曼晒古樹青餅2017年 その6.
采茶 : 2017年04月12日
茶葉 : ミャンマーシャン州 チャイントン
茶廠 : ミャンマー布朗族の農家
工程 : 生茶のプーアール茶
形状 : 餅茶
保存 : 茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・チェコ土の杯 鉄瓶+炭火
お茶の感想:
何度か自分で淹れているうちに良さのわかるお茶。
『曼晒古樹青餅2017年』。
西双版納から西にミャンマーへ数十キロのあたりの、今となっては無名茶山だが、かつて明代から清代にかけてお茶どころとして栄えた歴史のある山の半野生茶。
おっさんの独り茶にはこういう奥ゆかしいタイプもよい。
例えば、上海の茶葉市場の小売店ですすめられて品茶しても、その場でこの茶葉の素質を見抜くことのできる人は少ないだろう。
そういう自分も品茶に3日かけている。
毎日毎日いろんな山のお茶を試している自分でさえそうなのだから難易度は高い。
なぜすぐにわからないのか。
(もしもすぐにわかっていたら11キロ余分に買えた。すぐに判断できずにいたので8キロしか入手できなかった。)
茶教室でよく話しているように、茶葉の良し悪しは味や香りよりも酔い感や水質をみる。
この観点はじっくり飲んで自分の身体に「どうですか?」と聞くことになるので、紅茶のテイスティングのようにカップをズラッと並べて順に口に含むようなやり方ではわからない。
もしも小売店で売っていたら、少しだけ買って家であらためてじっくり飲んでみるしかない。
それはさておき、もうひとつ別の問題がある。
今回話題にするのは、泡茶技術の問題。
このお茶は蓋椀では難しい。
茶壺でじんわり熱をとおす淹れ方においてはじめて奥の方の輝きに気付くことができる。
葉柄の大きい大葉種の中でも、さらに大きめの茶葉になる品種特性。
小さめの新芽・若葉を収穫するから、茶葉の大きさは他の生茶のものと一見変わりないように見えるが、繊維の質や成分構成が異る。
これと湯の熱との関係。
山ごとに品種特性が異る”山頭茶”。
それぞれの特性にあわせた茶器の構成や淹れ方を見つけるまでは何度か試すしかないだろう。湯の熱の入り方の違いをいくつかのパターンで試す。
茶葉の専門店や産地の農家に買い求めに行って試飲をしても、ほとんどが蓋椀などでシャッシャと同じ淹れ方をしている。
この淹れ方がピッタリ合うこともあれば合わないこともある。
もしかしたら、茶葉の素質が見抜けないままスルーしてきたかもしれない。
もしかしたら、すでに買った手元の茶葉においてもまだ素質に気付いていないかもしれない。
通信講座の#003,#005などはそれに関わることをテーマにしている。
+【通信講座】
また、茶教室でもそのあたりの講義をしている。
手元の茶葉でわかりにくいのがあれば、お持ち込みいただくのもアリ。
茶葉の特性をどうやって探るかの実践をお見せします。
どうぞよろしく。
茶葉 : ミャンマーシャン州 チャイントン
茶廠 : ミャンマー布朗族の農家
工程 : 生茶のプーアール茶
形状 : 餅茶
保存 : 茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・チェコ土の杯 鉄瓶+炭火
お茶の感想:
何度か自分で淹れているうちに良さのわかるお茶。
『曼晒古樹青餅2017年』。
西双版納から西にミャンマーへ数十キロのあたりの、今となっては無名茶山だが、かつて明代から清代にかけてお茶どころとして栄えた歴史のある山の半野生茶。
おっさんの独り茶にはこういう奥ゆかしいタイプもよい。
例えば、上海の茶葉市場の小売店ですすめられて品茶しても、その場でこの茶葉の素質を見抜くことのできる人は少ないだろう。
そういう自分も品茶に3日かけている。
毎日毎日いろんな山のお茶を試している自分でさえそうなのだから難易度は高い。
なぜすぐにわからないのか。
(もしもすぐにわかっていたら11キロ余分に買えた。すぐに判断できずにいたので8キロしか入手できなかった。)
茶教室でよく話しているように、茶葉の良し悪しは味や香りよりも酔い感や水質をみる。
この観点はじっくり飲んで自分の身体に「どうですか?」と聞くことになるので、紅茶のテイスティングのようにカップをズラッと並べて順に口に含むようなやり方ではわからない。
もしも小売店で売っていたら、少しだけ買って家であらためてじっくり飲んでみるしかない。
それはさておき、もうひとつ別の問題がある。
今回話題にするのは、泡茶技術の問題。
このお茶は蓋椀では難しい。
茶壺でじんわり熱をとおす淹れ方においてはじめて奥の方の輝きに気付くことができる。
葉柄の大きい大葉種の中でも、さらに大きめの茶葉になる品種特性。
小さめの新芽・若葉を収穫するから、茶葉の大きさは他の生茶のものと一見変わりないように見えるが、繊維の質や成分構成が異る。
これと湯の熱との関係。
山ごとに品種特性が異る”山頭茶”。
それぞれの特性にあわせた茶器の構成や淹れ方を見つけるまでは何度か試すしかないだろう。湯の熱の入り方の違いをいくつかのパターンで試す。
茶葉の専門店や産地の農家に買い求めに行って試飲をしても、ほとんどが蓋椀などでシャッシャと同じ淹れ方をしている。
この淹れ方がピッタリ合うこともあれば合わないこともある。
もしかしたら、茶葉の素質が見抜けないままスルーしてきたかもしれない。
もしかしたら、すでに買った手元の茶葉においてもまだ素質に気付いていないかもしれない。
通信講座の#003,#005などはそれに関わることをテーマにしている。
+【通信講座】
また、茶教室でもそのあたりの講義をしている。
手元の茶葉でわかりにくいのがあれば、お持ち込みいただくのもアリ。
茶葉の特性をどうやって探るかの実践をお見せします。
どうぞよろしく。
- 2023.10.28 Saturday
- プーアール茶2017年
- 11:16
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- by ふじもと