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易武荒野大餅2013年 その2.

製造 : 2013年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山
茶廠 : 農家+易武山工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納紙包み+竹皮包み
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
易武荒野大餅2013年プーアル茶

お茶の感想:
易武老街のこのお茶は、
どちらかというと易武山を代表する麻黒よりも漫撒山(旧易武山)のおっとりした表現があると感じて、手元のこのお茶と飲み比べてみた。
+【丁家老寨青餅2012年】
丁家老寨青餅2012年プーアル茶と易武荒野大餅2013年プーアル茶
丁家老寨青餅2012年プーアル茶と易武荒野大餅2013年プーアル茶
丁家老寨青餅2012年プーアル茶と易武荒野大餅2013年プーアル茶
丁家老寨青餅2012年プーアル茶と易武荒野大餅2013年プーアル茶
丁家老寨青餅2012年プーアル茶と易武荒野大餅2013年プーアル茶
丁家老寨青餅2012年プーアル茶と易武荒野大餅2013年プーアル茶
左: 丁家老寨青餅2012年
右: 易武荒野大餅2013年
今日の『丁家老寨青餅2012年』は石鹸のような華やかな香りが前に出て、ややアピールが強かった。「今日の」というのは、明日はまた違うかもしれないから。
このお茶は揺れる。熟成2年目でゆっくり揺れるようになったので明日はほぼ同じかもしれないが、10日後はわからない。
自然のままに育ったお茶ほど、樹齢の古いお茶ほど、揺れは大きい。
おそらく『易武荒野大餅2013年』も揺れるだろうから、評価に時間を掛けないといけない。
今日この2つを比べるとやはりよく似ていたが、『易武荒野大餅2013年』はとくに火味が強いことに気がついた。
「火味」。
焦げ味にも似ているし、煙味にも似ているが、ちょっと違う。くぐもったような火そのものの香り。メラメラユラユラ炎が揺れるように味の輪郭をボカス。
かすかに曇った景色が美しい。
水平鍋によるものだと思う。
+【水平鍋】
この記事では蒸し焼き効果のことを書いたが、水平鍋の効果はそれだけではなかった。
水平鍋
水平鍋は焦げやすい。
この焦げが重要なのだ。焦げによってストレートな表現に霞がかかる。このことで景色に奥行きが増す。また、味わう人の想像力をかきたてる。
斜鍋
水平鍋が標準だった易武山でも、近年は斜めに備えた「斜鍋」が増えてきた。焦げのないクリアーな味。
厳しい見方かもしれないが、この背景にはお茶ファンの鑑賞力の衰退があると思う。
新しいプーアール茶ファンは減点方式でお茶の味を評価する。
焦げ・渋味・濁り・煙味。本来は美しいのと嫌な感じのと、微妙な判定のあるべきこれらをまとめて欠点とする減点方式の見方は、誰にもわかりやすく、公平さがあるようにも思える。そこがウケているのだろう。
楽なのだ。本来お茶の味の評価はしんどい。お茶を試しているつもりでも、いつのまにか自分の鑑賞力が試される。他人がどう言おうが自分がどう見るか。ほんとうに正直な見方なのか?自分自身をも疑うことになるのは疲れる。
カンタンに物事を見ること。公正な基準をつくること。スポーツのルールのようなフェアな観点は西洋から来たのかもしれないが、お茶は東洋に生まれたもの。
侘び寂びがまだ生きているのだ。

ひとりごと:
『易武荒野大餅2013年』をつくった工房は、近年は焦げ味が嫌われることを知っていて、それでもなお水平鍋を使い続けることを選んでいる。世間の評価を気にしていない。
こういうのは手ごわい。当店にとって将来は難しい敵になるかもしれないから、今からしっかりマークしておこう・・・いや、今からしっかり友達になっておこう。
『易武荒野大餅2013年』は仕入れて出品するつもりだ。1キロの大きな餅茶。びっくりするような価格になると思うが、いつかそれが安かったと知る時が来るだろう。


茶想

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