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刮風古樹青餅2020年 その2.

茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)刮風寨茶王樹
茶廠 : 農家と茶友
采茶 : 5月2日・3日
工程 : 生茶
形状 : 餅茶200gサイズ
数量 : 10枚
保存 : 熟成壺
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 白磁の蓋碗・白磁の茶杯・白磁の茶海・鉄瓶・炭火
量り
蓋碗

お茶の感想:
このお茶の評価のつづき。
+【刮風古樹青餅2020年 その1.】
プーアール茶の生茶はクスリ(ドラッグ)的嗜好の、茶酔いを追求する。
味や香りは邪魔にならない程度でよいので、際立ったものを求めはしない。
いつものようにつくればよいのだ。
味や香りには茶葉に含まれる成分が現れる。
なので、茶酔いの良し悪しを鑑定する手がかりになる。
その観点から、このお茶の揉捻不足の味は、手の仕事ではなく、茶葉の素質に原因があると見る。
いつものように揉捻しているのに不足したような結果になるのは、茶葉の繊維が硬く育っているのと、茶漿(茶葉のエキス)に粘着力が足りないためである。
「やっぱり采茶のタイミングが悪いだろ!」
と、若い茶友に言うと、
「刮風寨は今年の初摘みは遅くて、5月3日は古樹でいちばん早い采茶で・・・・」
と、あたりまえの答えが帰ってきた。
そう。だからダメなのだ。
農家に電話して「そろそろはじめられる?」なんて聞いているからダメなのだ。
農家は”量”を求めて、新芽・若葉が育ちきったタイミングで茶摘みを開始したい。
量を犠牲にして”質”を求めたりしない。
新芽・若葉がまだ小さく柔らかいうちに采茶したいわれわれと農家とは利害が一致しない。
「金で解決しろよ!」
「コストが高くなったら値段も高くなってお客が減る。」
「そんな客捨ててしまえよ!」
原価1.5倍から2倍になる計算。
現実は、理解している客などほとんどいないから、つまり「高すぎて売れないお茶をつくれ」とオーダーしたことになる。
売れないお茶をつくりたい人なんていない。
誰もしないから、このポジションは美味しい。
若い茶友はそんなこともわかってやっているはずだから、彼と自分は仕事のポジションが違うのだ。
話が合わない。
2018年の緑印と比べてみる。
+【刮風古樹青餅2018年・緑印】
餅面
餅面
崩し
左: 刮風古樹青餅2018年・緑印
右: 刮風古樹青餅2020年
この写真で分かる。
2018年のは新芽・若葉が柔らかく、茶漿に粘着力があるので、圧餅で表面がペタッとなり、茶葉と茶葉が密着して離れにくくなっている。2020年のは指でほぐすと茶葉と茶葉がパラパラと離れやすくなっている。
一泡
葉底
三泡
葉底
左: 刮風古樹青餅2018年・緑印
右: 刮風古樹青餅2020年
どちらが素材のチカラがあるか、生命力がみなぎっているか、茶葉の繊維の成長具合が物語っている。大きさの違いにも現れている。
茶湯の色の違いは熟成期間の2年のギャップだから、ここでは無視する。
お茶の味や茶酔いの違いは、飲んだ人にしかわからない。
ということにしたいが、一応言葉に記録しておく。
2018年のは、水質の密度が細かく、後味が力強く、舌の上に長いあいだ味が揺れて、喉が潤い、鼻から脳天にかけて香りが抜けて、眉間のあたりを心地よく揺らす酔いがまわる。クラクラくる。
2020年のは、水質の密度が粗く、後味がそっけなく、舌の上に薄く、喉にサッパリして、鼻に登る香りは最初の一瞬だけで、ゆったり心地よいが、クラクラくるほどの酔いではない。
煎は両者ともつづくが、8煎めくらいになっても上記の差が縮むことはない。
ま、このへんにしとくかな。

ひとりごと:
仕事や生活の態度、お財布の事情、人生観まで抽出されて裸にされるから、お茶づくりは怖いで〜。


茶想

試飲の記録です。

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