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曼派古樹青餅2019年 その1.

采茶 : 2019年04月
茶葉 : ミャンマー曼派
茶廠 : 曼派布朗族の農家+孟宗の農家
工程 : 生茶のプーアール茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納 農家
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : チェコ土の茶壺+鉄瓶+炭火
農家

お茶の感想:
農家の若者がお茶を売りに来た。
彼の土地には名物の古茶樹がない。
広い土地もないから、小茶樹のお茶を大量につくることもできない。
稼ぎが足りない。
こういう農家はお茶づくり代行をして稼ぐ。
別の農家から鮮葉を仕入れてきて製茶や圧餅を請け負う。
数キロの少量からできるので、規模の小さな小売店がオリジナルのお茶をつくることができる。
農家の若者はそういう仕事をしている。
このお茶は、ミャンマーの農家がつくった晒青毛茶を仕入れてきて、農家の若者が自分で圧餅や包装をしたもの。
包み紙を白紙にしてあるから小売店のオリジナルにすることもできる。
一般的には誰かのオーダーによってつくられる。農家が自分のリスクでつくって在庫するなんてことはしない。
もしかしたら途中でなにかトラブルがあったのかもしれない。
そんなことは聞いても本当のことを言うわけがないから、茶葉を見て判断するしかない。
とはいえ、いろいろ聞いてみた。
餅面
まず、産地はミャンマーの”曼派”のお茶である。
布朗山から南へ国境を超えた地域。
地元の人であれば通行証だけでカンタンに行き来できる。
山続きだから、曼派にもたくさんの古茶樹があって、老班章とか老曼峨とかブランド古茶樹の原料を提供している。つまり産地偽装のお茶どころ・・・と、聞いている。
3年くらい前から景洪市のあちこちの店で曼派のお茶が売り出された。
中国から大きな資本が入って、製茶の設備が整えられたらしい。
ミャンマーだから秘境というわけではない。
目の届かないところだから、余計に気をつけないといけない。
崩し
崩した
このお茶は手づくり。
曼派の農家が鉄鍋炒りの殺青をして、揉捻をして、直に太陽の光の当たる晒干をしている・・・らしい。
古茶樹の中でも大きなのを選んで、今年の春に30キロ、昨年の秋に7キロ、合計37キロつくられている。
一軒の農家の手づくりならだいたいこのくらいがリアル。
もしも100キロもあれば、何軒かの農家の鮮葉や晒青毛茶が足して混ぜられるから、古茶樹ではなくなる、手づくりではなくなる、春の旬ではなくなる、など、純粋ではなくなる。
茶湯
初回飲んだときに美味しいと感じた。
サンプルを多めに置いてもらって、3日間で決めると約束した。
もしもウチの店が仕入れるなら、200gサイズの餅茶になった180枚分。36キロ。ぜんぶもらう。
けっこうな金額になるので慎重に試飲した。
それで、3日目に「いらない」と返事した。
古樹味に欠ける。渋味が強く出る。
布朗山方面の古樹の味をあまり勉強していないから、老班章の高級茶を専門に扱う地元の茶商を訪ねてホンモノを飲ませてもらった。
老班章の古樹のそこそこのは晒青毛茶の仕入れ価格が日本円にしてキロ20万円を軽く超えるから、小売価格はその2倍・3倍になるわけで、土豪(田舎成金)かほんとうに好きなファンしか買わないお茶になっている。
安いニセモノなら大量に流通しているが、ホンモノは飲む機会がめったにない。
で、飲んでみたところ、やはりホンモノは良かった。
過去に飲んだ老班章はあれもこれもニセモノだったのかな・・・という感じ。
煮茶
山続きの曼派は、お茶づくりがまだこなれていない感じなのだ。
茶樹の選び方にしても采茶のタイミングにしても製茶にしても、研究が不十分で、その素質がしっかり引き出されていない。
人気が集中してバカ高い有名茶山の古樹のお茶は敬遠したくなるけれど、より多くの人が茶の評価に参加して、お茶づくりの研究がされて、上には上がつくられて、修練されてゆく・・・というところは勉強できる。
美味しいお茶ならいくらでもある。曼派のお茶も美味しいお茶である。
でも、叩かれて強くなる過程がまだ足りないよな。
葉底
写真ではわかりにくいが、茶葉の色がくっきり2色に分かれる。何度淹れても2色になる。農家の若者は「春と秋が混ざっているから」と説明するが、どうかな。ミャンマーの農家がなにかしたのじゃないかな・・・。
転売のお茶は真実がわからないから、こういうのがあると引いてしまう。

ひとりごと:
叩かれるのを避けたら強くなれないな。


茶想

試飲の記録です。

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