プーアール茶.com

易武単樹青餅2014年・秋天 その3.

製造 : 2014年04月12日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山老街古茶樹の単樹
茶廠 : 易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納 紙包密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : マルちゃんの片口と湯飲み
真鍮のヤカン
易武単樹青餅2014年・秋天プーアル茶
易武単樹青餅2014年・秋天プーアル茶

お茶の感想:
臨時通販を終えて本格的に長期休業になる。
売れ残った茶葉が上海に100キロほど。
上海の事務所を閉じるので西双版納に送り返して、長期保存の梱包をして、9月のはじめにはフリーになる。
秋の旬はまだ先。
今は、なにもしなくてもよいし、なにをしてもよい。
お茶づくりで解決したい問題。収入の問題。死ぬまでにしておきたいこと。
これからのことについて考えなければならない時が、何年かに一度の周期でやって来る。わくわくするのとちょっと不安なのと、高ぶる気持ちで夜が更けてゆくのは旅と同じで、人生を意識できる。
まだ親に本を読んでもらっていた幼い頃、「冒険と探検」という絵本が好きだった。冒険者は雪山とかジャングルとか無人島とか砂漠とか、わざわざ遠いところへ行っては危ない目にあって、財宝とか未知の生物とか異民族と出会う。言ってみればそれだけのことだけれど、幼い心はシビレたのだった。
5歳になった上海の坊にこの話をしてみたら、
「その川には人喰いワニがいるから気をつけろ!」
と、やっぱり冒険者の気分になっていた。男の子はみんな冒険者になりたいのだ。
叔叔は今もなりたい。
ただ、子供の頃と違うのは、もっと静かで私的な冒険が楽しめること。他人を感心させたりビックリさせたりしなくてもよい。
例えば、お茶づくりの「揉捻」の工程のほどよい頃合いを昔の人の感覚でわかってみたいとか。他人にはぜんぜん冒険に見えないけれど、しかしこのテーマに辿り着いた自分の道のりを振り返ってみると、ずいぶん遠くへ来たと思えて、もっと遠いその先にワクワクできる。
易武単樹青餅2014年・秋天プーアル茶
ヨガの呼吸がなんとなくわかってきたから、茶葉の呼吸がわかるかもしれない。
旬の季節が待ち遠しい。
近視眼的にのめり込みやすいタイプなので、時間のある今こそ、もっと大きなところを見ておいたほうがよいかもしれない。どこか別の土地で生活してみるとか、稼ぎ方を変えてみるとか、なにか新しい分野の勉強をしてみるとか。
どんな生き方をするかで、どんなお茶ができるかが決まる。
良いも悪いもない等身大の姿がそこに現れる。
昔の人の生き方が今日のお茶のカタチをつくってきた。現在の中国茶は明代から清代にかけて完成されたものが多いが、生茶のプーアール茶もそうだ。東洋と西洋の海の交易ルートが開けて栄えた時代。その時代に生きた産地の人たち、交易の人たち、都市の人たち。お茶に関わった人たちの生き方が今日のお茶をつくってきた。
ならば、今の僕らの生き方が明日のお茶のカタチをつくるだろう。
「もっと遠く!もっと広く!」
開高健の釣り紀行のタイトルにこんなのがあったが、そんな気持ちでゆきたい。
今日はこのお茶。
+【易武単樹青餅2014年・秋天】
易武単樹青餅2014年・秋天プーアル茶
易武単樹青餅2014年・秋天プーアル茶
今日から集中的に秋摘みのお茶を飲むことにする。
秋の空気。
秋の身体。
秋の茶葉。
秋のものを食べる。
秋の山を歩く。
秋の茶葉に触れる。
秋をどう理解してよいのかわからなかったが、今はわかる。
栗

ひとりごと:
マルちゃんの器の手入れは、洗うだけではいけない。
再度熱い湯を注いで、しばらくしてから捨てて、その熱で器の温度を上げて水を蒸発させる。陶器の荒い肌の細かな隙間という隙間に入り込んだ水を熱で追い出す。こうしないと長時間乾かないので、細菌が発生してニオイの原因となったりする。
面倒だよな。
でも、この作業があることでマルちゃんの器に触れる機会が多くなる。付き合う時間が長くなる。手入れがカンタンであってはつまらないのだ。
カンタン・ベンリを求めたものほどあんがい安モノなのは、モノとの関係が軽薄になるからだろう。
マルちゃんの茶碗
マルちゃんの茶碗
マルちゃんの茶碗
マルちゃんの茶碗
そう言えばカンタンなお茶にも上質はないよな。
カンタンに入手できる。カンタンに淹れられる。カンタンに捨てられる。
その程度の関係でしかない。


茶想

試飲の記録です。

・キーワード検索

・カレンダー

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< January 2018 >>

・表示されている記事

・お茶と年代のカテゴリー

・記録

お茶の歴史
お茶の歴史 (JUGEMレビュー »)
ヴィクター・H・メア,アーリン・ホー

・サイトリンク

・プロフィール

 

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM