プーアール茶.com

章朗古樹秋天散茶2015年 その1.

製造 : 2015年11月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山章朗寨古茶樹
茶廠 : 巴達山製茶農家
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 西双版納 密封
茶水 : 巴達山章朗寨の山水
茶器 : 大きめの蓋碗
章朗古樹秋天散茶2015年
章朗古樹秋天散茶2015年
黄牛
章朗古樹秋天散茶2015年
章朗古樹秋天散茶2015年

お茶の感想:
巴達山へ行ってきた。
秋の旬の最後の最後のタイミング。
数日雨が続いた後に2日間晴れて、3日目に山に上がって、4日目の茶葉を収穫して、5日目に乾燥して仕上げるつもりだったが、1週間前から茶葉の成長が止まっていて、お茶に加工できる若葉は見つからなかった。この数日の天気は良かったのに茶葉がなければ仕方がない。
農家に電話では聞いていたけれど、やはり自分の眼で確かめたほうがよい。
実際にはあっちに1本こっちに1本と、ほんの少しずつ若葉が残っていた。しかし、巴達山は茶地の区分が複雑で、あっちの1本とこっちの1本を所有する農家が異なる。農家からしたら1日かけて山に入って収穫できるのが1本か2本分だったら割が合わない。そういうわけで茶摘みをお願いしても断られた。
自分で摘んで、摘んだ分だけお金を払うという手もあったが、それにしても摘める量が少なすぎる。鮮葉にして2キロも集まらないだろう。手づくりといえども少なすぎて製茶がうまくできない。さらに若葉は成長が止まって数日経つので、揉捻するとパリパリと粉砕するくらい硬くなっていて、目的の紅茶づくりは難しい。
章朗寨古茶樹
巴達山の森
章朗寨古茶樹
章朗寨古茶樹
章朗寨古茶樹
章朗寨古茶樹
章朗寨古茶樹
章朗寨古茶樹
お茶がつくれなくても、茶山を尋ねるのは意義がある。
人の少ないこの季節は、農家が隠れて農薬や肥料を使っていないかどうかをチェックできる。茶地を歩いて踏みしめる感触で、土が健康な生態環境を保っているかどうかがわかる。秋から冬にかけていくつかの茶山を尋ねて、来年の春の候補を決めておく。
古茶樹
古茶樹
章朗寨古茶樹
章朗寨古茶樹
章朗寨の布朗族の茶山
章朗寨の布朗族の茶山
森の古茶樹の茶葉
旬が過ぎて冬になる。
振り返ってみると2015年は春からずっと雨が多かった。雨が多いと茶葉はよく成長するはずだが、一年を通してみたら全体的に収穫量が少なかった。そして、業者仲間はお茶の味もいまひとつだったと口をそろえて言う。
そんな年もあるのだ。
暦のめぐりがお茶の質や収穫量を決める。
太陽や月や地球の回転が、おそらく飲む人の身体にも同じようになんらかの変化を与えているだろう。しかし、現在においては飲む人の側の不安定は無視して、お茶がつくられ、お茶が売られる。つまり人は機械のようになろうとしている。たぶんそのほうが脳が楽だからだ。脳は自分の都合の良いようにモノゴトを解釈する癖があり、お茶についてもそうなのだ。脳に自分勝手を許してはいけない。
巴達山
巴達山
章朗古樹秋天散茶2015年
章朗古樹秋天散茶2015年
章朗古樹秋天散茶2015年
章朗古樹秋天散茶2015年
章朗古樹秋天散茶2015年
章朗寨の布朗族の村を尋ねたら、村長の家に3日前に2本の古茶樹から摘んだという毛茶が少しあった。500gもないけれど、これを少し分けてもらった。
章朗寨古茶樹のお茶
『章朗古樹秋天散茶2015年』(出品予定なし)
まさしく秋の旬の味わい。
巴達山の冷たく澄んだ空気が吸う息と吐く息に薫る。
章朗寨の茶地は森が深くて雑木を切らずに残しているから、多くの古茶樹が日当たりの悪い環境で育っている。その青黒い茶葉の表面は蝋を塗ったようにツヤツヤ光って森の影に存在感を放つ。神秘的な美しさに得体のしれないチカラを感じる。
この感覚が、自分の身体もこの自然の一部であり、すべてが繋がっているということを証明していると思う。
古茶樹の茶葉
古茶樹の茶葉
巴達山古茶樹

ひとりごと:
章朗寨の布朗族は、とても人当たりが良くて親しみを覚えるが、仕事となるとなかなか難しい人たちなのだ。来年の春のお茶づくりに章朗寨の古茶樹を選ぶとしたら、そこが一番の課題となる。
過去に『版納古樹熟餅2010年』の原料に章朗寨の古茶樹を選んでいるが、5年前のその時と今とでは村の社会的環境が大きく変化していて、同じ手は通用しないだろう。
冬の間にもう一度行って、人間の研究をしておきたい。


茶想

試飲の記録です。

・キーワード検索

・カレンダー

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>

・表示されている記事

・お茶と年代のカテゴリー

・記録

お茶の歴史
お茶の歴史 (JUGEMレビュー »)
ヴィクター・H・メア,アーリン・ホー

・サイトリンク

・プロフィール

 

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM