プーアール茶.com

丁家老寨山頂の野生茶 その1.

製造 : 2013年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨野生茶
茶廠 : 農家
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 袋密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
丁家老寨山頂
野生茶

お茶の感想:
丁家老寨の裏山からラオスにかけての未開発の土地に、大きな会社が牧場をつくる計画がある。噂では、乳製品をつくる酪農のためらしい。人々の生活のスタイルが変わって、牛乳なんて飲まなかった人々が飲むようになって、その需要ができたのだ。
国有林のはずの土地がなぜ民間の企業の営利目的に使われるのか?地方官僚の汚職の臭いがプンプンするけれど、誰にもどうにも止められない。
山道が整備され、かつては徒歩で5時間かかったところへ、車で50分で行けるようになった。
この山頂付近に野生茶が群生しているのを、丁家老寨の人が見つけていた。
特別な香りがあるというので、春のお茶づくりのときに行って、ちょっとだけ採集して、お茶にしてみた。
そのエピソードをこのページにも書いている。
【漫撒古樹青餅2013年プーアル茶 その5】
丁家老寨山頂の野生茶
丁家老寨山頂の野生茶
丁家老寨山頂の野生茶
野生茶
山頂の森は霧に包まれていた。
乾季の終わりに近付く4月の中頃で、まだ雨の降らない日が続いていたにもかかわらず、ラオスからの風は白く煙っていた。ずっと向こうの山の下のほうに未開発の熱帯雨林が広がっているにちがいない。その蒸気が山の上まで風にはこばれてくる。おそらくここは太陽がカンカンに照る時間が他の場所に比べて少ないはずだ。山頂付近の植物は、この辺りの山々で見かけるものとはちょっと違う感じがした。
「この茶葉には油がある」
と農家の言うとおり、持ち帰った茶葉を炒って揉んで乾かして、湯を注いだお茶には油が浮いた。
丁家老寨山頂の野生茶
香りはお茶らしくない。西洋の香水のように洗練されていた。
味は、お茶のお茶たる苦味が少なくて、酸味がつよく、美味しいというほどのものではなかった。しかし、巴達山の茶王樹のような原種(カメリア・タリエンシス)ではないと思った。もっと栽培種に近い飲みやすさがある。
山頂の特殊な気候にしか生きられない品種。
牧場が開発されて気候が変わると、絶えてしまうだろうか。
車の通れる山道ができただけで、すでにある種の棘を持った竹が絶えたらしい。
丁家老寨山頂の野生茶
出来たてのお茶は本来の風味がないから、
だからしばらく待って、5ヶ月経った今日、ちゃんと淹れてみた。
丁家老寨山頂の野生茶
丁家老寨山頂の野生茶
丁家老寨山頂の野生茶
油は浮かなかった。酵素で分解されたのだろう。
しかしなぜか茶の色が出ない。じっくり抽出しても透明なままの液体。
香りはやや薄れていた。
味は出来たてのときよりも甘味が増していたけれど、基本的には同じ。お茶のお茶たる味のなにかが欠けている。
あるのかないのかわからないような、この香り、味、のど越し、余韻。
やっぱりそうだ。
この品種の血は、易武山や漫撒山(旧易武山)一帯の、ある種の古茶樹に受け継がれている。
ということは、
ラオスの熱帯雨林の霧が上がって来なくなって、そのために山頂の野生茶が絶えるようなことになったら、同じように、易武山や漫撒山の古茶樹からもある種の血が絶えて、ある種の風味が失われるのだろうか。
道が開通したら、ラオスの熱帯雨林を伐採して、天然ゴムの樹の畑が開拓されるだろう。
牧場と天然ゴム園のためにお茶の味がダメになるかもしれない。
この地域の経済の価値は、牛乳よりも車のタイヤよりも、お茶のほうが断然高い。
しかも歴史は唐代からとなると、1300年の経済がこの辺りの山々にあったことになる。
短期的な経済のためにそれをダメにするのなら、いよいよお金にも嫌われるかもしれないな。

ひとりごと:
酒だ。
Bourbon
でも、ひとくち飲んで、頭が痛くなりそうな予感がしたのでやめた。
ラオスで買って来たのだけれど、アメリカのバーボンだった。
散歩だ。
西双版納
久しぶりに夜市を覗いてみた。
あいかわらずたいしたものがない。


茶想

試飲の記録です。

・キーワード検索

・カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< September 2017 >>

・表示されている記事

・お茶と年代のカテゴリー

・記録

お茶の歴史
お茶の歴史 (JUGEMレビュー »)
ヴィクター・H・メア,アーリン・ホー

・サイトリンク

・プロフィール

 

mobile

qrcode

powered

みんなのブログポータル JUGEM