プーアール茶.com

版納古樹熟餅2010年 その15.

版納古樹熟餅2010年プーアル茶
製造 : 2010年7月
茶葉 : 雲南省西双版納州巴達山曼邁寨+章朗寨古茶樹2009年秋茶
茶廠 : 農家+孟海県の茶廠
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 上海ー日本 紙包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
茶器 : 小さめの蓋碗

お茶の感想。
熟茶とひとことで言っても、
茶葉の素質はひとつひとつに異なる。
そのひとつひとつに寄りそうような泡茶方法があるはずだ。
このお茶でそのことを考えながら淹れてみる。
【版納古樹熟餅2010年プーアル熟茶】

  • 巴達山の古茶樹。
  • 2009年の秋の采茶。
  • 製茶専業農家の高温鉄鍋での手炒り。
  • 村人を集めておこなった手工揉捻。
  • 青空での天日干し。
  • 古い蔵でゆっくりと2カ月間かけた発酵工程。

秋の茶葉は一般的に繊維質が多くなる。しかも古茶樹のは強い弾力を持っている。
もしかしたら、この繊維質の組織が、発酵で変質して力を失わずに、いまだ弾力を保っているのではないか?
いつもは茶葉にいきなり熱湯をかける泡茶方法だから、繊維質を破壊していたのではないか?
だったら、この繊維質を壊さずに、ゆっくり蘇らせながら成分を抽出してはどうだろう?
こう考えた。
そうなると、餅茶を崩すところから茶葉の形をなるべく壊さないようにしなければならない。
「有次」の堅い鋼でできた鰻の目打ちが活躍して、表面のひと固まりを剥がした。
熱湯でしっかり温めた蓋碗を空にして、茶葉を入れて蓋をする。
版納古樹熟餅2010年プーアル茶
保湿性の無い素材の白磁の蓋碗では蒸すことはできないが、それでもしっとりしてくる。
さらに、茶海でちょっと冷ましたぬるめの湯を少量かけて、茶葉に水分を与える。
版納古樹熟餅2010年プーアル茶
蓋碗を耳に当てると、
「プツ・プツ・プツ・プツ・プツ・プツ・プツ・・・・」
カニの泡吹く音がしてきた。
蓋をしてさらに蒸らすこと1分ほど。
ひとまわり膨らんだ茶葉が姿を現し、薔薇の香りを放つ。
版納古樹熟餅2010年プーアル茶
「プツ・・・・・・・プツ・・・・・・・」
もういいだろ。
熱湯を注ぐ。一瞬で赤い濃い液体が抽出される。
版納古樹熟餅2010年
熱くてとろとろの甘い液体。はじめての舌触り。
薔薇の香りが口から漏れる。鼻に抜ける。
後にこの部屋に入ったら、薔薇の香りが充満していた。

ひとりごと:
仕事・生活・人生。
いつのまにか別々に考えられなくなっている。
だから、そのついでに「お茶に国境なし」を唱えてゆきたい。
歴史的に見ても、プーアール茶というのはそういうお茶。
いまだに「概念」・「分類」・「定義」・「正しい答え」を受け付けない混沌がある。人工に染まらない自然の多様性がある。もっと多様に進化を続ける力がある。
雲南省西双版納のあたりは、世界のお茶の樹の起源。
その根拠が、品種のバラエティーに富む古茶樹の森にあり、いつの時代からお茶をつくっているのか自分たちでもわからない山の人々にあり、いくつもの民族と、いくつもの歴史と、いくつものお茶にある。
この状況、楽しまない手はないだろ。


茶想

試飲の記録です。

・キーワード検索

・カレンダー

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

・表示されている記事

・お茶と年代のカテゴリー

・記録

お茶の歴史
お茶の歴史 (JUGEMレビュー »)
ヴィクター・H・メア,アーリン・ホー

・サイトリンク

・プロフィール

 

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM