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漫撒陰涼紅茶2015年 その1.

製造 : 2015年03月22日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山丁家老寨古茶樹
茶廠 : プーアール茶ドットコム
工程 : 紅茶
形状 : 散茶
保存 : 西双版納 密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗
丁家老寨
晒青

お茶の感想:
山の天気が崩れた。
初日からその兆しはあった。
風向きが変わって、少し湿った空気に暖かさを感じた。
南からの雲が朝の空を覆って太陽を霞ませた。
明日から小雨になる。
天日干しに頼るお茶づくりなので、予定を変更して山からいったん戻ってきた。
それでも初日に茶摘みしたのお茶が満足できる仕上がりとなった。
漫撒陰涼紅茶2015年
今年のオリジナルのお茶づくりは、茶摘みから製茶から圧延加工からお客様に飲んでいただくところまで、山から生まれた茶葉一枚が変化するすべての工程をたどる。
眼を離さない。手を離さない。
それでゆこうと思う。
お茶づくりについてもっと身体で知りたい。
一日一日、一回一回、微妙に異なる原因と結果の一つ一つを確かめたい。
この紅茶。
漫撒無聞紅茶2015年
『漫撒陰涼紅茶2015年』(後に圧餅して出品する予定)
2015年の春2番めのオリジナルのお茶。(1番目はまだ未発表)
丁家老寨
丁家老寨
丁家老寨の山の尾根の森林の斜面に10本ほどの古茶樹が群生している。品種特性が似ており、いつか分からない昔(少なくとも200年以上)に同じ母樹の種から生まれた兄弟のような茶樹だと思われる。1990年頃に一度台刈りされて、この25年くらいでまた枝を伸ばしている。
茶摘み
この朝摘みだけを、太陽萎凋して、手工揉捻して、布袋軽発酵して、晒干してきた。
無農薬・無肥料。自然栽培の古茶樹のお茶ブームで、丁家老寨の森林はものすごい勢いで伐採されており(新しく茶樹の苗が植えられる)、この山の独特のお茶の風味が損なわれるのではないかと心配している。いや、心の中ではすでに損なわれたのだ。
漫撒無聞紅茶2015年
お茶の味にはまだ現れていないかもしれないが、かつての深い森林のお茶のイメージはなくなった。
歩いて歩いて、森林の影に育つ数本の古茶樹を丹念に探して、農家と交渉して、ほんの少しをかき集めるしかない。
丁家老寨
このやり方では1日につくれるのはほんの数キロ。今回は2キロ。180gサイズの餅茶にしたら11枚にしかならない。
当然高価になり、店の経営的にも無理があるけれど、とにかくこれでやってみる。
上海でも日本でもこういうお茶を求めている人がいる。何かのご縁でこのお茶を飲むことになる11人のお客様といっしょに、山の声を聞く。茶樹の呼吸を感じる。茶葉の輪廻転生を見る。
「自然栽培だったらよいのでしょ」、「古樹だったらよいのでしょ」、「手作業だったらよいのでしょ」、そんな投げやりな態度でいっぺんに何十キロもつくられる荒っぽいお茶づくりにNO!と言うのだ。
残念なことに、この茶葉を採取した斜面にある森林も、新しい農地を確保するために伐採が始まる。
丁家老寨
森林の伐採
森林の伐採
(この写真は森林が伐採されて新しい農地となった跡。)
そしてまた別の森林を探して、山を歩いて歩いて・・・。
しばらくこの繰り返しになるのだろうか。
お茶を愛する人の声を農家にとどけるのはこの行動しかない。
農家はいつか森林の価値を知るだろう。昨年まではやかましく言ったけれど、まったく通じなかった。経済のチカラはすごい。
漫撒無聞紅茶2015年
漫撒無聞紅茶2015年
漫撒無聞紅茶2015年
漫撒無聞紅茶2015年

ひとりごと:
疲れた。
手作業の揉捻1時間半。
揉捻
手足の痺れる心地よい疲れ。
この3日間の雨を避けてまた山へ行く。
山へ行くこと。茶葉に触れること。
行動でしか表現できないことがある。


茶想

試飲の記録です。

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