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沈香黄片老茶磚80年代 その4.

製造 : 1980年代
茶葉 : 雲南大葉種晒青茶(西双版納易武山)
茶廠 : 昆明茶廠
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 磚茶
保存 : 昆明乾倉 竹皮4枚一組
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺+鉄瓶+炭火
鉄瓶と炭火
沈香黄片老茶磚80年代

お茶の感想:
老葉(大きく成長して硬くなった茶葉)でつくられたお茶にはいろいろある。
茶葉の見た目が似ているので、つい同じような性質のお茶だと解釈してしまうが、そうでもない。老葉は年中収穫できるが、季節によって内容成分が異なる。
新芽・若葉にはわかりやすい尺度がある。
その旬は春と秋にほんの数日間あって、タイミングをハズすと茶気が充実しない。気の抜けた炭酸飲料やアルコール度数の低い酒のようになる。
老葉のお茶はそこが曖昧。
茶気の充実しているのが良いとも限らないから。
チベットの遊牧民のようにお茶に求めるものがはっきりしていたら、どの季節に采茶するべきで、製茶工程はこうあるべきで、お茶の味はこういうのが良いとはっきりするだろうけれど。
義安棗香73特厚磚茶
73特厚磚を飲む機会があった。
【義安棗香73特厚磚茶】
10年ぶりくらいかな。
熟茶の最高峰でありながらもっとも熟茶らしくないお茶。熟茶と定義されているからには水をかけての微生物発酵の工程があったことになるが、それの無い生茶の老茶に近い味。
このお茶の説明に気になる部分がある。
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姚計氏は、プーアール茶を仕入れるときは、5級〜6級の大きめの茶葉で作ったものを選びました。新芽はおいしい緑茶を作れるが、おいしいプーアル茶を作らないと考えていたようです。
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姚計氏が73特厚磚以外にどのお茶を倉庫に寝かしたのか知らないが、香港の倉庫に届いている時点で、その先のルートで届く地域においては、生活のお茶としての役割を期待していないはずだ。遊牧民が飲むものではなく、都市生活者が飲むお茶である。
73特厚磚の味を忘れないうちに今日のこのお茶。
『沈香黄片老茶磚80年代』(卸売部)
沈香黄片老茶磚80年代
注ぎ
沈香黄片老茶磚80年代
あえて言えば73特厚磚ほど甘味はない。水の質がトロッとしていない。
それ以外は茶湯の色も香りも味もそっくり。
特徴あるお香の香り。味はあるようなないような感じ。長い時間(7分くらい)かけて抽出しても湯の色が明るい。同じ年代の新芽・若葉の生茶に比べても色が明るい。赤黒くならない。
そして、共通するのはあんがい旬の季節に采茶されているらしき茶気の充実感があること。新芽・若葉ほどではないが老葉のわりには酔い心地がふんわりしている。
葉の様子から、一般的な新芽・若葉の生茶と同様に殺青の火入れも浅いことが伺える。
体感は温でもない涼でもない。いつでも飲める。
葉底
はじめから都市生活者の普段飲みを意識してつくったのではないだろうか。
見た目重視の新芽・若葉で高級だけれど中身は旬をハズした茶気の充実しない手頃な価格のお茶をつくる現代のメーカーよりも、昔の国営メーカーのこのアイデアのほうが安くて栄養が充実してクスリとしては優れている。
茶気の充実が都市生活者向けのお茶として必要条件であれば、冬の老葉を採取した『刮風寨冬片老葉2016年』よりも春の終わりに育った茶葉を摘んだほうがよいかもしれない。
+【刮風古樹青餅2018年・晩春 その1.】
こういうやつ。
刮風古樹青餅2018年・晩春
刮風古樹青餅2018年・晩春
刮風古樹青餅2018年・晩春
葉底
見た目は生活のお茶で大衆だけれど中身はその逆。

ひとりごと:
結局自分には高いお茶しかつくれない。
都市生活者向けの中身になるから。


茶想

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