プーアール茶.com

忙肺大樹青餅13年 その1.

忙肺大樹青餅13年
製造 : 2013年 4月
茶葉 : 雲南省臨滄市忙肺茶区喬木茶
茶廠 : 弘徳茶業收茶 金宇茶葉有限公司加工
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 昆明ー上海 竹皮包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
蓋碗できっちり。

お茶の感想。
ひきつづき「卸売部」で紹介している2013年の新しいお茶。
このお茶も美味しい。そして安い。
さすがに安すぎると思ったので、『帕沙大樹青餅13年』『孟庫大樹青餅13年』とともに値上げした。ときに価格は内容を語ることもあるから。
忙肺大樹青餅13年プーアル茶
忙肺大樹青餅13年プーアル茶
緑茶タイプの生茶ではなく、これはもう緑茶。
日本の煎茶をおもわせる芳ばしい緑の薫り。
くち全体と喉をとおるところまでしっかり何らかの味を感じさせるボリュームがあるのに、雲南のお茶はキレがよくて爽やか。
このお茶はすこし濃く淹れると舌に「粉っ」とくるほどのミネラル感があって、飲み終わってもしばらくは余韻がつづく。
製茶はキレイに仕上がっていて、焦げ味や煙味がほとんどない。
現在はプーアール茶の生茶がよく売れているから、圧延して生茶の形になっているけれど、このお茶は緑茶のオリジナル銘柄としても全国区で名が知れる実力があると思う。圧延するとどうしても長期保存のイメージがあるから、そこに誤解が生じそうな気がする。

ひとりごと:
南禅寺
苔と松。

孟庫大樹青餅13年 その1.

孟庫大樹青餅13年プーアル茶
孟庫大樹青餅13年プーアル茶
製造 : 2013年 4月
茶葉 : 雲南省臨滄市孟庫茶区古茶樹
茶廠 : 弘徳茶業收茶 金宇茶葉有限公司加工
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 昆明ー上海 竹皮包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
蓋碗できっちり。

お茶の感想。
ひきつづき「卸売部」で紹介している2013年の新しいお茶。
緑茶としてこのお茶すばらしい。
生茶としては別の評価があるが、5年ほどかけないとそれについてはわからない。
しかも安い。価格設定が間違っている?と疑った。
さきほどの帕沙山のに比べたら若干軽発酵をすすめた仕上がりになっている。どちらかというと昔ながらの風味。
くちにした瞬間の立ち上がりは遅いが、じわじわじわじわあとからあとから波のように押しよせる。
孟庫大樹青餅13年プーアル茶
ストレートで変化もなく複雑味もない。マスカット+山椒の香りが後味にあるが、あくまでもひかえめで特別な印象いを与えない。
葉底(煎じた後の茶葉)がとてもキレイ。機械炒りだろうか。こんなに美味しくて安いのだからとくに意見はない。

ひとりごと:
水路閣水路閣
水が頭の上を通るというのがたまらない。

帕沙大樹青餅13年 その1.

帕沙大樹青餅13年プーアル茶
帕沙大樹青餅13年プーアル茶
製造 : 2013年 4月
茶葉 : 雲南省西双版納各朗和帕沙山古茶樹
茶廠 : 弘徳茶業收茶 金宇茶葉有限公司加工
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 昆明ー上海 竹皮包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
蓋碗できっちり。

お茶の感想。
「卸売部」で紹介している2013年の新しいお茶。
帕沙の古茶樹はこの2年か3年でいっきに高騰して、西双版納孟海県では老班章や老曼娥につづく銘茶となったが、茶山の規模が小さいのでマイナーな位置にある。
【帕沙山古茶樹 写真】
3年ほど前まではひどい煙味のお茶だった。
製茶技術が良くなって、本当の姿が現れたら美人だった。
この素材に気付いた広東の茶商が製茶場をつくらせたり、殺青の技術指導をしたり、ずいぶん手を掛けた跡がある。こんな仕事、2年や3年ですぐになんとかなるものじゃないので、もっと以前から粘り強く取り組んだのだろう。頭が下がる。
帕沙大樹青餅13年プーアル茶
緑茶風味。
かすかにマスカットの香り。
ストレートな速球で変化はない。
同じ緑茶風味で先日良いと評価した『臨滄昔帰黄片青磚13年』にちょっと似ているが、新芽・若葉のふんだんなこのお茶は茶気にあふれる。飲んでしばらくしたら汗がふきでる。はっきりした陰影のない味だが存在は濃い。調子良く飲み過ぎると「うっ」とくるほど茶酔いする。
ただ、近年発掘されたこの手の緑茶風味は、長期熟成で色香が薫るように変身することはないと見ている。

ひとりごと:
南禅寺
絶景かな・・・。

漫撒古樹青餅2013年・青印 その1.

漫撒古樹青餅2013年・青印プーアル茶
製造 : 2013年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨古茶樹
茶廠 : 農家+漫撒工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納紙包み+竹皮包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
「黄印」につづいて試飲のために「青印」を一枚おろした。
これもおよそ1ヶ月ぶりくらいの試飲。
包み紙をあけた瞬間にスイカのような甘い香りにチョコレートの香りがプラスされる。
出来たての時点でのチョコレートの香りは焦げからくるものだが、一ヶ月経って全体に融合して、焙煎香と別々に考えるのが難しくなってきた。
1か月前の品茶を振り返ると、
【漫撒古樹青餅2013年プーアル茶 その6】
「しっかり萎凋したものは圧餅後しばらくは熟れすぎた果実のような香りがして爽やかさに欠けます。」と書いてあるが、そんな香りはすでにない。
漫撒古樹青餅2013年・青印プーアル茶
黄印よりも苦い。
苦味はすぐに姿を現さず、あとくちの余韻に静かに響く。
苦味も、焦げといえばそうだし、二度炒り製法による焙煎味といえばそうだし、わからなくなってきた。
漫撒古樹青餅2013年・青印プーアル茶
念のため濃くして飲んでみた。そうするとやっと苦味に焦げ感が出てくる。
しかしなあ、出来たての生茶をこんなに濃く淹れて飲む人はいない。

ひとりごと:
登り窯
例えば手びねりでつくられた陶芸品の、火がつくったひずみや焼け跡が産み出す造形は、作意のとどかないところに生まれてしまう自然美なのだから、作者ではなく鑑賞する側に「美」の責任がバトンタッチされている。だからお茶づくりも、どこかの時点で鑑賞する側になり切るべきだな。

漫撒古樹青餅2013年・黄印 その1.

漫撒古樹青餅2013年・黄印プーアル茶
製造 : 2013年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)丁家老寨古茶樹
茶廠 : 農家+漫撒工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納紙包み+竹皮包み
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
試飲のために一枚おろした。
およそ1ヶ月ぶりくらいの試飲。
包み紙をあけた瞬間にスイカのような甘い香り。
この瞬間に直感して急いで1煎めを淹れてひとくちしてからあわてて価格改定。
当初考えていたよりも優れていた。
「黄印」は春のもっとも早い3月から茶摘みを初めて比較的小さな茶葉をあつめているけれど、今回は茎の部分を意図して多めに残した。なので餅面はやや粗っぽく見える。1950年代に消滅した易武山の民間茶荘がつくっていたお茶にちょっと似ていると思う。
それよりも色。バラエティーに富んで、とくに黒々と鈍い光沢を放っている茶葉がある。熟成するほどもっと赤味を増すだろう。この色が、老茶を鑑定する時のひとつの目安になっていた。なぜかはわからないけれど、この色は良いサインなのだ。
漫撒古樹青餅2013年・黄印プーアル茶
漫撒古樹青餅2013年・黄印プーアル茶
さきほどの『易武古樹青餅2010年』を甘いフレッシュジュースのようと例えたが、これにもその味がある。お茶のお茶たる味のなにかがスコーンと欠けて、くちにした瞬間の「お茶!」という感じが薄れている。ぬらりとした濃厚な舌触り、さっぱりしながらもじわじわとくる甘味、柑橘類にあるようなピリッとした苦味・渋味・酸味、そのあたりが果汁のようでもある。錯覚に脳がゆれて、お茶の味がゆれる。
このお茶が出来たての時に指摘していた焦げ味はまだある。
しかし、この数日いくつもの生茶を試飲して、手炒りのお茶ならこのくらいの焦げ味はあると思ったことと、むしろビターチョコレートのような苦味として個性の一部になると思ったことで、マイナス評価をする必要はないと判断した。
このお茶と同じような仕上げ方の『丁家老寨青餅2012年』のほうが焦げ味が少ないので、お客様は選ぶことができると思う。
【丁家老寨青餅2012年プーアル茶】

ひとりごと:
火鉢の店
火鉢がほしい。

易武麻黒黄片青磚13年 その1.

易武麻黒黄片青磚13年プーアル茶
易武麻黒黄片青磚13年プーアル茶
製造 : 2013年 5月
茶葉 : 雲南省西双版納州易武山麻黒村喬木黄片
茶廠 : 蔵香茶廠 昆明弘徳茶業出品
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 磚茶
保存 : 昆明ー上海 竹皮包
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
蓋碗できっちり。

お茶の感想。
このお茶は古茶樹ではない。
メーカーもそのことをあらかじめことわっていた。
易武山麻黒村エリアにある畝づくりの茶畑の若い茶樹。
もちろん古茶樹と同じ自然栽培。(麻黒村周辺はとくに徹底している)
雲南大葉種喬木というのも同じ。
易武麻黒黄片青磚13年プーアル茶
異なるのは、古茶樹のように実生の栽培でなく、苗を植えるから品種はそろっているということ。苗は特定の品種を挿し木で増やすのでクローンになる。しかし、実際には葉の色の異なるのが2〜3種あるのを茶畑でも見ているから、苗屋さんは厳密に品種管理しているわけではなさそうだ。
それに対して古茶樹は昔からの混生品種。
お茶づくりが古くて気候条件の良い易武山はとくに品種が多く混在している。
【易武山 品種のオアシス】
このことがお茶の味を魅力的にしていると思うが、本当にそうだろうか?
山が同じ、土が同じ、育て方も同じ。
それなら茶畑のお茶でもじゅうぶん美味しいのでは?
お客様の懐にやさしいほうがよく売れるのでは?
易武麻黒黄片青磚13年プーアル茶
湯を注ぐ前の茶葉にスイカの甘い香りがした。易武山の特徴。
1煎めがうまく抽出できずに甘いだけの液体になり、2煎めにやっと味が出るもいまひとつ精彩に欠ける。3煎めにやっと易武山らしく深いところに余韻の漂う味わいとなる。梅香がちょっとある。
茶畑のお茶が良いかどうかはこれではわからなかったが、それよりも苦味。
易武山お茶は苦味・渋味がしっかり効かないことには、甘味にすべてが負けてしまう。
昔帰の黄片がバランスが良かったので、そこがいまひとつに感じた。
この易武山の黄片と昔帰の黄片との違いでひとつ気付いたことをメモしておく。
製茶の「萎凋」と呼ぶ軽発酵を促す工程が昔帰のお茶にはほとんど無いのだろうか。比べて飲むと、易武山のがずいぶん軽発酵のすすんだ風味に感じた。1煎め2煎めにすっと味が出ないのもその理由と思う。

ひとりごと:
鴨川
美術館コレクションの古い絵画はほとんどがピンボケしていた。
絵画だから意図して外しているのだけれど、なぜあんなにボカしたのだろう。眼がすぐに輪郭を認識できないほうが、たしかに味わいは深い。でも、それだけじゃないはずだ。

臨滄昔帰黄片青磚13年 その1.

臨滄昔帰黄片青磚13年プーアル茶
臨滄昔帰黄片青磚13年プーアル茶
製造 : 2013年 5月
茶葉 : 雲南省臨滄市昔帰古茶樹黄片
茶廠 : 蔵香茶廠 昆明弘徳茶業出品
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 磚茶
保存 : 昆明ー上海 竹皮包
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
蓋碗できっちり。

お茶の感想。
このお茶すばらしい。
「卸売部」で出品中。残念ながら、1番出荷モノが売切れ。2番出荷モノは引き続き出品しているが、これとは若干違う味になる可能性がある。)
お茶の味とはこういうものだというイメージが誰にもあると思う。
ずばりその味。どこか懐かしいような味。
日本の煎茶にも似た緑茶の爽やかさ。
古茶樹の生茶の滋味深さ。喉越しの良さ。爽快感。
昔からずっと同じことをしている古い人のような姿勢。
「昔帰」という地名の理由がわるような気がする。
臨滄市周辺では「冰島」と「昔帰」が二大有名茶山だが、今年「昔帰」の古茶樹は「冰島」を追い越して一番の価格がついたはず。
「昔帰」の春の旬の新芽と若葉でつくった生茶は過去に飲む機会があったが、なぜかそのときはピンとこなかった。たいして個性がないと思ったのだろうか。たしかに、春のシーズンはいろんな茶山の新芽や若葉のお茶を飲み比べるから、味覚がそれに飽きて特別なものを求めがちになり、普通の美味しさを見逃すかもしれない。
しかし、見逃さない茶商たちもたくさんいた。価格が証明している。
臨滄昔帰黄片青磚13年プーアル茶
もちろん「黄片」だから育ちすぎた半端モノの茶葉。
アクは浮くし、茶湯はとろんとするし、甘味・旨味がややしつこくてキレが悪いし、新芽や若葉ほど耐泡は続かない。でも、この値段、この味。
参りました。

ひとりごと:
遠く雲南の辺境地まで行って、
一番高い普通のお茶を仕入れるのはなかなか厳しい仕事だ。
臨滄昔帰黄片青磚13年プーアル茶

老曼娥古樹黄片熟磚13年 その1.

老曼娥古樹黄片熟磚13年プーアル茶老曼娥古樹黄片熟磚13年プーアル茶
製造 : 2013年
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県布朗山老曼娥大葉種古樹晒青茶
茶廠 : 蔵香茶廠 昆明弘徳茶業出品
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 磚茶
保存 : 昆明ー上海 竹皮包
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水 
蓋碗できっちり。

お茶の感想:
2013年の新しい熟茶。
当店「卸売部」の新しいお茶から気になるのをちょっとずつ飲んでゆこうと思う。
老曼娥は布朗山の古い地域で、布朗族の古い里でもあるから茶の農地も古い。
少なくとも2000年以上。
古茶樹の新茶は近年価格が高騰しているが、これは茶葉が育ちすぎて硬くなって商品価値を落した「黄片」と呼ぶ部分でつくられたお茶。だから安い。
「黄片」は、生茶づくりの製茶の過程で篩分けして余るのを、かつては農家が自分たちで飲んだり、茶商が常連客向けに少し確保したり、近くの町のレストランがサービスのお茶にしたり、そんなふうに利用していた。
熟茶づくりでは一般的に新芽も若葉も粗葉もそのままいっしょに製茶して、メーカーの倉庫で発酵させて、それから篩分けで選別するのだが、この黄片は生茶用に新芽や若葉を確保した半端モノなので、はじめから粗葉と茎の部分しか残ってない。したがって、新芽や若葉がブレンドされたお茶のような広がりや奥行きは期待できないかもしれないが、しかし、熟茶は一般的には旬を外した雨の季節の茶葉でつくられることが多い。旬の茶葉をつかう生茶づくりの半端モノである黄片は、栄養が濃いはずなので、そこに期待できる。
老曼娥古樹黄片熟磚13年
粗葉と茎は澱粉質や糖質が多く、発酵に活躍する菌類をハッスルさせる。おのずと発酵度が高くなり、茶葉は黒々と変色する。新芽や若葉のもつ茶気の強さはないため、おっとりした甘味・旨味がありながらスッキリと澄んだ味わいになる。
布朗山の茶葉にはもともと煙草香の強いものがある。その上に鉄鍋炒りの焦げ味がプラスされて、煙りっぽい風味がえもいわれぬスパイスとなる。生茶には邪魔に思えても、熟茶には悪くない。この煙味、古い熟茶ファンなら、かつて国営の「昆明第一茶廠」がつくっていた『7581磚茶』を思い出させるだろう。

ひとりごと:
南座
南座。


茶想

試飲の記録です。

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