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刮風八棵青餅2018年 その1.

製造 : 2018年4月11日・13日(采茶)
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)刮風寨茶王樹
茶廠 : 北京の茶友と瑶族の農家
工程 : 生茶
形状 : 餅茶192gサイズ
保存 : 茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・茶杯・鉄瓶・炭火
8枚
餅面

お茶の感想:
もしかしたらこの数年のうちで最高評価をつけることになるかもしれないお茶。
2018年の春、刮風寨の茶王樹の8本の茶樹から採取した茶葉。
内飛
内飛(圧延茶に埋め込む小さな紙)に「八棵樹」と書いてある。8本の茶樹という意味。
まだ名前がないので『刮風八棵青餅2018年』としてみた。
北京の茶友が瑶族の農家にオーダーして、仕入れた晒青毛茶を孟海県の工房で圧延している。
2018年5月のできたてのときに飲んだことがあり、ブログの記事に登場している。
+【刮風古樹青餅2018年・黄印 その1.】
このときはまだ気がついていなかった。
それから1年経ったこの夏に、分けてもらっていたサンプルをなんどか飲む機会があって、やっとすごさに気がついた。
8月の前回の勉強会でも出してみた。
+【勉強会 朝のお茶・晩のお茶 8月17日】
晩のお茶として出したら、2種飲む予定のところ、このお茶ひとつだけを飲みつづけたいとお客様からリクエストいただいた。10煎以上飲んでもまだ飲み続けたくて、終わるのが惜しいと感じた。他のお茶を飲んで余韻を途切れさせたくない。このお茶だけで満足。
こんなのに出会うのは久しぶりのこと。
仕事で毎日いろんなお茶を飲んでいても、ホンモノの森のお茶にターゲットを絞って追いかけていても、めったに出会わない深い森の振動(響き)をもっている。
高評価をつけて間違いないだろ。
早速、北京の茶友に連絡して残っていた8枚をぜんぶ仕入れた。もともと15枚しかない。
北京の茶友もまだ気がついていなかった様子で、ほんとうは9枚あったが1枚だけ残したいと希望されて8枚になった。
1枚192gくらい(もとは200gサイズだがすでにちょっと軽くなっている)。
餅面裏
この茶樹の品種特性で茶葉が細長く茎も長く育っているので、餅面にもその繊細な曲線が現れている。
鮮葉の色がちょっとだけ紫色したやつで、加工後の餅面にはその混ざった色が鈍い黄色となって現れている。
茶葉
茶器
しかし、希少な品種特性に価値がついているのではない。
なにに価値があるかというと、心をスッと整える作用。
茶湯
飲んでみても、とくべつな味や香りがあるわけではない。
ちょっと濃く淹れてみても、淡々とした薄口のお茶にしかならない。
水質は抜群に良いが、味や香りで表現できる特徴はない。
むしろ味や香りに特徴がないのが特徴といえる。
そんなお茶に出会ったときに、「もしかして・・・」と、専門家なら勘が働くべきだけれど、あまりに久しぶりのことだったので何度かスルーしたのだった。
味や香りでお茶の良し悪しを決めるのならすぐにわかる。
口感やのどごしに現れる水質で決めるのもすぐわかる。
同時に飲み比べをしたらわかることだから。
しかし、身体や心への作用に気がつくにはちょっと時間がかかる。
せめて半日はそのお茶ひとつだけを飲んで、自分の身体や心におこる変化を観察しなければならない。
今回はたまたま勉強会やらでいっしょに飲む機会のあった人たちにも「もしかして・・・」と気づく人がいて、早いめに確信できたのだった。
こういうことは、いろんなところで同時多発的に起こる。
北京や西双版納のお茶好きたちも、このお茶のすごさに気づきはじめていたかもしれない。
今回は自分に運があった。縁があったというべきか。
茶湯
お茶を飲みだすと黙りたくなってしまう陰の快感。
しばらく目を閉じて、静かに深呼吸だけして、茶酔いを味わう。
心が静かになるから世界も静かになる。
1年か2年は出品しないで熟成させるので、勉強会だけで飲めるようにしたい。
ただし、ひとつかふたつのお茶をじっくり飲むような勉強会。
葉底

ひとりごと:
中国喫茶詩話
この本、すばらしい。
読書感想文を書きたくなる。


茶想

試飲の記録です。

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