プーアール茶.com

ひとりで味わうこと

路地

することがないから知り合いの旅館でバイトしている。
3部屋だけの小さな旅館。
お客がないからマネージャーもたまに来るだけで、誰もいない旅館にひとりぽつんと留守番。
ここでもすることがなくて、ひとりで掃除したりお茶を淹れたりしている。
お客がないのでたいして汚れていないけれど、でも掃除はするのだな。
何のため?誰のため?
うーん。
掃除もまた、何のため誰のためというのはないのかもしれない。
あえて言うなら、石とか土とか木とか金属とかプラスチックとか落ち葉とか、塵や埃や油やタンパク質の汚れとか。
それらすべての物質の”気”の流れを良くするため。
気の流れが良くなってどういう効果や結果があるのか、そこまではわからない。
ただ、流れが良くなった感じは、自分の眼や鼻や肌をとおして伝わってくる。入ってくる。
自分の存在に意味を求めるとしたら、身の周りの”気”の流れをよくするためにこの肉体があり心があるということで、社会的に存在価値の薄れた私にもなんらかの役割があるということで、安心してよいのだろう。
でも、ほんとうは意味などないのだ。
勝手に意味を持たせて安心したいだけ。
ただ、ぽつんと掃除の味わいがあるだけ。

鉄瓶
注ぎ

ひとりでお茶を淹れて飲む。
何のため?誰のため?
多くの人が、ひとりでお茶を淹れると美味しくならない。
だらけるから。
緊張感もなければ集中力もない。
水に緊張が伝わらなければ、お茶はぜったいに美味しくならない。
裏返せばつまり、お茶を淹れて飲むという行為に、何のため誰のためという目的のウェイトを掛けているということだな。自分の存在に意味を持たせないと、真剣にお茶を淹れることができない。
この態度。
お茶を淹れること。飲むこと。
そのものずばりの味わいを味わっていないということにならないかな。
ただ、ぽつんとお茶の味わいがあるだけでは、真剣にはなれないのかな。
実は、多くの人が”味わう”ことを知らず、まだお茶に出会っていない。

茶湯


茶想

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