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越境野生青餅2010年 その1.

製造 : 2010年4月
茶葉 : ミャンマーJing dong 野生古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納紙包み+竹皮包み
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
越境野生青餅2010年プーアル茶

お茶の感想:
お茶の淹れ方の基本は知っている。
なのに美味しく淹れられない。
その原因のひとつに、「茶葉の量の多過ぎ」があると思う。
茶器の中の湯の量が茶葉の量に対して圧倒的に多くないと、湯の熱がしっかり茶葉に伝わらない。だから、茶器の大きさにあわせて、茶葉の量をできるだけ少なくしなければならない。とくに初めての茶葉は、そこからはじめるべき。
こんなに毎日淹れている自分でも間違いやすいのは、プーアール茶の茶葉は締まり具合が様々で、外見から質量を見極めるのが難しいからだ。毎回何グラムと計量すればよいが、それをしないで目分量でやると間違えやすい。
熱い湯がどうしても必要なタイプのお茶がある。
このお茶や、
【越境野生青餅2010年プーアル茶】
このお茶。
【南糯古樹青餅2010年プーアル茶】
いずれも樹齢数百年になる古茶樹。
そして、原種に近いアッサム大葉種の個性が強くあり、煙草香がり、薬味のような苦味があり、繊細な感じがしない。2010年の出来立ての頃は緑茶のような爽やかさと繊細な柔らかさがあったのに、熟成3年目になると深い眠りについたようになって、何も考えずに淹れると眠たい味になる。パッとしない感じがする。
ちなみに、清代の頃に開拓された農地の樹齢200年くらいの品種や、近年の茶畑の樹齢数十年の品種は、大葉種でも栽培型の小葉種に似た性質が現れているので、もともと目の覚めるような爽やさがあり、パッとしていることが多い。そして、数年熟成してもあまり深く眠ってしまわない感じがするのだ。(最近の孟海茶廠の生茶など。)
このために、西双版納孟海県の有名茶山の古茶樹のお茶、その典型的な「老班章」や「南糯山」などは、長期熟成には適さないのではないか?と考えたくらいだ。
しかし、そうではない可能性を、熱い湯を意識して淹れる技術に見つけている。
あんがい多くの人が、
茶葉の量が多いと味がしっかり出るのではないか?
茶葉の量が多くても、沸きたての湯を何煎か注ぐうちに熱が通るのではないか?
そう考えていると思う。
ところがそうでもない。1煎め・2煎め・3煎めと茶葉が水を吸って膨らんで茶器いっぱいになってくると、熱い湯の注げる量が少なくなって、茶葉に伝わる熱量が減る。
「はじめの一煎めが美味しく入ると、二煎めからは大丈夫。」
茶人の人がそんなことを話していたが、これは、はじめの1煎めでしっかり熱の通った味になるということは、熱を伝えるのに十分な温度と量が1煎めの湯にあったということであり、2煎めもまたしっかり茶葉に熱を伝えられるだけの湯が注げるという、物理の話だった。
今日は『越境野生青餅2010年プーアル茶』を小さめの蓋碗で淹れてみた。
越境野生青餅2010年プーアル茶
越境野生青餅2010年プーアル茶
越境野生青餅2010年プーアル茶
越境野生青餅2010年プーアル茶
1回目は茶葉多いめ。
2回目は茶葉少なめ。
茶葉多いめのは、3煎めくらいまで漢方っぽい苦味が鈍く響いて、ぼんやり眠たい感じがした。
茶葉少なめのは、1煎めからシャキッと爽やかで、漢方はお香のように柔らかい芳香となった。

ひとりごと:
先日の「丁家老寨青餅2012年」の試飲で見つけたこと。
丁家老寨の農地には、誰がいつの時代に植えたのかがわからないのと、先祖が植えたことが伝えられているのと、2つのタイプの古茶樹がある。この2のタイプは品種が異なる。古いほうのは原生の品種の可能性がある。
ふと思い立って、このお茶を淹れてみた。
【漫撒山一扇磨の散茶2013年】
漫撒山一扇磨の散茶2013年プーアル茶
漫撒山一扇磨の散茶2013年プーアル茶
漫撒山一扇磨の散茶2013年プーアル茶
やはりこれも古いほうの品種だと思う。
このお茶ができた春から半年経った今、ちょっと眠たくなりかけているような気がして、しっかり熱い湯で目覚めてもらった。
ところで、この原生と思われる古い品種のは、なぜ深い眠りに入ってしまうのだろう?
眠りは熟成の過渡期であって、また別の魅力が目覚めてくるのだろうか?
ひとつわかっても、またひとつわからなくなる。


茶想

試飲の記録です。

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