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農薬について考える その3.

聞くところによると、台湾では”農地の茶樹を3年間放置した後の春の初摘み”というのが高く評価されているらしい。
3年も茶摘みをしないで周囲の草刈りもしないで放っておくと、茶樹は休憩モードに入って春に出す新芽の数が少なくなる。産量は少ないので高価になる。年に一度の春しか摘まない茶葉のさらに5倍の価格なら妥当だろうか。それでも欲しい人がいるので農家は仕事になる。台湾のお茶ファンの層は厚い。
その一方で、観光客向けの安いお茶を大量に栽培する農地は面積を増やす一方である。市場シェアのほとんどを占める。
台湾はお茶どころとして成熟している。過去に自然環境の荒廃を何度も経験してきて、二極化が鮮明になったのだろう。
雲南も同じようになってゆくにちがいない。
西双版納の産地でもそうした動きがある。
茶商やメーカーが農家から土地を借りて自分の思うように茶樹を栽培するのが流行りつつある。内容はピンからキリまであるだろうが、いずれにしても根本が大きく違ってくる。
西双版納の山
自然のままの自然ではなく、人間の管理した言わば”自然栽培の盆栽”みたいなものになってゆく。
植木鉢の中だけを管理する盆栽のように茶園に区切ったところだけを管理する。隣の茶園のことは知らないことにする。茶園であろうが茶山であろうが規模は違えど範囲を区切れば管理できる。地域の広範囲な環境破壊から茶樹を守るのはその手しかないだろう。
でも本当は、山の生き物や植物はすべてが繋がっている。隣の茶園も隣の山も谷も平地も・・・境界線とか土地の区分とかは人間の都合でつくった概念でしかない。自分の茶園だけいい顔をしても健康な自然は戻ってこない。そうと知っていてもそうするしかない。それしかできない。地域全体の環境や人々の生活が大きく変わってゆく流れは誰にも止められない。
結局、農薬の問題も他人の問題というふうに線を引いてしまうのだな。


茶想

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