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92紅帯青餅プーアル茶 その5.

製造 : 1992年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 西双版納孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 香港ー広州ー上海 紙包+竹包み
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
92紅帯青餅プーアル茶
92紅帯青餅プーアル茶

お茶の感想:
昨日、広東人の茶飲み友達と飲んでみて、
「ああ、やっぱり本物」と思った。
寸分の狂いもない、正確な老茶。
もう一度ひとりで飲んでみる。
+【92紅帯青餅プーアル茶】
92紅帯青餅プーアル茶
92紅帯青餅プーアル茶
1980年代までのお茶しか本物はまず見つからないが、1992年のお茶が熟成を経てそこへ行き着いたのは希望の光。手元のお茶のいくつかも期待できる。
ちょっと熟成がすすんでいて、最初の3煎くらいは1980年代の「7532七子餅茶」(小葉青餅系統)の梅香が薫った。
老茶の香りには「梅香」とか「樟香」とか、その他にもいろいろあるけれど、梅に似ているとか樟木に似ているというよりは、その逆で、ある銘茶の優れた香りに付けられた名が「梅香」であり「樟香」であって、その香りの系統と同じかどうかが問題であって、本物の梅の花に似た香りかというと、ちょっと違うと思う。
後口に残る香りには「陳皮」と、それに似たミントの涼しさがある。
十数年モノの陳皮
(十数年モノの陳皮。価格は茶葉と互角。)
広東人が思い出したようにこんな話をした。
親戚の子供がオーストラリアに留学していて、たまに飛行機で帰ってくる。長旅の疲れと酔いとで頭痛に苦しんでいるけれど、そのときだけ伯母さんが老茶を出す。陳皮の香りのする1970年代のプーアール茶。それを飲んだらケロッと治る。
あの陳皮の香りは、漢方薬の材料を入れておくタンスの引き出しに入っていたからだと思っていたが、今日のこれを飲んだら、お茶そのものの香りだったかもしれない。
92紅帯青餅プーアル茶
92紅帯青餅プーアル茶
92紅帯青餅プーアル茶
最近お茶の勉強を始めた広東人は、ひとつひとつ確かめるように飲む。
味の透明感、喉越しの清潔さは古茶樹を表している。
茶気・香気・水の密度は早春を表している。
小さな新芽・若葉がメインで、やや苦い渋い。ちょっと濃くしたらグッと苦い。けれど、耐えられるのは、シュワシュワと軽快に弾けて消えて、舌に残らないから。生態環境の良い茶樹。
何煎めかで現れる心地よい煙味。ちょっと墨汁っぽい。これが息を吸ったり吐いたりするたびに喉の奥のほうをスースーと気持よく刺激する。
苦味と煙味はちょっと炒りすぎのものかと思っていたが、水平鍋の火味かもしれない。
92紅帯青餅プーアル茶
葉底はキレイ。湿倉による茎の部分の黒い変色は見られない。
昨日は20煎くらい飲んだだろうか。(今日はこれから夜にかけてじっくり飲む。)
老茶はおおまかに三部構成になっていて、味の印象が途中で変わってくるから、飽きずにいくらでも煎を重ねられる。また、上の話のように、ある種の覚醒作用も手伝って、もっと飲みたくさせるのだろう。新茶ならあれもこれもいろいろ試したくなるが、老茶はこれひとつで十分。他の味に邪魔されたくないとさえ思える。
このお茶の価格は1980年代の小葉青餅に似ている割には低価格に留まっている。
つくられた数量が少なかったのかもしれない。流通量が少ないと知られる機会も少ない。
(流通量が多いのは、二批モノやニセモノなど、なにかと問題もある。)
92紅帯青餅プーアル茶
92紅帯青餅プーアル茶

ひとりごと:
ちょっとメモ的に。
前回の試飲では、小葉種の倚邦山の古茶樹かと思ったが、今回飲んだ感じでは、後味にピリピリする辛味がやはり易武山のものと思う。易武山でこの小さな茶葉を一定量揃えるとなると、台刈りで背丈を短くした茶樹でないと難しいが、それとも、1990年代初期のことなので労働力をいとわない仕事をしたのだろうか?
いずれにしても、このクラスのお茶をつくれるようにならないと、現地でお茶づくりに関わる立場を維持できなくなる・・・。


茶想

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