プーアール茶.com

静かな脳

上海の坊。
君はタイのゲストハウスの庭でひとり静かになっていた。
ガサガサするか寝るかのONとOFFしかない3歳の君にしてはめずらしかった。
あのとき小鳥の声が聞えた。
叔叔も気付いていた。
5〜6種の小鳥がいた。
縄張り争いしているような声。愛を囁くような声。時を告げるような声。ここに食べ物があったぞ!と知らせるような声。いろいろあった。遠くから聞こえてくるのもあれば、頭の上からも聞こえた。
上海には少ない声だった。うるさくしたら聞こえなくなる。足音や服のスレる音や、自分の呼吸や心音すら邪魔になるくらいだ。だから君は静かにじっとしてみた。
そうだろ。
上海の坊
お茶もそういうときがある。
かすかな味を見つけるとき。山の空気を感じるとき。木々の緑を観察するとき。鮮葉がじわじわ変化してお茶になるとき。静かにしないと聞こえない。
そして、外の世界だけではない。自分の中にも静かにしないと聞こえない声がある。
どういうわけか、
社会は脳を興奮させようとしている。
情報とか、学習とか、交流とか、娯楽とか、仕事とか、消費とか、それらに充実感を味わっているとき。そのとき脳は興奮してやかましくなっている。自分の声のささやきが聞こえにくくなっている。
もしかしたら、そうして自分の声を聞かないほうが、やりやすい社会なのかもしれない。
君は大きくなって、
湯を沸かして自分で淹れるタイプの叔叔のお茶が古臭くて面倒で、今の時代に合っていないと考えるだろう。他人が淹れてくれる便利な飲料を提供する企業のめざましい成功にあこがれるだろう。
でも、もしもなにかがおかしいと感じたら、叔叔のお茶。
君はひとり静かに、外にも内にもいろんな声を聞くことになる。


茶想

試飲の記録です。

・キーワード検索

お取り寄せについて

・カレンダー

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>

・表示されている記事

・お茶と年代のカテゴリー

・記録

お茶の歴史
お茶の歴史 (JUGEMレビュー »)
ヴィクター・H・メア,アーリン・ホー

・サイトリンク

・プロフィール

 

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM