茶です!」と偽って売れることになったら、人生の大逆転。
家が建つ。
いや、ビルが建つ。
いや、将来有望なAIの企業の大株主になれる。
水着グラビア美女にお茶を淹れさせて、茶教室も大人気。
茶葉 : 雲南省景谷茶区大葉種潅木晒青茶
茶廠 : 昆明第一茶廠(推定)
工程 : 熟茶
形状 : 散茶
保存 : 香港ー広州ー上海−日本
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺+鉄瓶+炭火
お茶の感想:
茶教室に何度も来てくださったお客様に選ぶ茶葉が難しい。
手持ちのお茶をひととおり飲んだので、ちょっと変わったのを出したいが・・・。
最近金花のついた『版納古樹熟餅2010年』はどうかな?と思ったが、実はそれほど味の変化はない。
金花がたくさん発生したからといって、すぐさま味が変わるわけではない。
金花の残した酵素がじわじわ効いて10年、いや20年ほどかかって・・・・と話していたら、ふと、これがあるのを思い出した。
+【醸香老茶頭散茶90年代 その1.】
上海の准海中路に近い東方巴黎に住んでいた頃だと記憶しているので、2005年くらいだろうか。
熟茶に金花がビッシリ発生していて、始めて見たときは迫力があった。(写真はすでにそれから数年経っていて金花の粉は消えている)
そのときの日本のお客様の中には見ただけで捨てた人もあった。お客様本人ではなく、ご両親にプレゼントされたので、金花の価値の説明が伝わっていなかった。
これを久しぶりに飲んでみる。
もう20年近く経っているので金花効果が現れているのではないかと期待する。
現在は金花の跡形の黄色っぽさがなく、くすんだ色になっている。
茶葉を温めているときの香りからその予感はあった。
バニラ、白檀、沈香などの高級感ある香り。
当時これを”醸香”と野暮ったい名前をつけたのは、そのときはまだ熟茶っぽさがあったから。
ヤバいレベル。
久しぶりのホンモノの老茶の味。
美女の髪の毛から発せられる石鹸のような香りもある。
古いプーアール茶のマニアに「1950年代の紅紅印圓茶です!」と言っても疑われないだろう。
もともと鑑定可能なビンテージ茶を専門にしていた自分が言うのだから間違いない。というか、自分も騙されるだろう。
厳密に言えば水質の粘っこさから熟茶とわかるが、単独の試飲でそこまではっきり解る人は少ない。
熟茶なのに生茶のような味のするのは、1990年代中期の製法で渥堆発酵が浅めに仕上がっているから。
もっとも葉底を見たらすぐに間違いに気付く。
しかしお茶の味はホンモノ。
もしもこれが金花の効果によるものだとしたら、やはり香港倉庫では金花の二次発酵があるかないかが重要な分かれ道だったのかもしれない。
香港倉庫はすべての老茶が良かったわけではない。
たとえ同じ倉庫に入っていても、おなじロットの茶葉だとしても、倉庫の置き位置によってかなりムラがあった。
「歩留まりが悪い」と言われていたのは、金花の発生度のムラが見た目には把握できないからではないか。
こうなったらやはり『版納古樹熟餅2010年』は金花の増殖を意識したい。すべてにムラなく金花を発生させて、もしもこれを「1950年代の紅紅印圓茶です!」と偽って売れることになったら、人生の大逆転。
家が建つ。
いや、ビルが建つ。
いや、将来有望なAIの企業の大株主になれる。
水着グラビア美女にお茶を淹れさせて、茶教室も大人気。
- 2023.11.18 Saturday
- プーアール茶1990年代
- 11:49
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- by ふじもと