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昆明老方磚92年 その3.

製造 : 1992年
茶葉 : 雲南大葉種晒青茶
茶廠 : 昆明茶廠
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 方磚茶
保存 : 昆明乾倉 紙包み 
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : グラスポット
昆明老方磚92年プーアル茶

お茶の感想:
昨日の『広西六堡茶90年代』の体感に注目してみる。
2日にわたって朝から晩まで飲んでみたところ、お腹が減ったり、手足に血が巡って暖かくなったり、ゆったりとした酔い心地だったり、夜はぐっすり眠れたり、という点では似ているが、熟茶ほど身体に熱を持たないような気がする。
微生物発酵の黒茶なので、体を温めるのはもちろんだが、熟茶ほどオーバーヒートしない。涼しい性格なのだ。熟茶が「陽」とすると、昔の製法の六堡茶は「陰」だろうか。
熟茶の渥堆発酵のピーク時の茶葉の温度は50度に達する。微生物が活発になりエネルギーを燃焼して発熱する。この熱と水分と酵素の作用で茶葉の色は変色する。熟茶の新芽は黄金、若葉は橙色、老葉や茎は赤黒くなってゆく。ところが、『広西六堡茶90年代』の若葉はまだ緑を残している。熟茶ほどは変色していない。
中医学の「七情」の観点でこの違いに注目してみる。
茶葉の中のいろんな成分や微生物のつくる酵素との、相須(互いに協力)・相使(一方的に協力)・相殺(互いに毒性を消す)・相畏(一方的に毒性を消す)・相反(互いに有効性を消す)・相悪(一方的に有効性を消す)。
同じ黒茶であっても、発酵の加減によって身体に与える影響はそれぞれ異なる。味や香りだけでなく、性質の異なるお茶になる。
一般的には、黒茶・緑茶・烏龍茶・白茶・・・・と、おおまかな分類で身体に与える影響がどんなものか、薬効がどんなものかが語られている。
しかし、実際のところ黒茶ひとつとっても、そのうちの熟茶ひとつとってもバラエテイ―があるのだ。人の顔も性格もひとりひとりが異なるように。
お茶の性質を決めるのは発酵の加減だけではない。山の生態環境、土質、茶樹の健康、茶葉の素質、茶摘みのタイミング。製茶の工程では、例えば殺青の火加減や手加減によっても身体への影響は異なる結果が得られる。
そう言えば、高温炒りで手返しの早い殺青は、飲んだ人を「上火」させやすいと聞いたことがある。ゆっくりめに手返しするのは、飲む人への思いやりかもしれない。さらに、揉捻・晒干、烏龍茶なら焙煎の工程にも、風味だけではない薬効の性質を分けるなんらかの影響がある。製茶のプロセスの組み合わせにもまた、相須・相使・相殺・相畏・相反・相悪を考慮した知恵があるかもしれない。
昔のお茶にはこれらの知恵があったと見ている。そして、今そのほとんどが忘れられつつあると思う。
今日はこのお茶。
『昆明老方磚92年』(卸売部に出品中)
昆明老方磚92年プーアル茶
昆明老方磚92年プーアル茶
昆明老方磚92年プーアル茶
生茶の黒茶の体感は、熟茶の黒茶とは全く異なる。
どちらかというと『広西六堡茶90年代 』に似ている。
生茶の黒茶には「號級」や「印級」などの味を嗜む高級茶と、健康を維持する生活のお茶と、二つのタイプがあり、このお茶は後者のタイプ。
粗茶葉が使用され、無加水のゆっくりした微生物発酵が行われ、そして長年熟成される。このプロセスでなければ得られないなにかがあるのだろう。
熟茶の渥堆発酵の製法は、歴史ある生活のお茶だった生茶の黒茶と同じ効能を目指して、より安定生産・より大量生産するために開発されたはずだ。しかし、実際は性質の異なるお茶となっている。
昆明老方磚92年プーアル茶
昆明老方磚92年プーアル茶

ひとりごと:
明日から山へ上がる。
ブログの更新はしばらくお休み。


茶想

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