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巴達古樹紅餅2010年紅茶 その5.

巴達古樹紅餅2010年紅茶
製造 : 2010年04月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : 日本 紙包み+紙箱
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
ボダムのグラスポット1000ml

お茶の感想:
それならば、
もっと大きなグラスポットならどうか?
耐泡(煎がつづく)なんて考えないで、一発で煮出すよう茶葉を少なめにする。
ポットをしっかり温めておいてたっぷりの湯を注ぐ。
蒸らし時間に5分ほどかかっただろうか。それでも湯は冷めない。
巴達古樹紅餅2010年紅茶
こうなると精彩に欠く。
味はぜんぶある。香りもある。
しかし、なぜか風味が弾まない。
おそらく煮出しすぎ。
350〜600mlサイズのグラスポットで3回くらいで抽出する湯の量と茶葉の量、そして蒸らし時間。これがこのお茶にとってのベストバランスということになるだろう。
巴達古樹紅餅2010年紅茶
このお茶は巴達山曼邁寨の古茶樹。
およそ400年前に布朗族が新しい村「曼邁寨」をつくったときに森に茶果(種)を植えて増やしたと推測している。茶花が咲いて種を宿すたびに曼邁寨の森に適応して進化(変化)を遂げてきた茶樹は、西双版納の布朗族のかかわる他の茶山の中ではやや小さめの新芽・若葉を産む。それでも、例えば雲南紅茶でいちばん有名な「デン紅」の鳳山茶区の茶葉よりも大きいし、太いし、厚い。
単純に形状だけみても、品種の個性が泡茶に調整を求める。
さらに、揉捻、発酵度、圧延具合によっても抽出スピードはちがってくるから、古茶樹でつくられたお茶はひとつひとつに淹れ方がある。
それを不便と思うか、面白いと思うかによって、お茶は異なる姿を現す。

ひとりごと:
割烹と酒
日本酒と割烹
酒も異なる姿を現す。

巴達古樹紅餅2010年紅茶 その4.

巴達古樹紅餅2010年紅茶プーアル茶
製造 : 2010年04月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : 日本 紙包み+紙箱
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
ボダムのグラスポット600ml

お茶の感想:
ほんとうに、
グラスポットのほうが美味しいのか?
湯の温度が高温を保つからなのか?
それを確かめたいので、今回はボダムのグラスポット600mlをあらかじめ熱湯で温めて、茶葉を入れて、沸きたてぽんぽんをたっぷり注いだ。
巴達古樹紅餅2010年紅茶プーアル茶
むちゃくちゃ美味しい。
芳ばしい。
バジルの葉みたいな香り。ちょっと冷えてくるとラベンダーのような甘い香りも混じる。
そういえば、このお茶づくりのときの夜にこの香りがしていた。
【巴達古樹紅餅2010年紅茶】

ひとりごと:
先斗町のあかり。
先斗町

巴達古樹青餅2010年 その7.

巴達古樹青餅2010年プーアル茶
製造 : 2010年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納ー上海 紙包み+竹皮 日本紙箱
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり淹れる。

お茶の感想:
定期試飲リポートを書いた。
【巴達古樹青餅2010年プーアル茶・熟成】
巴達古樹青餅2010年プーアル茶
ひとことで言うと、シャキッとしたお茶。
暑い季節ののどをうるおし、くちをサッパリさせる。
このお茶ができた2010年4月の頃は、僕はまだ一風変わった風味を求めていたところがあったと思うが、今はこういう目立ったところのないお茶にむしろ高い評価をする。
お茶だけが熟成するのではない。

ひとりごと:
ニューサンマ
「ニューサンマ」は内側の白い皮ごと食べる。
香りや甘味に隠れているけれど、柑橘の渋味・苦味・酸味はお茶に負けない。

巴達古樹紅餅2010年紅茶 その3.

巴達古樹紅餅2010年紅茶
巴達古樹紅餅2010年紅茶プーアル茶
製造 : 2010年04月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : 日本 紙包み+紙箱
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
明け方ひんやりしていたので紅茶で温まる。
蓋碗でもういちど。
熱湯で茶器を温めて、茶葉を少くなめにして湯の相対的な量を増やした。
これで温度が下がるのが少しはゆっくりになるだろう。
蓋碗の蓋をあけたときにふわっと香りが立って、うまくいったのがわかった。
巴達古樹紅餅2010年紅茶
ミントを複雑にしたような香りもちょっと出た。
それでも大きめのポットに比べると不利。このお茶はやはりポットがよい。
巴達山の古茶樹は他の茶山よりも渋味・苦味が効いている。
2010年の春はかんばつで雨がなかったのでより強くなった。紅茶は軽発酵の工程で渋味・苦味の成分がコクや旨味に変化しているはずだけれど、それでも他の茶山に比べるとずっと鮮烈。熟成3年目の今になってそれが生きてきた。
ほんの少しチョコレート風味が出て来た。
生茶のプーアール茶にある「常温で焦げる」現象がこの紅茶の熟成にもあるのだろうか。

ひとりごと:
朝一番の美味しいお茶が一日を変える。
メコンの朝
写真はメコンの朝。

漫撒古樹青餅2013年・青印 その1.

漫撒古樹青餅2013年・青印プーアル茶
製造 : 2013年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨古茶樹
茶廠 : 農家+漫撒工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納紙包み+竹皮包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
「黄印」につづいて試飲のために「青印」を一枚おろした。
これもおよそ1ヶ月ぶりくらいの試飲。
包み紙をあけた瞬間にスイカのような甘い香りにチョコレートの香りがプラスされる。
出来たての時点でのチョコレートの香りは焦げからくるものだが、一ヶ月経って全体に融合して、焙煎香と別々に考えるのが難しくなってきた。
1か月前の品茶を振り返ると、
【漫撒古樹青餅2013年プーアル茶 その6】
「しっかり萎凋したものは圧餅後しばらくは熟れすぎた果実のような香りがして爽やかさに欠けます。」と書いてあるが、そんな香りはすでにない。
漫撒古樹青餅2013年・青印プーアル茶
黄印よりも苦い。
苦味はすぐに姿を現さず、あとくちの余韻に静かに響く。
苦味も、焦げといえばそうだし、二度炒り製法による焙煎味といえばそうだし、わからなくなってきた。
漫撒古樹青餅2013年・青印プーアル茶
念のため濃くして飲んでみた。そうするとやっと苦味に焦げ感が出てくる。
しかしなあ、出来たての生茶をこんなに濃く淹れて飲む人はいない。

ひとりごと:
登り窯
例えば手びねりでつくられた陶芸品の、火がつくったひずみや焼け跡が産み出す造形は、作意のとどかないところに生まれてしまう自然美なのだから、作者ではなく鑑賞する側に「美」の責任がバトンタッチされている。だからお茶づくりも、どこかの時点で鑑賞する側になり切るべきだな。

巴達古樹紅餅2010年紅茶 その2.

巴達古樹紅餅2010年紅茶巴達古樹紅餅2010年紅茶
製造 : 2010年04月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : 日本 紙包み+紙箱
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
昨日のがあまりによかったので、
今日ははりきって蓋碗で淹れてみたが、冴えない。
巴達古樹紅餅2010年紅茶
やはり紅茶は熱い湯でじわっと抽出するのがよい。
蓋碗の白磁とコーヒーサーバーのグラスとは、素材の保温力は互角かもしれないが、湯の量がちがう。湯がたっぷりあると冷めにくい。
蓋碗で淹れるなら熱湯で念入りに温めるとか、ちょっと気を使うべきだった。

ひとりごと:
『Lola』 1961年 フランス映画
ジャック・ドゥミ監督
みんなが初恋の影を探しながら生きている。
Lola

巴達古樹紅餅2010年紅茶 その1.

巴達古樹紅餅2010年紅茶プーアル茶巴達古樹紅餅2010年紅茶プーアル茶
製造 : 2010年04月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山曼邁寨古茶樹
茶廠 : 農家+孟海の茶廠
工程 : 紅茶
形状 : 餅茶
保存 : 日本 紙包み+紙箱
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
コーヒー用のグラスポット(HARIO)350mlサイズ。

お茶の感想:
今日は遠足だったので、
朝いちばんにグラスポットで紅茶をつくって「THERMOS」のケータイマグに詰める。
洗茶はしないから熱い湯を注ぐだけ。
【巴達古樹紅餅2010年紅茶】
巴達古樹紅餅2010年紅茶プーアル茶
茶葉をちょっとこぼし入れて後にじわっと濃くなるようにする。
余ったのを飲んでみた。
巴達古樹紅餅2010年紅茶プーアル茶
むちゃくちゃ美味しくてびっくりした。
ミントをもっと難しくしたような香りにくらくらっとくる。
味は濃くてキレる。
こんなにすごい紅茶だったかな?
興奮して冷静になれないので後日蓋碗できっちり淹れてみようと思う。

ひとりごと:
壺
壺
すごいことになってきたぞ。

漫撒古樹青餅2013年・黄印 その1.

漫撒古樹青餅2013年・黄印プーアル茶
製造 : 2013年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨古茶樹
茶廠 : 農家+漫撒工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納紙包み+竹皮包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
試飲のために一枚おろした。
およそ1ヶ月ぶりくらいの試飲。
包み紙をあけた瞬間にスイカのような甘い香り。
この瞬間に直感して急いで1煎めを淹れてひとくちしてからあわてて価格改定。
当初考えていたよりも優れていた。
「黄印」は春のもっとも早い3月から茶摘みを初めて比較的小さな茶葉をあつめているけれど、今回は茎の部分を意図して多めに残した。なので餅面はやや粗っぽく見える。1950年代に消滅した易武山の民間茶荘がつくっていたお茶にちょっと似ていると思う。
それよりも色。バラエティーに富んで、とくに黒々と鈍い光沢を放っている茶葉がある。熟成するほどもっと赤味を増すだろう。この色が、老茶を鑑定する時のひとつの目安になっていた。なぜかはわからないけれど、この色は良いサインなのだ。
漫撒古樹青餅2013年・黄印プーアル茶
漫撒古樹青餅2013年・黄印プーアル茶
さきほどの『易武古樹青餅2010年』を甘いフレッシュジュースのようと例えたが、これにもその味がある。お茶のお茶たる味のなにかがスコーンと欠けて、くちにした瞬間の「お茶!」という感じが薄れている。ぬらりとした濃厚な舌触り、さっぱりしながらもじわじわとくる甘味、柑橘類にあるようなピリッとした苦味・渋味・酸味、そのあたりが果汁のようでもある。錯覚に脳がゆれて、お茶の味がゆれる。
このお茶が出来たての時に指摘していた焦げ味はまだある。
しかし、この数日いくつもの生茶を試飲して、手炒りのお茶ならこのくらいの焦げ味はあると思ったことと、むしろビターチョコレートのような苦味として個性の一部になると思ったことで、マイナス評価をする必要はないと判断した。
このお茶と同じような仕上げ方の『丁家老寨青餅2012年』のほうが焦げ味が少ないので、お客様は選ぶことができると思う。
【丁家老寨青餅2012年プーアル茶】

ひとりごと:
火鉢の店
火鉢がほしい。

易武古樹青餅2010年 その9.

易武古樹青餅2010年プーアル茶
製造 : 2010年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村大漆樹古茶樹
茶廠 : 農家+易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 上海 密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水

お茶の感想:
いろんな生茶を試した流れで、
とりあえずホームベースのこのお茶にいったん戻って、
それから今年の当店のオリジナルの試飲をしようと考えている。
それで、ふと気付いたのだけれど、
生茶の新しいの(せいぜい10年モノまで)を試飲するときは、それがどこの地域のどこの山のお茶であれ、味のどこかに易武山らしさを探しているということ。
よく知っているはずの「巴達山」や「南糯山」のお茶にまで、知らず知らずのうちに易武山らしさを求めている。
当店は老茶からプーアール茶を扱いはじめたので、過去の銘茶は易武山モノばかりだったから、身に着いたことで仕方がないのだけれど、ただ、その易武山らしさとはなにか?見るべきポイントはどこにあるのか?と掘り下げると、保存熟成のことが根底にありそうな気がする。
「熟成のお茶」=「生茶」
ではなく、
「熟成のお茶」=「易武山の生茶」
ということになるのだろうか。
易武古樹青餅2010年プーアル茶
それはさておき、
いろいろな生茶を飲んだ後のこのお茶ひとくちめの印象は、
甘いフレッシュジュース。

ひとりごと:
舞台
つくる側の人と観る側の人があるとして、
長い歳月をかけて高いところまで昇りつめた文化は、観る側の人はよいけれど、つくる側の人はもうこれ以上高いところへゆくのも現状を維持するのも難しいことになって、たいへんだなと思った。観る側の人は現状維持さえできたら良いと思っているかもしれないが、昇るところがなくなったつくる側の人の生きがいはどうなるのだ。

仮・[王攵]紅大益青餅03年 その1.

[王攵]紅大益青餅03年プーアル茶
製造 : 2003年
茶葉 : 雲南省西双版納州大葉種晒青茶
茶廠 : 西双版納孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 日本 紙の封筒
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり淹れる。

お茶の感想:
「他所で買ったこの紫大益ニセモノでした。」
と、お客様からこのお茶を頂いて、試すことになった。
ニセモノかもしれないから「仮」とした。
鑑定はできない。
けれど、どのあたりがニセモノなの?ということに興味があった。
中国のどこかのお店で何年か前に入手したということで、このコメントが他人の商売の邪魔はしないだろう。
まず、「紫大益」ではなくて「[王攵]紅大益」の印刷の色だと思う。
2003年にそれが実在したかどうかは、台湾の出版社の鑑定本で調べられるかもしれない。
2004年に大益ブランドの孟海茶廠は完全民営化した。だから2003年は微妙な時期で、この年代のお茶は価値が上がっているから、ニセモノが出現しやすい。2006年以降の品になると、大益ブランドは廉価品を多くつくるようになって、ニセモノをつくる価値がなくなった。現在のニセモノ情報は大益ブランド自らが価値を上げるために流布していると見ている。
【王攵】紅大益青餅03年プーアル茶[王攵]紅大益青餅03年プーアル茶
さて、飲んでみたところ美味しくない。
茶湯の色も冴えない。
殺青の火入れが強すぎて焦げ味が全体にまわっている。鉄鍋の手炒りならよいが、機械炒りでの焦げ味は蒸し焼き効果もあって火が通り過ぎる。だから、年数が経っても熟成で醸しだされる美味しさは出にくい。10年モノにしては茶湯の赤味が少ないこともそれを裏付けている。
(追記: のちに餅茶を崩してゆくと内側は屑茶ばかりで、それを無理に固めたものだった。やっぱりニセモノかな・・・。)
この年代の大益ブランドのお茶が広州の卸からまわってきた2007年の頃、
いよいよ1990年代の老茶も高価になって、しかし民営化してからの大益ブランドのお茶にかつての銘茶のような美味しいのが見つからなくて、これからどうしようかと迷った。
『紫大益7542青餅00年』はちょうどその頃仕入れている。
【紫大益7542青餅00年】
文章をふりかえると、2003年の『銀大益青餅03年』や『紫大益4号青餅03年』との味比べをしている。それらのお茶も、実はたいして美味しくなかったと記憶している。
待っていても来ない。
だから決断した。
まだ結果は出ていないけれど、あのままなにもしないよりは良かったと思う。
初心を思い出すきっかけを下さったお客様と、このお茶に感謝。
大益ブランドのために補足しておくと、あの頃に比べたら現在の品質はかなり向上していて、価格なりのものであれば他のメーカーよりも安定している。今の時代の大企業へと孟海茶廠は舵を切った。

ひとりごと:
樟
大きい楠木。


茶想

試飲の記録です。

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