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丁家老寨青餅2012年 その11.

製造 : 2012年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨古茶樹
茶廠 : 農家+漫撒工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納 紙包み 竹皮包み
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
丁家老寨青餅2012年プーアル茶

『丁家老寨青餅2012年』は「隠」の味?
先日の試飲でそれが気になったので、今日は餅茶を崩してみた。
【丁家老寨青餅2012年プーアル茶】
やはり同じ。
香りが立たない。味がしない。
でも、ここで焦ってはいけない。
いつものように淡々と淹れる。
香りは、蓋碗の蓋の裏にある。飲み干した杯の底にある。吐く息にずっとある。
味はちょっとの間をおいて、冷めてゆく湯の中に沸いて出てくる。口の中であふれる。
このことを知らないで、香りと味を立てようと頑張ると、濃くなりすぎてエグ味が出て台無しにする。
もしも、飲む人が気付きそうになかったら、隠れた香りと味を探してみるよう伝えて、集中してもらわなければならない。
いちど見つけたらカンタンで、次からはすぐに見つかる。身体が有ると知っているから、粘り強く探し出してくれる。
丁家老寨青餅2012年プーアル茶
丁家老寨青餅2012年プーアル茶
丁家老寨青餅2012年プーアル茶
『丁家老寨青餅2012年』にはこの傾向が強いが、易武山の古樹のお茶には多かれ少なかれ「隠」の味がある。なんらかの成分が香りや味を一瞬にして隠す。あるはずの香りや味を探して、軽く脳がゆれる。そこに生まれる空白こそが、易武山が世界のお茶好きに知られる導火線になったと思う。
しかし、この味覚に出会えない人もたくさん居ると思う。

ひとりごと:
上海で「臭豆腐」の味を知った時に同じような体験をした。
はじめの3回はほんとうに我慢して口に運んだ。どうにもこうにも腐敗臭だし、味もイカレている。珍味系のものは好きで日本では鮒鮓も好物だから、わからないはずがないと思っていた。
あんがいその「知っているつもり」が邪魔をしたかもしれない。
臭豆腐
わかったのは4回目。
ウソだろ?と思うくらい美味しかった。
次の日からいろんなレストランや屋台で毎日のように食べた。確かめるように食べた。しかし、いったん知ってしまうと、芳しさと旨さだけが感じられて、腐敗臭もイカレた味も消えてなくなる。
ふりかえってみると、自分に「知っているつもり」がなかったら、1回目から美味しく食べられたかもしれない。
いったいどれだけ多くの人が「知っているつもり」のために新しい味に出合えないでいることだろう。老茶の美味しさもそうだし、当店のお茶もそうなのかと思うとゾッとする。
しかし、まあ、いいかと思う。
もしかしたら臭豆腐を3回目であきらめて、「あんなものは美味しくない」と吹聴したかもしれない。けれど、自分には4回目があった。それは実力ではなくて偶然。「運」というか「縁」だった。


茶想

試飲の記録です。

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