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漫撒陰涼紅茶2015年 その3.

製造 : 2015年03月22日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山丁家老寨古茶樹
茶廠 : プーアール茶ドットコム
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : 密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗・清代末期の茶杯
漫撒陰涼紅茶2015年
漫撒陰涼紅茶2015年
清代の茶杯

お茶の感想:
過去100年くらい、
お茶は価値を下げてきたと思う。
人が一生のうちに、茶葉にかけるお金、道具にかけるお金、お茶を飲む時間にかけるお金。お茶にかけるお金が減って、クルマ・ガソリン・電子機器・通話料・電気代・学費・海外旅行・・100年前にはなかった消費がいろいろ増えている。
趣味にハマったごく少数の人以外は、給料の一部をお茶に回すなんて考えもしないだろう。
お茶の価値が絶頂期にあった時代はそうじゃなかったはずだ。良い茶葉やよい道具は「女房を質に入れてでも手に入れろ!」くらいの意気込みがあったのではないかと、古典落語を聞いたり、古い道具を眺めてたりして想像してみる。趣味にハマらなくても、茶葉や道具の良いのは見栄の貼りどころだったに違いない。
今日はこのお茶。
+【漫撒陰涼紅餅2015年】
漫撒陰涼紅茶2015年
漫撒陰涼紅茶2015年
漫撒陰涼紅茶2015年
(清代末期くらいの景徳鎮の茶杯。江戸末期から明治にかけての日本の茶商が5組のセットにして煎茶用に商品化していたらしい。手に取るとハッとするほど軽い。薄い作りと土質と焼しめ具合のせいか、杯の真ん中に雫を落とすとキン!と金属音が響く。シビれる。一見ヘタウマ的な図柄だが流れがあり、つい目が止まるようになっている。日本の骨董屋さんにあったがそんなに高価ではない。現代作家の景徳鎮のほうがずっと高い。)
茶商の立場からするとお金は血液で、血の巡りが悪いと具合が悪くなる。茶商の仕事が悪いと上質な茶葉や道具が流通しなくなる。
小さめの蓋碗
お茶は本来の価値を無くしてゆくだろう。
業者は新しいマーケットを求めて、現在の人々の生活や嗜好に合わせて、安くて手軽な茶葉とか、わかりやすくて便利な道具とか、どんどん生産を増やしてゆく。世界の人口が増えている分、生産量は増え続けて、マーケットの規模はお金で換算したら大きくなって、業界は健在に成長しているように見える。
しかし、そこで増えた生産は、果たしてお茶の実力を発揮するだろうか。
道具のことは詳しくないから茶葉について言うと、昔のプーアール茶の大衆茶(例えば1950年代の)は、味の美と健康の深い知恵とを両立して、さらに価格も、がんばって茶葉を買っていた当時の大衆からしたらお得なものだっただろう。肥料で茶葉の生産量を増やすなんて悪い知恵の入る余地はなかったはずだ。
漫撒陰涼紅茶2015年
漫撒陰涼紅茶2015年
お茶の道具は日常使うにしては上等すぎたかもしれないが、だからこそ美の世界が大衆に入り込めた。週末の博物館や美術館にわざわざ行かなくても、お茶の間に毎日それらが存在していた。
「クルマを買うお金で茶葉や道具を買ってください。」
これから事あるごとに言ってゆこうと思う。

ひとりごと:
この先100年、
お茶の価値が上がり続けますように。
今がどん底だったと言えるようになりますように。


茶想

試飲の記録です。

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