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紅河秋天晒青茶2014年 その2.

製造 : 2014年10月
茶葉 : 雲南省紅河州古茶樹
茶廠 : 哈尼族(ハニ族)の農家+漫撒山工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 西双版納
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : マルちゃんの片口
紅河秋天晒青茶2014年プーアル茶

お茶の感想:
片口淹れのお茶。
とくに散茶の生茶は、もうこれがいちばんと思える。
マルちゃんの片口
こう言ってはなんだが、この片口はマルちゃんの、しかもこのタイプの土で、この焼きしめ具合でないといけないような気がする。また、大きさも関係している。手触りの心地よさや、手に収まり具合の良さも、静かな魅力である。
他の作家さんの他のタイプの土と焼しめ具合のでは、もうまったく違う結果になるだろう。たとえマルちゃんが似たようなのをつくっても、なにかちょっと違うと思えるだろう。
真鍮のヤカン。
真鍮のヤカン
真鍮のヤカン
京都の職人さんのだが、「もうあんまり作らない」とお店の人が言う。骨董で探すしかなくなるのかな・・・。
毎日何度も湯を沸かしているので、使い始めて1ヶ月で燻し色がかかってきた。
全体的に厚みがあるが、外側と内側とを指で触って確かめると、底面のほうがやや厚くなるように作られている。
電熱器の大きさがちょうどこのヤカンの直径にピッタリで熱効率も良いと思う。電熱の温度ダイアルの調整のコツが分かってきて、ヤカンの中の湯を静かに沸騰させられる。
このヤカンで沸かす湯は水質がキメ細かでツヤツヤする。飲むと甘い。お茶はまろやかになるが、輪郭をボヤケさせることなくキリッとしている。京都の中国喫茶で使う陶器のヤカンとはまた違う味わいがある。
ふじもと店長のお茶。
プーアール茶
例えば、易武山一帯の旬の古茶樹であること、茶樹の選び方、製茶の調整、そんなのも大事だが、それだけではない魅力がある。
というふうになりたいな・・・。
ま、とにかく魅力の宿るところを理屈で説明するのは難しい。
そこには応用のきかない個別の理由があるからだろう。
今日はこのお茶。
【紅河秋天晒青茶2014年】
以前ちょっと気になっていた紅河州のお茶。
香りは甘くて爽やか。
味は滋味豊かな余韻も良い。
最近よく言う自然に育ったお茶の味の観点「消えの早さ」についてもなかなか良い。
喉の通りはスムーズで、ここにも茶の育ちの良さが伺える。
紅河秋天晒青茶2014年プーアル茶
紅河秋天晒青茶2014年プーアル茶
理屈で説明できる良さは満たしても、でも、なにか魅力に欠ける。
どこがどうと説明できない。
比較的安くて買いやすいので、販売したら試してみるお客様は多いだろう。
紅河秋天晒青茶2014年プーアル茶
「美味しいですね。」
と、満足の評価をいただくだろう。
けれど、リピート購入はされないだろう。
これまでの経験で、そのくらいのことはわかる。
お茶の魅力。お客様もまた理屈でお茶を選んではいない。なにがしかの個別の魅力を見つけている。「もうこのお茶でないと飲みたくない」と思えるかどうか、そこがリピート購入されるかどうかの分岐点。
マルちゃんの片口や真鍮のヤカンは、これからずっと使い続けるだろう。
「もうこの道具でないと散茶の生茶は淹れたくない」
そんなくらいの愛着があるから。
「もうこのお茶でないと飲みたくない」
店を潰さないで済むなら、そういうお茶だけを出品したいなあ。

ひとりごと:
竹皮包み完了。
版納古樹熟餅2010年
+【版納古樹熟餅2010年】
2004年以降の現代熟茶の最高峰である。
(他人にそう評価される前に自分が言う。)
このお茶のもともとの竹皮がしょぼいので、1筒7枚組の注文があった時に新しく包み直している。
今回は、いつもの漫撒山の工房が竹皮の素材を切らしていた。冬の乾季に採集されたものでないといけないから、雨季の終りに近い今は素材が品薄になる。
漫撒山の腕の良い職人が、
「弟分が景洪市の小さな茶廠でやっているから・・・」
と紹介してくれたので、早速行ってきた。
竹皮(正確には筍の皮)を濡らして柔らかくしてから餅茶を包む。
このため水分がある。空気中の水は暖かいところから冷たいところへ流れる。空気を伝って茶葉の中にも浸透するだろう。ここでちょっとだけ熟成がすすむ。
天日干しによる遠赤外線はグッと内側から温度を上げる。これによって外気と茶葉の温度差ができて、陰干しするときにやや熱のある餅茶が内側の水分を吐き出しやすくなる。
版納古樹熟餅2010年
機械乾燥では、はじめは外側が暖かい空気で、餅茶の内側が冷たい空気になり、この温度差により水分が餅茶の内側へ入り込みやすくなる。水分を溜めたままじわじわ温度が上がる。乾燥室の餅茶に独特のモヤっとした香りがあるのはそのせいだと思う。
餅茶を乾燥させる工程も同じで、やはり天日干しが良いのだ。


茶想

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