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巴達生態紅餅2016年 その1.

製造 : 2016年3月28日采茶
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山賀松寨小茶樹
茶廠 : 農家+店長ふじもと
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : 密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 景徳鎮の茶壺とチェコ土の茶壺
倚邦の雲海上
倚邦の雲海中
倚邦の雲海下

お茶の感想:
今年の秋茶は不作。
西双版納のどこの茶山でも新芽・若葉が少ない。
春から夏にかけてずっと雨が多かったし、気温もそこそこ高かったし、育ちがよくなる条件が揃っていたように見えたけれど、星のめぐりのような見えないチカラのほうが大きかった。
茶葉の育ちが悪いと、香りも味も良い。
ヘンな話だがそういうものなのだ。
育ちの良いたくさんの茶葉で栄養を分けてしまうと一枚の分は薄まる。
何年ぶりかで味の乗った秋茶をつくるチャンスだったが、天気がそれを許さなかった。
例年なら乾季となる11月なっても雲が多い。3日に一度は雨が降っている。晴れても雲が多いので、天日干しのお茶はダメになる。
天日干し
夏からなんとなく予感していて、
「秋はどうするのですか?」
と聞かれても、
「ま、様子見ですね。」
みたいなことを言っていたと思う。
なぜ予感していたのか自分でもよくわからない。
星のめぐりが作用しているのだろうか。
お茶をつくらないとなると一箇所に留まる必要がないので、あちこちの茶山を歩くチャンスとなった。10日間ほどいくつかの茶山を訪ねて、つぎの春に備えた。
漫撒山のなじみの農家がつくっていた晒青毛茶を4キロほど仕入れたので、これは後に餅茶にして出品する。180gサイズの小餅茶で20枚。
景洪の雨
景洪の虹
この3日間雨が降り続いている。
北京の愛好家が持ってきた景徳鎮の作家につくってもらった茶壺を試すことにした。
こう書くといかにも暇を持て余しているように見えるが、実はこの秋から熟茶の渥堆発酵にふたたび挑戦していて、寝る間を惜しんで働いている。というか、微生物に働かされている。奴らは寝ないのだな。
お茶の仕事は重労働。
熱をもった筋肉が腫れた腕。寝不足でボーっとした頭。
お茶の味の囁きを聞くなんてことのできる状態じゃないが、これがリアルなお茶屋さんの仕事である。美味しいお茶をつくるのは知識や感性よりも根性や体力である。
さて、茶器によってお茶の味は変わるという話。
湯の熱の伝わり方に音の響きのような違いがあり、それがお茶の味を変える。
景徳鎮の青磁の茶壺とチェコ土の茶壺
指で弾くとチン!と鳴る青磁の薄くてカタイ質感は見ただけでわかる。
チェコ土の陶器の茶壺と比べる。
青磁の茶壺
チェコ土の茶壺
青磁の茶壺のほうがちょっとだけ重いが、容量は150ccで、チェコ土の茶壺は100cc。1.5倍の差があるので青磁のほうが薄造りである。手に持ったときに軽く感じる。
お茶は『巴達生態紅餅2016年』(卸売部)
巴達生態紅餅2016年
3.5gずつ。
早春の新芽・若葉でつくられたこのお茶は熱に敏感で、茶器を試すのにちょうどよい。とくに香りの立ち方にいろんな表情を見せてくれる。
青磁の茶壺
青磁の茶壺一煎め
チェコ土の茶壺一煎め
1煎めから茶湯の色に違いがある。
5煎くらいまで飲んでみたが、1煎めの違いが最後まで続いた。
青磁の茶壺は保温力はないかもしれないが、熱を反射する瞬発力みたいなものがあるのだな。
香りの立つスピードの早さと、摘みたての野の花のような新鮮で涼しい刺激のある感じが、この紅茶の性質をストレートに表している。
チェコ土のは、マルちゃん作の茶壺の中では薄造りなほうだが、柔らかい土の温かい感じは熱の伝わり方にも現れている。
1煎めは湯を注いでから10秒以内という短時間で抽出しているが、それでもこの違いが現れるのは、やはり保温力というよりも熱の反射の違いが大きいような気がする。
新芽・若葉にゆっくり熱を伝えると煮えてしまう。このお茶の場合は苦味や酸味が出る。
チェコ土の茶壺はもっと抽出時間を短くするべきなのかもしれないが、そうすると香りが立たない。たった10秒の抽出でも香りには熟れた甘味があって、これはこれで良いかもしれないが、青磁に比べるとおっとりしすぎている。
葉底青磁とチェコ土
葉底(煎じた後の茶葉)。
チェコ土のほうがしっかり茶葉が広がっていて、変色していて、触ると柔らかい。熱のしっかり通った結果が出ている。煮えているとも言える。
熱をしっかり通すほどに滋味深い味が出てくるという、古茶樹のような性質の茶葉ではない。熱の瞬発力で美味しいところだけサッと流し取るような感じが良いと思う。

ひとりごと:
空の光
秋の収穫
すすき
秋の収穫
農家はお茶が忙しくなくても、米とかトウモロコシとか、生活のための収穫に忙しい。
今年は自家製白酒の良い原料ができそうだな。


茶想

試飲の記録です。

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