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大益銷台A熟茶磚96年 その2.

製造 : 1996年代
茶葉 : 雲南省西双版納大葉種喬木晒青茶
茶廠 : 孟海茶廠(国営時代)
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 磚茶
保存 : 昆明乾倉 紙包みのまま
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
大益銷台A熟茶磚96年プーアル茶
大益銷台A熟茶磚96年プーアル茶

お茶の感想:
同じ系統のお茶と飲み比べたい。
「焼味」に特徴あるもの・・・・・・と考えたら、3つ思い当りがある。
【鳳凰金毫沱茶05年】
【老茶頭プーアル茶磚06年】
【中茶牌7581雷射磚02年】 (卸売部に出品)
年代やメーカーは異なるが、「焼味」の持つ雰囲気はちょっと似ていると思う。
『鳳凰金毫沱茶05年』も『老茶頭プーアル茶磚06年』も手元にはひとかけらもないので、『中茶牌7581雷射磚02年』と比べてみる。
「焼味」の原因は、発酵が終わった茶葉を機械乾燥したときにできる若干の「焦げ」からくると推測している。微生物発酵により澱粉が糖化されて甘味が増えるが、この糖分がカラメルのように焦げるのだ。芳ばしい香りとなればよいが、嫌な香りになることもある。
なぜ機械乾燥までしてしっかり乾かすかというと、1枚ごとの重量を正確に計量できるようにするため。圧延後に完成した1枚は乾燥状態で250gと決まっているから、圧延前の茶葉もしっかり乾燥した250gで計量する必要がある。発酵のときの水分が少しでも残っていたらムラができて重量がバラバラになる。当店のオリジナル『版納古樹熟餅2010年』は自然乾燥にまかせたので、20gほどの誤差ができてしまった。
【版納古樹熟餅2010年プーアル熟茶 その4】
そのようなわけで、比較的量産される熟茶は機械乾燥や乾燥室を利用するケースが多いと思う。
大益銷台A熟茶磚96年と中茶牌7581雷射磚02
大益銷台A熟茶磚96年と中茶牌7581雷射磚02
左: 大益銷台A熟茶磚96年
右: 中茶牌7581雷射磚02
茶湯の色は違うが、焼味風味は似ている。
『大益銷台A熟茶磚96年』のほうがまろやかで甘味も強く透明感があり上等な味がする。やはり価格もそれなりにちがう。それならということで、価格帯の同じ『7581荷香茶磚97年』 (卸売部に出品)と比べてみる。
【7581荷香茶磚97年 その1.】
7581荷香茶磚97年プーアル茶
大益銷台A熟茶磚96年と中茶牌7581雷射磚02年
大益銷台A熟茶磚96年と7581荷香茶磚97年
大益銷台A熟茶磚96年と7581荷香茶磚97年
左: 大益銷台A熟茶磚96年
右: 7581荷香茶磚97年
『7581荷香茶磚97年』が圧倒的に美味しい。
この時点で『大益銷台A熟茶磚96年』は不採用と決定。販売しないことにした。
『7581荷香茶磚97年』は1980年代の加水の少ない発酵の製法を再現した軽い仕上がりのために、比較的酸味がある。『大益銷台A熟茶磚96年』もやや軽い発酵と生茶のブレンドのために酸味があり、それが全体のバランスをとっているが、雑味が多いのだ。
熟茶はその製法上、食欲に訴えかける味覚の甘味・旨味が強くなり、ついそのところを評価しがちであるが、甘味・旨味と風味の清らかさを合わせもつのは難しい。味が濃くなるほど雰囲気や印象といった気品が損なわれる。その点で『7581荷香茶磚97年』は優れている。甘味・旨味の強さに注目したら『7581荷香茶磚97年』は弱いかもしれないが、甘味・旨味がともなう雑味に注目したら、まれに見る透明感があり、爽やかな風味に仕上がっている。生茶のようにあっさり淹れるのが美味しい。

ひとりごと:
熟茶の味をみる舌が出来上がっているぞ!
と思ってサンプルの試飲2種。
2007年の磚茶プーアル茶
2007年の磚茶プーアル茶
2007年の磚茶プーアル茶
2007年の磚茶。
卸売部の『孟庫戎氏宮廷小熟餅05年』と同じメーカーだったので期待したがダメだった。微生物発酵の温度が上がり過ぎた(60度にも達する)と思われる煮えすぎ風味がある。これがあると後味に舌がネトっとする。
1991年の磚茶プーアル茶
1991年の磚茶プーアル茶
91年の磚茶。
このお茶良い。
ふわっと花の香り。搾りたて果汁のすっきりした酸味。
とても爽やかだと思ったら・・・・生茶だった。
そうなのだ。熟茶の老茶の良いのは生茶の老茶と共通する美味しさがある。
職人が同じ味を目指して生茶と熟茶をつくっていた時代があったと思う。


茶想

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