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版納古樹熟餅2010年 その49.

製造 : 2010年7月
茶葉 : 雲南省西双版納州巴達山曼邁寨+章朗寨古茶樹2009年秋茶
茶廠 : 農家+孟海県の茶廠
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・チェコ土の杯 鉄瓶+炭火
茶壺
茶葉

お茶の感想:
このお茶。
+【版納古樹熟餅2010年】
ぬるめの湯、70度から80度くらいを試す。
前回と同様に、鉄瓶で沸かした湯をいったん茶壺で冷まして、それから茶葉の入っているもうひとつの茶壺に注ぐ。
茶壺の腹に指を当てて、熱いけれどちょっとの間だけは我慢できるくらい。
注ぎ
指
蒸らし時間長めでじっくり待ったが、それでも成分の出てくるのはゆっくりで、茶湯の色は明るい。
ゆっくり待つこの時間。
熱々の湯で短時間にドッと濃く成分が抽出されるのに比べると、ぬるめの湯は待ち時間が長い。湯に溶け出した茶葉のいろんな成分の分解や結合のすすむ時間が長い。
茶湯
かすかに檜の皮のような香り。
前回の50度くらいの湯で出てきたオレンジの皮のような香りはない。
味は、”無い味”が出た。
甘味ひかえめ、旨味もひかえめ。苦味のスパイスもひかえめ。
茶湯はサラッとして前回よりもとろみはなく淡々として、後味にピリッと辛味が残る。この辛味の影の濃さが、無いはずがない味であったことを物語っている。
いい感じだ。
透明な水質は目に見えない細かな粒がギュッと詰まった濃さというか、重さ。舌でその密度を読み取らなければ、味が薄いと感じるかもしれない。
唇や舌が触れたとたん唾液の出てくる感じとか、頬の内側がキュッとなる感じとか、リアクションに注目するべし。
水墨画の、なにも筆の入っていない空間の抜けの広さや遠さは、脳が勝手に想像する理想なので、どこまでも広く遠い。しかし、そう見えるか見えないかは個人差がある。
無いはずのところになにかを見てしまう脳の勝手な行動を許せるか許せないか。”無い味”を味わえるか味わえないか。
茶湯
3煎めでかなり長く抽出してみて、茶湯の色は濃くなったが、無い味っぷりは同じ。
微生物発酵による変化で旨味成分がたくさんつくられている熟茶だが、その旨味を構成するアミノ酸類の中には長期熟成によるメイラード反応(常温の焦げ)によって炭化しやすいのがある。
その炭が味を吸着して隠すのじゃないか?と推測してみる。
ところで、炭ってどんな味だっただろう?
炭に湯を注いで飲んでみた。
お茶用の楢の木の菊炭。上質で煙の匂いは無い。
炭
炭っぽい味は想像していたとおりだが、水の味が強く主張して”有る味”になった。脳の錯覚を誘発するような展開はない。
では、茶に炭を浮かべてみてはどうか?
茶湯
茶の味はほとんど変わらず、やはり”無い味”が出た。
炭によるアミノ酸の味を隠す効果と”無い味”との関連はなかったかもしれない。
熟茶づくりには、これほど栄養豊富で旨味が強くなりすぎる旬の茶葉を原料にするのはふさわしくないという見方に傾きかけていたが、もしかしたら、熟成によって変化して出てくる”無い味”につながる隠せる部分は、こっちのほうが多いかもしれない。

ひとりごと;
”無い味”を味わうコツは、無意識のところで身体のあちこちが勝手に反応しているのを許すこと。
そのコツは、あまり意識を向けないでそっとしておくこと。
例えば、睡眠中に夢を見ても、「これは夢だからヘンなことが起こっても大丈夫!」と自分で自分に言い聞かせようものなら、夢から覚めてしまう。
おかしなことが起こってもそっとしておいて、夢のつづきを見るのだ。
南禅寺
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茶想

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