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雅安蔵茶金尖芽細08年 その1.

製造 : 2008年12月14日〜2009年12月31日
茶葉 : 四川省雅安春茶特級
茶廠 : 四川省雅安茶廠有限公司
工程 : 黒茶
形状 : 磚茶
保存 : 四川 紙包・紙箱
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗・グラスポット
雅安蔵茶金尖芽細08年
雅安蔵茶金尖芽細08年
雅安蔵茶金尖芽細08年

お茶の感想:
雅安の蔵茶。(卸売部に出品)
蔵茶は四川省の雅安茶厂が、専売公社制の国営時代から民営になった今もほぼ独占的につくっているお茶なので、銘柄の数も限られいて、当店が仕入れるから独自の味がするということはないだろう。
ただ、これもまた長期保存熟成のできるお茶なので、倉庫熟成で独自の風味に仕上げることができる。
そして、このお茶『雅安蔵茶金尖芽細08年』は、蔵茶の中ではちょっと高級品。もともと清代のときに考案された製法の32の工程があり、メーカーでしっかり微生物発酵させて、さらに保存熟成の工程もあるらしいから、メーカーの考えている完成品に近い味だろうということで、試してみたくなった。
まずはグラスポットにざっくり。
雅安蔵茶金尖芽細08年
ひとくちして感じたのは「酸っぱい」ということ。
さっきまで飲んでいたプーアール茶の熟茶の甘さに口が慣れていたから余計にそう感じたのだが、これは乳酸発酵の味だ。昨年の夏に日本の黒茶4種類を飲む機会があったから、この酸っぱい味と独特の香りを覚えている。碁石茶に似ていると思う。
【碁石茶 その1.】
蔵茶の微生物発酵にも乳酸菌を増殖させる工程があるのだろう。
あっさり淹れるとそれほど酸っぱいとは感じない。
雅安蔵茶金尖芽細08年
雅安蔵茶金尖芽細08年
雅安蔵茶金尖芽細08年
蓋碗で丁寧に淹れるとふんわり上品な甘味が漂い、茶葉ならではの薬味があり、滋味深い。
しかし、この味が美味しいかどうかは慣れによると思う。はじめてなのに美味しいと感じた人は、別のなにかで共通した栄養成分を体が覚えているのだろう。
蔵茶も四川省からチベット・ネパール・インドへ運ばれる茶馬古道のお茶のひとつで、高原地帯に住む人たちが、ヤカンでちょっと煮てバターやミルクと混ぜたり塩を加えたりして飲んでいる。その風味は我々の知っているお茶というよりもスープに近い。自分の場合は青菜の漬物を干してカラカラにした「梅干菜」をスープにした味に似ていると思った。乾燥した茶葉だから、ヨーグルトのように乳酸菌が生きて活動しているわけではないが、乳酸菌のつくった酵素が大量に残っていて、それが高原地帯の人々の健康を支える。もちろん乳酸菌以外の麹類や酵母の発酵による酵素もあると思う。
そして、この酵素が熟成の風味をつくる。意図して包み紙と紙箱で通気をゆるしているのは、このほうが熟成がうまくゆくとしか説明されていないけれど、それ以上の説明はいらないだろう。

ひとりごと:
微生物発酵の黒茶は、毎日飲んで味を覚えるお茶。栄養成分の味覚がわかるようになって身体がその美味しさを求めるお茶。
と、思っていたら、パッケージにこんなことが書いてあった。
「三日米無しでよくても、
一日お茶無しではいけない。」
雅安蔵茶金尖芽細08年
・・・厳しい生活なのだろうな。だからこそ生活が大事にされているとも言える。


茶想

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