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曼松古樹黄片小餅2014年 その3.

製造 : 2014年04月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県象明倚邦山曼松古樹
茶廠 : 象明の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納―上海密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
曼松古樹黄片小餅2014年プーアル茶
曼松古樹黄片小餅2014年プーアル茶
曼松古樹黄片小餅2014年プーアル茶

お茶の感想:
『曼松古樹黄片小餅2014年』。
広東人と北京人に、
「美味しく淹れてみてください。私も同時に淹れてみます。」
と、泡茶対決を挑んだ。
曼松古樹黄片小餅2014年プーアル茶
曼松古樹黄片小餅2014年プーアル茶
結果は2戦2勝。
わかっていた。自分もはじめてこのお茶を淹れた時と同じ間違いを、彼らもするだろうと思っていた。
このお茶はぬるめの湯でじんわり淹れると、味が前に出てこない。苦味・渋味・旨味がほとんどない甘いだけの透明な湯をすすると、口の中で香りが開いて変化して呼吸とともに消えてゆく。だんだん呼吸が深くなってゆく。
この香りのうつろいを鑑賞するには、濃い味が邪魔。やかましい。静かにして欲しいのだ。
ところが、黄片のほとんどは香りよりも滋味深さに魅力があるから、つい、いつものように熱湯を注いでしまう。雲南大葉種の厚くて大きな茶葉、太くて長い茎。一般的な黄片は物理的に見ても熱い湯を必要とする。
しかし茶葉をよく観察したら、曼松古樹の黄片は大きさも形も質も異なることがわかる。餅面に鼻を近づけたら、香りの薫り方が春の旬を表しているのがわかる。この種の茶葉が熱に敏感なのは経験的に知っている。
曼松古樹黄片小餅2014年プーアル茶
曼松古樹黄片小餅2014年プーアル茶
左: ぬるい湯
右: 熱い湯
北京人が意地を張って、
「あなたの好みはこっちの淡いほうでしょ?」
と、いかにも自分の濃く煮だした味にも人の好みがあるという言い方をするので、
「この種の茶葉を殺青するときの鉄鍋の火の加減や、炒る時間や、手返しのスピードについて、何の考えもなしに作業する職人についてどう思う?」
と返したら、黙ってしまった。
たしかに、不可抗力のようにしてできた味もプーアール茶にはある。例えば、山の農家の囲炉裏の煙に燻された「煙味」は、昔のプーアール茶にはよくあって、それが美しいかどうかはお茶を飲む側の鑑賞力によって判定が分かれる。
しかし、今回の熱湯で煮だした濃い味は、心配りを忘れただけの結果。心配りをしたら、熱湯には熱湯での魅力を考慮したお茶が淹れられる。

ひとりごと:
お茶には静かな心が必要なことがある。
家族や友達とわいわいしてお茶を楽しむのもよいが、自分ひとりで、静かになるお茶も大切。
湯を注いでお茶になる一瞬の現象を観察し、そこで起こっている「原因」と「結果」に注目し、自然の法則を見つけたり、お茶の味のささやきを聞く身体の内側の感覚にも注目する。
広東人と北京人は、たくさんのお茶友達と交流して、他人の知識をいっぱい吸収することに忙しい。お茶そのものとの対話ができていないのだな。


茶想

試飲の記録です。

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