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83鉄餅 その1.

83鉄餅プーアル茶
83鉄餅プーアル茶
製造 : 1986年頃
茶葉 : 雲南省臨滄茶区大葉種喬木晒青茶
茶廠 : 下関茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
保存 : 台湾ー上海 セロファン包みのまま
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
このお茶には、易武山とは違った熟成風味のイメージを期待している。
【83鉄餅プーアル茶】
2010年から当店はオリジナルのお茶を出品しているが、易武山(漫撒山を含む)以外の生茶、「巴達山」や「南糯山」について、あるいはまだ着手していない茶山をふくめて、長期熟成したときの風味にコレといったイメージができていない。
易武山の生茶は過去の名作があり、その現物が手元にあるので、「こういう風味にもってゆきたい」、「この魅力を再現したい」というように具体的なイメージがある。理想と言い替えることもできる。
理想に近づくための手段や技術はまだわからないことが多いけれど、でも、理想があれば歩める。茶山へ行くたびにあれを試そうこれを試そうとアイデアが沸いてくるし、熟成中のお茶を試飲するたびに風味のどこかに光る原石を探しだして保存方法を調整できる。
理想がないのは辛い。近視眼的に良し悪しを見るようになって、場当たり的にああでもこうでもないと繰り返す無限ループに陥る。
国営時代からの老舗三大メーカーのひとつ「下関茶廠」は、雲南省大理にあり、近場の臨滄茶区や孟庫茶区の茶葉をつかって「緊茶」(心臓型の)、「沱茶」(お碗型)、「磚茶」(レンガ型)を多くつくってきた。どちらかというとこれらは生活のお茶で高級品ではない。「餅茶」(円盤型)は一部あって、例えば初期の1950年代の『早期藍印鉄餅50年代』は高級茶だが、これには易武山の茶葉が使われていた。
【早期藍印鉄餅50年代】
下関茶廠が餅茶にも臨滄茶区や孟庫茶区の茶葉を使いだしたのは1970年代後半からだろうか。
当店が入手している範囲で易武山以外の茶葉を使った生茶の老茶は、このお茶『83鉄餅』と、1970年代の『水藍印七子餅茶70年代』のふたつ。少ない手本からなにかを見つけるしかない。
83鉄餅プーアル茶
ひとことで言うと「甘い煙」。
煙燻香にちょっとした魅力を感じた。そういえばお客様からいただいた感想に「ウイスキーのように楽しめる」と書いてあったが、まさに焼入れしたオーク材の樽から抽出される琥珀色の雰囲気がある。下手な製茶で生じる田舎の野焼っぽい煙味とはちがう。ウイスキーの樽材も長期熟成によって伽羅や白檀や沈香を醸すと聞いたことがあるが、お茶の煙燻香も変化するのだろうか。香りを除いて、お茶の味は30年の熟成で番茶のように落ち着いたものになって、とくべつ目立ったところは無いが、それがかえって香りを引き立てている。
この煙燻香は、茶葉のもともと持っている「煙草味」や、製茶の時の「焦げ味」や、囲炉裏の煙りの「煙味」が、ひとつではなく複合的に混ざったものだと思うが、熟して「甘い煙」になるベースを意図してつくれるのかどうか、可能性を探る手はある。

ひとりごと:
世界の夢の本屋さん
夜のカフェで見つけた『世界の夢の本屋さん』という本。
西洋の個性的な本屋さんが写真と文で紹介されていた。
当店はお茶の味の理想だけじゃなくて、店としての理想をもったほうがよいな。


茶想

試飲の記録です。

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