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92紅帯青餅プーアル茶 その4.

製造 : 1992年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 西双版納孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 香港ー広州ー上海 紙包+竹包み
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗

お茶の感想:
60歳くらいの年寄りに西双版納の昔話をしてもらうと、
(このくらいの歳の人から高等教育を受けた人が少数ながらいて、やっと聞き取れる普通語を話してくれる。)
この地域はかつてほんとうに文明から隔絶された桃源郷だったことがわかる。
もちろん見たことのない景色だけれど、ここに来てからチラッとだけでも印象に残る景色の断片をつなぎあわせて想像して楽しんでいる。
霧のかかる山々。谷に広がる棚田。川の流れに水浴びをするダイ族の女性たち。水牛と遊ぶ子どもたち。木造高床式住居の瓦屋根が並ぶ村々。そしていたるところに熱帯雨林の高くそびえる木々と圧倒的な緑。
西双版納
今や別荘や高層マンションの建設ラッシュとなって、みんなが車に乗るようになって、ガスと埃と喧騒だらけの景洪の町の大通りは、50年前は市役所の車が一台か二台か通るくらいだったというから、子どもたちはそこいらじゅうを走り回っていたことだろう。
町から歩いて5分で畑と田んぼになって、15分で巨大な木々に覆われた熱帯雨林となって、そこには無数のカニが住んでいたらしい。
人々の原始的な生活とともにお茶づくりもまた原始的だったわけだけれど、ほんの少しの例外、高級茶づくりという仕事があった。
うっすらとしか覚えていないが、1950年代の「紅印」の当時の価格は地元の人件費の5ヶ月分に相当する・・・と、年寄りの話を聞きながら頭のなかで計算したことがある。例えば、現在の人件費が1ヶ月2500元だとすると、5ヶ月分は12500元。日本円で20万4千円くらいになる。
1枚357gの新茶にして20万円は、業者の眼から見て実力の伴うお茶は現在には無い。
92紅帯青餅プーアル茶
92紅帯青餅プーアル茶
92紅帯青餅プーアル茶
+【92紅帯青餅プーアル茶】
1992年のこのお茶はそこまで高級とは言えないが、高級茶をつくろうとした痕跡がある。
現在これと同じ仕事をしたら、1枚6万円は下らないだろうと思うが、実際的に考えてみたらそもそも同じ仕事のできる技術や経験のある職人がいない。
昔は、茶山への道は悪く、農家に設備も技術もなかった。
どうやってその山に入るのか?
どんな茶樹の茶葉を収穫するのか?
どんな摘み方にするのか?
どうやって新鮮を保ったまま持ち帰るのか?
どこで製茶をするのか?
どんな製茶をするのか?
そして、
どこにお金と時間をかけるのか?
今、自分はちょっとだけわかる。
この土地で高級茶をつくるとはそういうこと。
どこで手を抜くのか?
どこにお金と時間を掛けないのか?
そんな「経済」は関与しないのが高級茶というやつだから、たぶん高等教育を受けた人には難しい仕事だろう。

ひとりごと:
『倚邦古樹青餅2014年』。
今年の春のお茶のひとつ。
森のなかに野生化して育つ「単株」と呼ぶ一本か二本の品種の同じ茶樹から採取した茶葉。
92紅帯青餅プーアル茶
倚邦古樹青餅2014年
『92紅帯青餅』にちょっと似ていると思った。


茶想

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