漫撒山風道の散茶2015年 その2.
製造 : 2015年3月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨古茶樹
茶廠 : プーアール茶ドットコム
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 上海 密封
茶水 : ミネラルウォーター農夫山泉
茶器 : 小さめの蓋碗



お茶の感想:
お茶に「風」の味があるかどうか。
そこが問題。
茶葉は、土に育まれ、空気にも育まれる。
西双版納の特殊な気候が甘いお茶をつくるのも空気の仕業。
空気の解釈。例えばの話、風の吹く斜面に特殊な味が宿るのなら、扇風機を回して風を当てたらどうかと考えることができるが、それは違う。谷から吹き上がる心地よい風。そこに立った人は身体が反応してなんらかの感情を覚えるだろう。その空気には扇風機では味わえないなにかがあるだろう。さらに風はその場所にその時に唯一無二のもで、同じ風は二度と吹かないだろう。
風と交信するのは身体であって頭ではない。だからすぐに自覚できないかもしれないが、でも、なにかが身体に記憶を残す。
いつかどこかで風に吹かれたその味わいを、僕らははっきり思い出せる。
茶葉もそうにちがいない。
風の記憶が茶葉に刻まれているにちがいない。
そのお茶の味。

お茶の味に風の味を見つけられたら、美味しいかどうかはさておき、自然界と言葉を交わしたことになるのではないか。人間の言葉に直して都合よく解釈するのではなくて、自然界にある生の言葉。茶の言葉。山の言葉。風の言葉。身体の言葉。


ひとりごと:
西双版納のアパートにある試飲台は24時間。
パッと思いついた時に試したいお茶をいつでも試す。
(注:夜遅くお茶を飲むのは体に悪いので真似しないように。)
仲間と外食していてもビールを飲んでいても、パッと思いついたら「ほんじゃ帰るわ!」と、自転車飛ばしてすぐに戻ってお茶を淹れる。
それが許されるのは、お客様が周囲に居ないからだろう。
上海はそうもゆかない。
直接的にせよ間接的にせよお客様の関係が多いから、自分勝手がしにくい。
お茶の季節だけは茶葉に向き合って、オフはお客様と向き合って、そういうふうに都合よく切り替えたいけれど、どうもうまくゆかないな。
うまくゆかないほうが良いのかもしれないな。
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨古茶樹
茶廠 : プーアール茶ドットコム
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 上海 密封
茶水 : ミネラルウォーター農夫山泉
茶器 : 小さめの蓋碗



お茶の感想:
お茶に「風」の味があるかどうか。
そこが問題。
茶葉は、土に育まれ、空気にも育まれる。
西双版納の特殊な気候が甘いお茶をつくるのも空気の仕業。
空気の解釈。例えばの話、風の吹く斜面に特殊な味が宿るのなら、扇風機を回して風を当てたらどうかと考えることができるが、それは違う。谷から吹き上がる心地よい風。そこに立った人は身体が反応してなんらかの感情を覚えるだろう。その空気には扇風機では味わえないなにかがあるだろう。さらに風はその場所にその時に唯一無二のもで、同じ風は二度と吹かないだろう。
風と交信するのは身体であって頭ではない。だからすぐに自覚できないかもしれないが、でも、なにかが身体に記憶を残す。
いつかどこかで風に吹かれたその味わいを、僕らははっきり思い出せる。
茶葉もそうにちがいない。
風の記憶が茶葉に刻まれているにちがいない。
そのお茶の味。

お茶の味に風の味を見つけられたら、美味しいかどうかはさておき、自然界と言葉を交わしたことになるのではないか。人間の言葉に直して都合よく解釈するのではなくて、自然界にある生の言葉。茶の言葉。山の言葉。風の言葉。身体の言葉。


ひとりごと:
西双版納のアパートにある試飲台は24時間。
パッと思いついた時に試したいお茶をいつでも試す。
(注:夜遅くお茶を飲むのは体に悪いので真似しないように。)
仲間と外食していてもビールを飲んでいても、パッと思いついたら「ほんじゃ帰るわ!」と、自転車飛ばしてすぐに戻ってお茶を淹れる。
それが許されるのは、お客様が周囲に居ないからだろう。
上海はそうもゆかない。
直接的にせよ間接的にせよお客様の関係が多いから、自分勝手がしにくい。
お茶の季節だけは茶葉に向き合って、オフはお客様と向き合って、そういうふうに都合よく切り替えたいけれど、どうもうまくゆかないな。
うまくゆかないほうが良いのかもしれないな。
- 2015.05.19 Tuesday
- プーアール茶2015年
- 23:10
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- by ふじもと店長