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世界農業遺産

南糯山古茶樹南糯山の古茶樹
世界農業遺産(GIAHS)に、
雲南のお茶どころが選ばれた。

世界農業遺産に定義されているような昔から続いている農業はすごい。
なにがすごいかというと、
地球上の人類の存在が肯定できること。
すべての生き物と共に生きて世界をつくる仲間であると、胸を張って言えること。
そこがすごい。
どんなに金を稼げても、速い乗り物で移動できても、多くの人々と情報を共有できても、国が集まって会議を重ねても、自然界でどんどん孤独になってゆく人類の営みに歯止めがかけられない。
けれど、昔の農業はそうじゃなかった。

学校では昔の農業のことを教わらなかった。
田んぼで米をつくる農家があるので、ご飯が食べられることは教わったが、
田んぼに生きる田螺や泥鰌や蛙やそれにつながる川や山からなる小宇宙と、
完全に調和した稲作農家の四季おりおりの生活システムと、
システムの一部であるハエやゴキブリやネズミなど家付き小動物まで含めて、
そのすべてがあって機能しているということは教わらなかった。

昔の農業はすべてであって、なにかの一分野ではない。
週末のアウドアでキノコや山菜の名前が当てられるというのと、農業を理解しているというのとはちがう。
旬の食べものの美味しさを知ったり、家庭菜園をしているというのともちがう。
もっと身の周りのすべてとつながっていて、その一部に成って生きてゆくことを求められる。物理的なことから思想にまで学問の分野がおよび、それぞれが複雑につながっているから、大学では学べない。

例えば、工業や商業は、経済の仕組みを僕に教えてくれた。
農業は、経済の道徳を教えてくれる。草や虫や動物たちと食べものをどう分けるか、利害を調整しながらどうしたらたくさんの生命がいっしょに営めるのかを教えてくれる。
学問や芸術は、人生の意味を僕に教えてくれた。
農業は、食べたり寝たりする毎日の生活に愛があることを教えてくれる。あらゆることに因果関係があり、人間の知恵は生活をとおしてそれを理解できることを教えてくれる。

もちろん、昔の農業はエリアが限られていて、現在のような広範囲に複雑にこんがらがった社会や世界ではないだろう。けれど、その成功事例は、できるということを証明している。


茶想

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