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中茶牌65周年青磚03年 その2.

製造 : 2003年
茶葉 : 雲南大葉種晒青茶
茶廠 : 中国土産畜産雲南茶叶進出口公司
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 磚茶
保存 : 昆明ー上海 紙包密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 大きめの蓋碗
中茶牌65周年青磚03年プーアル茶
中茶牌65周年青磚03年プーアル茶
中茶牌65周年青磚03年プーアル茶

お茶の感想:
引き続き卸売部の、『中茶牌65周年青磚03年』。
たぶん何度も同じような話をするけれど、大事なことは繰り返すのだ。過去の文書と重複しても気にしないで書きたいと思う。
このお茶を飲んで、やはり生茶のプーアール茶は10年以上寝かせてからが完成品だと思った。しっかり渋く鮮やかな風味なのに、成分は熟成してまろやかになっている。生茶にしては身体に優しい。腹の底が温まる。
このような味と体感のバランスは、長期熟成にしかできない技だと思う。出来立てのお茶の溌剌とした風味には魅力があるけれど、溌剌とした風味には棘がある。とくに春の旬には棘が多い。薬にもなる成分は摂りすぎると毒になることもある。
薬になるか毒になるかは個人によって異なるし、その日の体調によっても飲む分量によっても異なる。だから、「○○○○という成分にどういう効能・効能があって・・・」と学者みたいな言い方よりも、「冬に青いお茶を飲んだら体冷やすよ・・・」とおばあちゃんみたいな言い方のほうが実践的なのだ。
春の旬の棘の成分はパッと心を捉えるチカラがあるから、外からのお客を迎える茶席のお茶には欠かせない。しかし、家で毎日飲むようなお茶ではないと思う。
昔の人たちは毎日飲むお茶の強い棘の成分を嫌っていた。そういう工夫が一部のプーアール茶にも残っている。
例えば、
大きく成長した葉や茎の部分をいっしょに摘む。
しっかり揉捻して茶葉の内側の成分を抽出する。
半発酵させる。
微生物発酵させる。
遊牧民みたいに5分くらい煮出したり、バターやミルクと混ぜて飲む。
そして、長期熟成させるのもひとつの手だ。
どの文献に書いてあったのか忘れたが、1600年代の記録に緑茶を壺に入れてまろやかになるまで数年待ったという話が出てくる。この緑茶はおそらく生茶とおなじく天日干しで仕上げたもので、長期保存に適していたのだろう。
『中茶牌65周年青磚03年』はまさにそんな感じのお茶。
中茶牌65周年青磚03年プーアル茶
中茶牌65周年青磚03年プーアル茶
今日はかすかに新鮮な葡萄の香りを後味に見つけた。
品種がちがったり、山の斜面がちがったり、農家によって製茶技術がちがったり、仕上がる日の天候が違ったり、いろいろなムラがあるから、しっかり混ぜ合わせてあってもムラが残る。毎日飲むお茶としてはムラがあったほうが飽きないと思う。

ひとりごと:
たまたま女性のお客様とのメールのやりとりで気付いたのだが、生茶の棘のある成分は女性のほうが嫌う傾向がある。
中国の茶葉の小売店は、たいがい女性の店員がお茶を淹れて試飲させてくれるが、生茶の新しいのは飲まないようにしているという店員さんがあんがい多い。身体が受け付けないのだろう。
ほんとうはこういう話がお客様ひとりひとりとできるのが理想だと思う。ひとりひとりとお茶の味の好みの話をするということは、ひとりひとりの身体に適したお茶を紹介できるということになる。
どのお茶が一番人気だとか、お買い得だとか、そんなことよりも、その人の身体が今いちばん必要としているお茶をすすめられる。あるいは飲まないほうがよい日もあるだろう。
お茶だけでなく料理もそうなのだ。
例えば、
なじみの居酒屋に行くとする。
「今日はパソコン見過ぎて目が疲れた。」
と話したら、居酒屋のおやじが、
「サザエのキモ喰いな。今日いいのが入ったよ。」
とすすめてくれる。
サザエのキモが自分の口に合うかどうかなんてこの際どうでもいいのだ。苦くても良薬。苦味と優しさが混然一体となった忘れられない味覚となるだろう。口にやさしい料理ばかりが親切じゃない。
けれど、こういう味覚のことを教えてくれる人がお店にも家にも居なくなっている。
店は顧客満足のために優しい味やウケる味ばかりを狙う。
(だから農家のつくる野菜も品種改良されて薬効の無い味になる。)
家は核家族化しておじいちゃんおばあちゃんは役に立つ出番なく施設に入る。
(もっとも僕らの親の世代はすでに食生活の知恵を失っている。)
身体によいお茶の選び方。飲み方。自分で探って知るしかないところもあるが、そのヒントをくれる人がもっと身近にいてほしいよなあ。
キノコ鍋
鶉の干し肉を出汁にしてキノコ鍋をつくった。キノコは3種。天然の長芋(山薬)も入る。


茶想

試飲の記録です。

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