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7581荷香茶磚97年 その5.

製造 : 1997年
茶葉 : 雲南大葉種晒青茶景谷茶区
茶廠 : 中国土産畜産雲南茶叶進出口公司 昆明茶廠
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 磚茶
保存 : 上海密封
茶水 : ミネラルウォーター農夫山泉
茶器 : 小さめの蓋碗
7581荷香茶磚97年

お茶の感想:
7月末からの休業を前にして一部のお茶をさらに値上げした。
お客様は引いてしまって、7月末に閉鎖する上海の事務所に在庫がたくさん残るかもしれない。そうなったらぜんぶ西双版納に送り返すことにする。
値上げすると、値上げ前にお求めになっていたお客様はほとんど二度と買わなくなる。店から離れることもあるだろう。
これは上海でも同じこと。
当店のお茶の販売を手伝っている小売店にお願いして販売にブレーキをかけるよう、「上海の在庫分はもう売り切れたから値上がりする」と伝えてもらうようお願いした。
極端な話、2年くらい売れなくなってもよい覚悟だ。
現在のお茶の売り方というか、売れ方にちょっと引っかかるところがある。
お客様によっては、いろいろ説明しなくても自主的に十分に楽しめるから、余計なお世話かもしれないけれど、むしろまだあまり楽しめていない多数派に、同じお金を出すにしてもお茶はもっと楽しめることを伝えたい。
教材になるお茶は価格が上がる。
自然環境とか、茶葉の育ちとか、つくり手の知恵とか葛藤とか、ある時代の社会環境とか、売り手がこのお茶を選んだ理由とか、保存方法の工夫とか、人の間違いやすい解釈やその顛末とか・・・。話せばキリがないけれど、その一部だけでも知るキッカケになれば、お茶はもっと価値がある。そんじょそこらの嗜好品とは違う。歴史の長さが違う。失敗の経験や知恵の積み重なった山の高さが違う。
上海には愛好家が日本の100倍は居て、自分が説明するまでもなく一回試飲したらもう分かって、「残り全部売って欲しい」ということになって、数の少ないお茶は多くの人に伝えるチャンスを失う。実際には愛好家が家族や友人らにそのお茶の魅力を伝えて楽しむだろうから、同じことかもしれないけれど、心配なのだな。自分がうまく伝えているかどうかを棚に上げての話だけれど・・・。上海の小売店に対しても売れ方のモヤモヤが積もっている。小売店の主人は自分でお茶を勉強して解釈したり説明するのが面倒だから、「ふじもと店長が良いと言ってました」と紹介して、右から左へ転売するケースもある。(上海のお客様はこのブログもサイトも見ていない。)
中国は転売して小遣い稼ぎを企む人もいる。転売されたらなおさらお茶の面白さが末端に伝わりにくい。そういう買い方を避けるために市場価格から離れた価格を改めないといけない。中国の小売と日本向けの通販と、公平になるように同じ価格にしたから、今は日本向けの価格が大きく変動する。
店の運営設計に誤りがあるので、やはりいったん休業して出直すしかないと思う。
このお茶『7581荷香茶磚97年』(卸売部に出品中)は、そのようなわけで、今年に入ってから4度目の値上げとなった。
7581荷香茶磚97年
7581荷香茶磚97年
7581荷香茶磚97年
7581荷香茶磚97年
7581荷香茶磚97年
若葉がしっかり大きく成長するまで待ってからの摘み方は、現在行われていないから再現が難しい。製茶は殺青(鉄鍋炒り)で焦げているけれど、焦げからお香のような気品が生じるのは、微生物がそこを好むからかもしれない。
5度目の値上げもあるだろうけれど、それでもこのお茶の価格が安く感じていただけるよう、もっと上手にお茶の面白さを伝えることができるようになって出直したい。
そしてこのお茶のコピーをつくりたい。

ひとりごと:
気楽に美味しく飲める大衆茶が欲しい!
この頃このご要望が多いけれど、大衆茶ほど上質なお茶をつくるのが難しいものはない。売るのも難しい。
実力の範囲で精一杯やって、一歩一歩近づくしかないのだな。
昔につくられた大衆茶が現在に再現できないから大衆茶だったはずの『7581荷香茶磚97年』が大衆価格を離れてゆく。技術的な問題もさることながら、大衆茶にかける志の高さが違う。時代が違って自然環境も社会環境も経済環境も違う。人口が多過ぎてあまりに問題が大きくて、ひとりではなにもできないように見えるあきらめムードが、さらに『7581荷香茶磚97年』の価値を上げる。
なんとかする。


茶想

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