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紫・むらさき秋天紅茶2011年 その11.

製造 : 2011年10月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : プラスチックバッグ密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : コーヒーサーバー
巴達山2011年10月
巴達山2011年10月
巴達山2011年10月
茶葉
山の道端で収茶
鮮葉に紫色のが混じっている
巴達山賀松寨
(2011年10月のこのお茶をつくったときの巴達山)

お茶の感想:
今年2015年の秋は天気が悪い。
2年連続で、昨年よりも今年のほうが悪い。
10月から待って山の農家と連絡を取り合ってタイミングを計っているが、秋の旬が熟した茶葉と、晴天のつづく数日間のピッタリ合う日は、本日11月2日までなかった。
天日干しのお茶づくりなので仕方がない。
天気予報を見ると、11月4日から3日間ほどチャンスがある。その後は11月14日から3日間ほど。例年であれば茶樹は冬の眠りにつく頃だが今年はちょっと遅い。農暦ではまだ10月のはずだ(後に調べたらまだ9月だった)。この先、摘めるような茶葉がまだ残っているかどうかギリギリの勝負になる。
そう言えば、こんな秋もあったなあと2011年のことを思い出した。その秋も雨の多い年だった。
【紫・むらさき秋天紅茶2011年】
記憶がだんだん蘇ってくる。
澄んだ冷たい空気。深い青空。ミャンマーから流れてくる白い雲。いかにも紫外線が強そうな太陽光線。山に咲く野の花の紫。
布朗族の村では赤米の収穫にみんな忙しそうだった。
山は身体も心も冬の準備をはじめていた。
10月18日の茶摘みだった。
そう。このお茶は「一天采茶」。
一日だけの茶摘みのお茶。
太陽や月や地球の暦のめぐりがもたらした山の天気、茶葉の育ち。製茶を微妙に調整した空気や太陽光線。すべてを記憶して仕上がった茶葉。
夜の萎凋
軽発酵後の雲南紅茶
天日干しで仕上げる雲南紅茶
出来上がってからすぐに飲んで、涼(ミントのようなクール)を強く感じたことを思い出した。それは巴達山の秋の空気そのもの。4年経った今日もある。お茶を淹れると蘇る。
このお茶のつくり方においては一日一日の仕上がりが異なる。同じ山、同じ農地、同じ茶樹から摘んでいても、昨日と今日では飲んですぐにわかるほどの違いが現れる。
これからもっと一天一采のお茶を増やそうと思う。
昨日と今日とをブレンドしてひとつにはしない。
(熟茶みたいに大量につくらなければならないのは別として。)
紫・むらさき秋天紅茶2011年
紫・むらさき秋天紅茶2011年
紫・むらさき秋天紅茶2011年
紫・むらさき秋天紅茶2011年
例えば、ある日一日は予想通りの天気にならないかもしれない。製茶にマイナスな作用をもたらすかもしれない。それでも、いったん摘んでしまった茶葉を見捨てることはない。良い方向へもってゆこうと全力を尽くすだろう。そんな仕事にこそ人間の知恵や心の部分がしっかり茶葉に記録されるだろう。
美味しくなければ安く売ればよいのだから、失敗はたいした問題ではない。

ひとりごと:
一天采茶のお茶、いいアイデアだと思う。
自然現象をそのまま表現するお茶。
風のお茶、森のお茶、陰涼のお茶、ある日一日のお茶。
生まれた日の一日。
いつか死ぬ日の一日。
ほんとうは昨日も今日も明日も単独の一日なのに、ブレンドして同じような毎日にしてしまうのだな。そのほうが楽だから。


茶想

試飲の記録です。

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