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易武春風青餅2011年 その11.

製造 : 2011年12月(采茶3月)
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村大漆樹古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : マルちゃんの小さめの茶壺
西双版納の仕事場
易武春風青餅2011年

お茶の感想:
同じ茶樹から茶葉を採取してお茶をつくるにしても、農家が稼ぎたいがゆえにたくさんの収穫を求めると、できたお茶は荒れた味になる。味だけでなく体感や薬効まで荒れる。お茶だけでなく周辺の自然環境、つまり山までも荒れる。
すでに近代化された環境に生きるわれわれよりも西双版納の農家はまだ自然に近いので、とても単純な思考を持つから、今やっと始まった近代的な経済化の波をかぶって、稼ぎたい気持ちがいっぱいで焦るのは仕方がない。家を買いたい、クルマを買いたい、子供を都市の大学にゆかせたい。
産地全体が荒れてゆくのは、どうしても通らないといけない過程なのだ。
その流れに逆らって、例えば、茶樹の健康をいたわって収穫を焦らずに、ゆっくり丁寧にお茶をつくったがゆえに、生産量が3分の1になったとしたら、3倍の価格で茶葉を売ることで農家は人並みに生活してゆける。
茶を売る商売をするわれわれもそうで、3分の1しか売る品がなかったら、3倍の価格で売ってやっと人並みに生計が成り立つ。
ただし、買う人がいたらという前提である。
そんなことを考えた最初のお茶。
+【易武春風青餅2011年】
易武春風青餅2011年
易武春風青餅2011年
農家に迷惑をかけられないので、茶葉がまだ小さくて誰も摘まない早春の6日間だけでつくってある。
この後、ここの茶樹でお茶をつくることがなくなったのは乱獲によって荒れたからである。
(知らない人に自己紹介するときに「西双版納でお茶づくりしています。」と言うと、「農地を持っているのですか?」と必ず聞かれるけれど、山全体が荒れてゆくというのに農地を持つことに意味あるの?と思う。長い説明をするのは面倒なので、「山の中の自然に育っているお茶です。」と答えているが、実際には「春風」のように歴史的に古い農地のお茶もあるのだな。)
3倍の価格が付けられないまま販売終了したが、実はまだ西双版納に7枚1筒を残してある。
(試飲しているのはサンプル用の別の1枚。)
現在なら1枚6万円で販売したいのだが、まだその価値は認めにくいのでお蔵入りを続けている。
ただ、最近になってひとつわかったのは、このお茶の良さをがんばって伝えなくても、同じ産地の易武山のお茶はたくさん流通しているので、お茶ファンにはじわじわと相場観ができつつあるということ。
「この味でこの価格」という相場観。
相場観ができると、ひとくち飲む機会さえあれば「春風」の価値の判断はしやすくなる。どこにどれほどコストがかかったり、生産量が少ないために3倍になったとか2倍で済んだとか、そんな詳細な情報はあまり役に立たなくなるだろう。
易武春風青餅2011年
葉底
価格・味・体感。この3つのバランスに買う人が妥当性を見つけられるかどうかが重要になる。
中国での試飲会はその点で評価がキビシイ。
いつもの茶友と飲んでみて、「1枚6万円は高いな・・・」ということである。
もうちょっと待ってみる。
その間にみんなの相場観が変わるかもしれない。中国の景気の雲行きは怪しいけれど、お茶の価格はそれだけで動いているのではない。他にもっと良いのが見つかるかどうかという相対的な評価もある。
近頃値上げしたいくつかのお茶は(「値上げが多いですね」と常連のお客様にも言われるけれど、)わからない人向けの詐欺的なものではなくて、むしろ市場でこなれた価格であると見てほしい。

ひとりごと:
今年の春も天気が荒れる。
西双版納の空
ゴルフ場
良い天候に恵まれる春なんて6年に1度か2度あったらよいほうなのだ。
つくり手としての相場観もできつつある。


茶想

試飲の記録です。

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