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白牡丹生態茶2014年 その5.

製造 : 2014年4月
茶葉 : 福建省福鼎市磻溪大白茶種
茶廠 : 福鼎の農家
工程 : 白茶
形状 : 散茶
保存 : ステンレス茶缶
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・鉄瓶
鉄瓶

お茶の感想:
鉄瓶の湯の熱には粘りがある。
保温力というか持続力というかすぐに冷めにくい感じ。
鉄瓶から注いだ茶壺にも、茶壺から注いだ茶杯にも、熱の粘りはつづいている。
これを高温という言葉で表現すると、熱にデリケートな茶葉を煮やしてしまいそうだが、そうはなりにくい。
高温ながらやさしく熱が伝わる感じ。
熱にデリケートな茶葉で試してみたくなって、白茶のこれ。
『白牡丹生態茶2014年』(卸売部)
本当は、プーアール茶の生茶も熟茶も紅茶も熱にはデリケートなのだ。
プーアール茶というと基本は高温で煮出すと教えられることが多いから、なにも考えずに淹れていたら多彩な風味に出会えない。
ところが、高温を否定すると、ちょっと温度を下げてみるか・・・となりがち。
そうじゃない。熱の伝わり方が問題。
茶壺
この白茶は2014年ですでに3年経っていて、熟成による香りの変化が現れている。かすかに漢方のようなスパイスの薫るいい感じだと思う。
ところが、この香りはちょっと温度を下げた80度くらいでは眠たくてピンとしない。しかし、沸き立ての湯を注いで90度以上で蒸らすと、とくに茶壺のように保温力のある茶器では酸っぱくなりやすい。渋味も出て甘味が少ない。これを煮え味と呼んでいる。
香りをとるか味をとるかになってしまうのは、温度の問題と考えるからだろう。
例えば92度の湯を注ぐとか、ピッタリな温度設定があるのかもしれないが、気温や茶器のコンディションは毎日変化しているので、別の日は94度でないとダメという具合に変動する。なのでピッタリな温度や時間の設定は、正確なようで正確ではないのだ。
そこで、鉄瓶の湯の熱の粘りに期待してみる。
例えば、熱い湯の風呂にザブーンと入ったら火傷するけれど、かけ湯して皮膚を慣らしながらそっと入ったら大丈夫。
同じ温度でも熱の伝わり方が違うと、熱による変化の結果も異なってくる。
鉄瓶から注ぐ湯の落ち方。
茶壺の中での湯の熱のまわり方。
茶葉にやさしく熱が伝わるカタチをイメージする。もちろん沸きたての熱い湯で淹れる。
チェコマルちゃんの急須
チェコマルちゃんの急須
チェコ土の茶壺は底が広く浅く口がつぼんだ急須タイプを選んだ。
湯の熱は上に上がる。茶壺がタテに長いのは湯の温度が直接的に茶葉に伝わりやすい。底が広く浅いのは湯の熱が反射したり逃げたりして間接的になる。
また、底が広いと茶葉がゆったり広がる。茶葉に伝わる熱が均質になりやすい。
湯を注いでしっかり温めてから湯を捨てて、もういちど熱い湯を注いで半分くらい。妥協のない熱い湯である。
白茶を淹れる茶葉を浮かべる
その上から茶葉を入れて浮かべる。茶葉は自身の重さでじわじわ沈むのを待つ。浮いているのはそのままで無理に押し込まない。蓋をして蒸らすと乾いた茶葉が湯に馴染みながらゆっくり沈む。
風呂の熱い湯に片足ずつそっと入るのと同じように茶葉を熱に慣らす。
3煎め
3煎めくらいまで浮かんだままの茶葉があるが、それでも放っておく。
浮いている茶葉が蒸気で蒸らされる空間を残すように湯の量を調整する。この空間を湯で占めてしまうと熱のまわりが直接的になりやすい。
湯を注ぐところを開ける
湯を注ぐところを空けて、茶葉に直接熱い湯を落とさないようにする。
やはりこれで煮えることなく酸味は出ない。香りは生き生きとしている。
3煎・4煎とすすめても甘味・旨味はひかえめで新鮮味がある。4煎めくらいでちょっと渋味が出たが、こんなものだろう。
白牡丹生態茶2014年
白茶
白茶は前菜のサラダのようなお茶。じっくり味わうメインディッシュなお茶ではない。サラッとした味の印象のまま、ちょっともの足りないくらいで終えるのがカッコイイと思う。
逆に、鉄瓶の湯の熱の粘りをじっくり茶葉の芯に伝えて、甘味や旨味を引き出したいときは、湯を茶壺の口元いっぱいまで注ぐか、縦長の茶壺を使うとよいかもしれない。別の機会に試してみる。

ひとりごと:
ふと思いついて、紅茶を淹れてみた。
このお茶。
+【漫撒一水紅餅2016年】
漫撒一水紅餅2016年
漫撒一水紅餅2016年注ぎ
漫撒一水紅餅2016年
茶壺の口もといっぱいまで湯を注いでじっくり抽出したら、やはり煮えて酸味が強くなった。


茶想

試飲の記録です。

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