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香椿林青餅2016年 その3.

製造 : 2016年4月1日(采茶)
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)香椿林
茶廠 : 農家
工程 : 生茶
形状 : 餅茶180gサイズ
保存 : 西双版納 密封
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺
香椿林

お茶の感想:
このお茶を出品した。
【香椿林青餅2016年】
通販休業中なので、次回の夏頃の発売になる。
香椿林青餅2016年
香椿林青餅2016年
ここにきて、やっぱり美味しい。
だいたいひと月に1度は試飲していたが、ちょっとずつ良いほうに傾いているのがわかった。
もうすこしで熟成1年めになる今は、毎日飲みたくなるほどのバランスの良い味。
この味なら、わざわざ微生物発酵させる必要はないかもしれない。
餅茶1枚を少しずつ崩して、半年くらいで飲みきるもよし。
乾燥を保って常温の焦げ(メイラード反応)による熟成をすすめてみるもよし。
茶葉を少し
茶葉は少なめで、ちょっと濃くしたほうが美味しい。
舌の上でミクロな泡がフワフワしてシュワシュワ弾ける。実際には泡ではなくて、なんらかの成分が舌の上で一瞬のうちに変化しているのだろう。その後、ピリッとした刺激が消えるときに蘭香がチラッと薫る。舌の上から薫る。息を吐くたびに喉の奥のほうから薫る。
専門家によると、ピリッとしたのは香りの元の成分らしい。何らかの化合物となっていて落ちついた状態なので、アロマオイルのように揮発して鼻を強く刺激することはない。口に含んでから成分の結合がゆっくりほどけて溶けて、舌や喉を潤した茶湯の一部が水蒸気になるときに、息の出入りにいっしょに運ばれて鼻をくくすぐる。
典型的な漫撒山の内香のお茶。
チェコ土の茶壺
濃く淹れるのは、製茶の仕上げがそれに向いているから。
香椿林の茶葉はもともと水分が多く、製茶工程での軽発酵が比較的すすんでいる。意図したものではないので「黄印」と名付けなかったが、当店ではこのように軽発酵のすすんだ生茶を「黄印」と名付けている。
「黄印」の茶葉は熱に耐性ができるのか、沸き立ての湯で淹れても煮えたエグ味が出にくい。
逆に、熱い湯で淹れないことには、輪郭がぼやけてシャキッとしない。
一般的に、早春の新芽・若葉は繊細で、とくに一煎めを熱い湯で煮やすとエグ味が出やすくて、二煎めからもその嫌な感じが若干残る。一煎めだけ湯を冷まして(80度から90度くらい)淹れるとか、茶葉への湯の注ぎを穏やかにするとか、抽出を短時間でサッと湯を切るとか、ちょっと気を使う。一煎めで茶葉が熱に慣れると二煎めからは熱々でも大丈夫になる。
その点、「黄印」は一煎めから熱い湯で、抽出時間をじっくりとったほうが味に厚みができる。香りが甘くなる。
香椿林青餅2016年
振り返ってみると、圧餅の工程で晒干(天日干し)するときに、餅面の色の黒さが際立っていた。
同じ漫撒山の『一扇磨青餅2016年』よりも黒っぽかった。
この色は良いサインだ。
日陰に育つ茶樹であること・根の深い古樹であること・早春の成分が充実していること・新芽・若葉が柔らかいこと、などの条件が揃っている。
刮風寨との比較
刮風寨との比較
写真で比較している餅茶(右)は、昨年の春に広東の茶友がつくった刮風寨の生茶。
茶樹の大きさ、森の深さ、わかりやすい上質の条件はいずれも刮風寨のほうが勝っている。
しかし、茶摘みのタイミングが悪い。
昨年の春は早い時期から雨が多かったから、新芽の出る時期が遅い森の中の大きな古茶樹に一日の収穫量を求めると、旬を逃してしまう結果となった。
やや早いタイミングで新芽を出す古茶樹は、森の中のは特に少ない。香椿林の森も同じで采茶できたのは数本のみ。しかも茶葉が小さい。一日の収穫量が限られる。同じ人件費で森に入って采茶するわけだから、採算が合わなくなる。
でも、採算の合うかどうかは人の都合だよな。
お茶の値段が高くなったら売れなくなる・買えなくなるというのも人の都合。
人の都合(人の都合なのに農業技術だの製茶技術だのを賢くアピールする)のお茶がたくさん流通して、自然の都合にあわせたお茶は少ない。
少なすぎて、みんなの前に姿を見せることはない。
もっとも、姿を見せるつもりもない。
香椿林青餅2016年泡茶

ひとりごと:
お茶の関係で人と交流するときに、ちょっと気になるのだけれど。
お茶をしているだけで、なにかいいことしているつもりになりやすいのじゃないかな。
業者にしても、趣味で勉強するにしても。
いいことしているつもり仲間で集まったりして。
いいことするのも人の都合だよな。
自然はそんなのまったく無視だから。
ま、自分にも言い聞かせておくけど。


茶想

試飲の記録です。

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