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茶教室・京都

易昌號大漆樹圓茶04年 その10.

製造 : 2004年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村大漆樹古茶樹
茶廠 : 農家+易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 密封
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・チェコ土の茶杯・鉄瓶+炭
サーモスのお茶

お茶の感想:
先日、それほどでもないと評価したこのお茶。
+【易昌號大漆樹圓茶04年 その9.】
サーモスの保温ポットに茶葉を入れて熱湯を注いで飲むと意外に良かった。
高温の湯でじっくり抽出すると、かすかに沈香が薫る。
吐く息の中にふわっと薫るお香のような高貴な香り。上等な老茶に共通するサインである。
メイラード反応(常温の焦げ)によるカカオ風味もちょっとある。
熱湯の熱がしっかり通ると、味や香りがひとつにまとまってむしろ透明感が増す。
前回、一煎めに”梅香”があったと書いているが、梅香はまさに熱が通っていない風味。一煎めにぬるい湯が茶葉に入り込むと、二煎めの熱い湯が茶葉に入り込む余地がない。三煎つづけても味はぬるい感じになってしまう。
茶葉を乾かす
茶葉を乾かす
水滴
淹れ方にちょっと問題があった。
過去にも同じ評価ミスをしている。
新茶ばかり続けて淹れているところに突然熟成した茶葉を淹れると、抽出のタイミングが早めになって熟成の枯れた茶葉の成分がうまく出せない。意識して、煮えるのじゃないかと心配になるくらいじっくり抽出するべきだった。
濃くなりすぎて苦味やエグ味が強くならないように茶葉を少なめにしておく。2煎で出し切るつもりで。
茶葉少なめ
このへんのコツは毎日老茶を飲んでいたら自然に身についているから問題にならないけれど、新茶・老茶が混ざると調整が難しい。
熟成50年モノくらいになると、なにも考えずにどう淹れても美味しくなる安定した状態であるが、20年モノくらいはまだ若い。このお茶は14年モノだから難しい年頃だった。
あらかじめ茶葉を熱して熱い湯で淹れた。茶壺も温めた。
茶壺を温める
注ぎ
茶湯の色
前回よりも茶湯の色が赤い。しっかり熱が通った色。
それでもやはり采茶のタイミングが遅いための渋味があるし、製茶の雑な仕事による粗い水質もある。
そういう欠点が欠点に見えなくなるような、脱皮して羽化するみたいな成長というか変化が、熟成のある時点で起こるのだろうか?
観察を続けてみる。
葉底
脱皮して羽化するみたいな・・・。
自分のことを振り返ると、上海に移住して2年めや雲南に移住して3年めはそんな大きな変化があったように思う。
移住で環境が変わって生き方も変えないと生きてゆけないから脱皮するしかなくなる。
そろそろ移住なのかな。


茶想

試飲の記録です。
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