プーアール茶.com

勉強会を考える

プラハの教会
プラハの教会
プラハの屋根
チェコのプラハで4回もプーアール茶の勉強会をした。
マルちゃんの友達のTEA SHOPやTEA ROOMが会場となった。
参加者はお茶ファンだけでなく、業者の人も多数いた。
プーアール茶は業者にとってもミステリアス。少なならず痛い目に会っている業者の顔は怖いので、すぐにわかる。
勉強会最後の2回は、朝の9時半にはじまって終わりは夜の8時頃。お昼休憩の2時間を差し引いても8時間半。2日続けた合計は18時間になる。
1日目は、プーアール茶の歴史をテーマにした。
西双版納にはなぜ大きな古茶樹が群生しているのか。なぜ陸羽の茶経に紹介されないのか。少数民族と茶樹の出会い。医食同源のお茶。生活のお茶と文化のお茶の2つの歴史。皇帝とお茶と税金。西洋と東洋の交易。産業になったお茶。雲南のお茶に関わった人々の物語。
手元には、いろんな時代のいろんなタイプの、飲めるサンプルがある。当店は老茶専門店としてはじまったから。
2日目は、茶葉のクオリティーをテーマにした。
西双版納の地理的特性。茶樹の育つ山。周囲の森。品種。采茶のコンディション。季節や天気。星のめぐり。製茶と人の手と。熟成のこと。
茶摘みから保存熟成まで、すべての工程に付き合った茶葉が手元にある。2009年秋から2016年秋まで、季節ごとに実験的なことをしてはサンプルを貯めてきたので、1日では飲みきれない。
今振り返ってみても豪華な内容だった。
準備のために6日間ほど、チェコに滞在しながら部屋にこもって時間を費やした。
でも、一度はやりたかった長時間の勉強会。
経験してわかったのだけれど、もっと充実させたら10日間の合宿ができるだろう。
それで、さらにわかったのだけれど、これは自分の仕事じゃない。
もしも勉強会を頻繁にするようになったら、当店のオリジナルのお茶の質は下がる。勉強して賢くなったら良いお茶が逃げる。良いお茶をつくっても売れないから勉強会で稼ぐ・・・みたいな、負の方向へ向かって専門性を失う。
プラハの町
プラハの茶室
チェコのプラハの茶店
チェコで勉強会
ブログは、自分の考えをまとめたり、記録を振り返って新しい発見をしたり、モヤモヤを発散したり、だから続けられる。しかし、勉強会は短絡的で長期的な利益が見込めない。
カンタンに勉強をすると、結局は価値を失うのだよな。自分もお客様も。
知識は、無いほうがかえってお茶を楽しめることもある。知らないほうがもっと深く入ることもある。
知識を得ると、つい嬉しくなって誰かに伝えてしまう。モノ知りの優越感を伴うこともある。自分の知らないうちに媒体になっている。空気みたいにタダでそこらじゅうに漂う知識。「最近のテレビは面白くないなー」と言う、そんなあなたも媒体としては差不多かもしれない。
静かな味と体感だけがお茶の表現。
意味のある言葉を発しない。映像や音楽みたいに強く心を揺さぶらない。
この表現はぼんやりしているようで正直。
自分がお茶づくりの現場で身体が動かなくなったら、心が嘘をついたら、必ずお茶の味になって現れる。
茶樹の住む生態環境が破壊されたり、農家が産量を求めて乱獲したら、必ずお茶の体感になって現れる。
茶葉にはいろんなメッセージが物理的に記録されている。命にかかわるメッセージだった時代に解読を試みた人は、それ相当に価値のあるなにかを見つけていた。
茶葉をお客様に届けるまでが自分の仕事。メッセージの解読や解釈は、勉強したい人がお金をかけて、手間をかけて、時間をかけて行えばよいのだ。質問があれば茶葉にする。自分の身体に聞いてみる。延々とその繰り返し。
本当の勉強はこういう感じに、実践の試行錯誤あるのみ。
勉強したような気持ちになることが大事で、孤独と退屈しのぎに頭を興奮させたいときに、勉強会に参加したらよいと思う。
自分はそういうこともあんがい楽しめるから、講師が務まる。
シアター
シアター
プラハの夜


茶想

試飲の記録です。

・キーワード検索

・カレンダー

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

・表示されている記事

・お茶と年代のカテゴリー

・記録

お茶の歴史
お茶の歴史 (JUGEMレビュー »)
ヴィクター・H・メア,アーリン・ホー

・サイトリンク

・プロフィール

 

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM