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老瑶古樹青餅2013年 その3.

製造 : 2013年4月
茶葉 : ラオス古茶樹
茶廠 : 農家+漫撒山工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
老瑶古樹青餅2013年

お茶の感想:
「われわれの試飲に間違いがあったのです!」
まっすぐに突っ走るタイプの広東人茶飲み友達が、あるサンプルのお茶を久しぶりに飲んでみたら、当店で飲み比べたときとぜんぜん違う味だった。
たいしたことのないお茶と評価したのは間違いで、たいしたお茶だと言う。
そのお茶は「薄荷塘」と呼ばれる地名のお茶。
薄荷塘は漫撒山の弯弓の奥地の国有林にあり、野生化して育つ大きな茶樹があり、雑誌の写真で見たことがあった。また、北京人の愛好家は一度そこへ足を運んでいて、スマートフォンで撮った写真を見せてくれたことがあった。
薄荷塘の名前の通りに、お茶の味は甘さと冷たさとを合わせ持つ。氷砂糖のようだと聞いたこともある。その特徴と希少性から高値がつく。
自分はそのホンモノを知らない。
高値の付くお茶の宿命で、偽物が多く、よほど信用できるサンプルでなければ試す価値ナシと思って、だから、広東人が入手してきたサンプルを甘く見ていた。
たしかに、試飲方法に問題があった。
いつもよくやる飲み比べ。
裏目に出るとは思わなかった。
前回その薄荷塘を試した時は、同じ漫撒山の「弯弓」や「丁家老寨」といっしょに比べたのだった。
プーアール茶晒青毛茶飲み比べ
薄荷塘は香りが弱かった。
しかし、香りの弱いのが薄荷塘のお茶。
広東人の家であらためて単独で飲んでみると、やはり香りは弱く、易武山一帯にはありふれたふんわり甘い系統。
そして、たしかに氷砂糖のような味。お茶は熱いのに、一瞬冷たいと錯覚するような刺激があり、透明な甘味がパッと広がって消える。絶妙なバランスの苦味も現れては消える。この消えの美しさが空間をつくる。そう、易武山の「無い味」の錯覚。渋味は「麻」と呼ぶヒリヒリが口に残って余韻をつくる。これは森の野生育ちの茶には必ずあるもので、嫌な感じはない。
いくらでも飲める。すっと体の奥へ入り、もっと欲しいと感じる。
2014年の春のお茶。まだ若いはずなのに酔い心地はやさしく、力強い。
お茶の表現は完成している。これに香りなんていらない。
漫撒山のお茶はもともとアピールが弱いが、薄荷塘に比べたら、弯弓や丁家老寨のお茶は主張する。香りがあり、渋味や苦味に輪郭があり、そのバランスで甘味も際立つ。
だから同時に飲み比べたら、薄荷塘の静かな語り口が聞き取れない。
ささやきと、底に秘めた力強さ。それこそ漫撒山のお茶の個性じゃないのか?
また、お茶の体感の良し悪しは単独で飲まないことにはわからない。2つのお茶を飲み比べたら、酔い心地がミックスになる。
プーアール茶晒青毛茶飲み比べ
プーアール茶晒青毛茶飲み比べ
プーアール茶晒青毛茶飲み比べ
ふりかえってみると、今年の春に2度か3度、そして秋に1度、薄荷塘のような香りの弱い森の古茶樹のサンプルを試した記憶がある。
逃した・・・と思う。全体の産量から考えると、薄荷糖のような個性は、より希少性がある。
単独で飲んで体感の印象が良いお茶。香りのアピールの弱いお茶。
今日はこれを単独で飲んだ。
+【老瑶古樹青餅2013年】
老瑶古樹青餅2013年プーアル茶
老瑶古樹青餅2013年プーアル茶
老瑶古樹青餅2013年プーアル茶
甘味の現れ方消え方は薄荷塘にそっくり。弱い香りもどことなく似ている。苦味のスパイスがちょっと弱いような気がする。冷たく感じる刺激はちょっと遅れる。製茶の雑さが味を少しだけ濁している。体感はゆったり。1年熟成されているので、ふくよかな酔い心地。
薄荷塘のお茶が注目されだしたのは2年前からだと思うが、そのお茶の独自な語り口を見つけて、高い価値をつけた茶商が居るのだな。
そういう仕事ができるようになりたい。

ひとりごと:
この数日でぐっと気温が下がって、今年の秋は終わった。
2014年は市場が荒れた。
お茶の高値に狂った農家が乱獲するのを止められないので、農地を避けて、国有林のお茶に注目したが、森の中のお茶はいろいろ安定しない。入手する手段も整わない。当店の運営面での迷走も、このままでは止められない。
なんとかしたいと思う。


茶想

試飲の記録です。

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