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広西六堡茶90年代 その2.

製造 : 1990年代
茶葉 : 広西壮族自治区梧州
茶廠 : 農家
工程 : 黒茶
形状 : 散茶
保存 : 広西壮族自治区梧州梧州市ー西双版納
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
広西六堡茶90年代
広西六堡茶90年代 
広西六堡茶90年代

お茶の感想:
昨日のつづきで、広西六堡茶のサンプルの試飲。
本日4種。昨日の8種と合わせて12種。
そのうち、気持よく飲めたのはこのお茶『広西六堡茶90年代』のみ。
ま、こんなものだろうと思う。
熟成された「老味」を求めたらこうなる。
ダメだったサンプル茶葉の内容に注目すると、無加水状態での後発酵に積極的だからゆえの失敗も見られる。チャレンジ精神は評価したいが、お腹を壊さないかと心配になるような不味いお茶を流通させるのはやはり問題がある。
近代的な設備の大手メーカーによる渥堆発酵の、安定した品質の新しい六堡茶が市場を席巻するのも無理ない話だ。
同じ黒茶の熟茶のプーアール茶と比べると、原料の茶葉の素質が全般的にちょっと低めだった。古茶樹とか無農薬・無肥料を謳っていても、西双版納では無名茶山の安モノのレベルに値する。やはり茶葉の素質という点では雲南省に優位性がある。
広西六堡茶90年代
広西六堡茶90年代
素質が低いという言い方は、ちょっと理解が足りないかもしれない。
なぜなら、伝統的な六堡茶の茶摘みは、一芽五葉くらいに大きく育った老叶子。黒茶に後発酵させるのはこういうタイプであり、旬の新芽・若葉は緑茶としてそのまま流通していたのではないかと思う。
プーアール茶の熟茶は、旬の季節の新芽・若葉の微生物発酵をいち早く成功させた。渥堆発酵の水の使用。旬の新芽・若葉の強い茶気のガードは微生物の繁殖をなかなか許さない。水をかけることでガードが下がりやすくなる性質を利用したのである。茶気・香気の立つシャキッとした輪郭の味は、それまでの眠たい味の黒茶に比べたら、目の覚めるようだった。
過去に紹介したこのお茶がそんな感じだった。
+【下関茶磚80年代】
そして、六堡茶にもこの技術が試されるようになる。
今回の六堡茶にも、1980年代とされるサンプルのひとつに(本物かどうかの鑑定は難しい)、渥堆発酵の特徴があった。旬の新芽・若葉が使われていてた。しかし、この方向で勝負するならプーアール茶の熟茶には勝てないだろう。
六堡茶もまた、新しい市場における自らのポジションをつくるために、道を探っているところなのだ。
広西六堡茶90年代
今回のこのお茶『広西六堡茶90年代』は、その点で昔ながらと言える。
一芽五葉くらい。茎もしっかり混ざっている。眠たい味の黒茶ながら、口当たり喉越しともに清潔感がある。
広西六堡茶90年代
広西六堡茶90年代
広西六堡茶90年代
広西六堡茶90年代
葉底の色がいろいろなのは、もしかしたらブレンドしたのかもしれないが、よく見ると、新芽・若葉の色が比較的新鮮を保ち、老葉と茎がより黒く変色している。無加水の微生物発酵においてはこのようになりやすい。渥堆発酵があった茶葉なのかどうかは今となってはわからないが、加水されていたとしても少なめだったと考えられる。

ひとりごと:
広西壮族自治区梧州、見学に行こうかと思ったが、後回しだな。


茶想

試飲の記録です。

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